AIを活用してシフト作成をラクに|おすすめシフト管理システム8選
多くの管理者・店長が頭を悩ませるシフト作成業務。シフト作成にかかる時間を短縮し、他の業務に時間をかけたいと思う方は多いでしょう。
AI技術(人工知能)を活用したシフト管理システムによるシフト作成自動機能により、シフト管理の効率化を実現できます。さらにシフト管理システムのAI技術は使うほどにシフト作成の精度が上がります。シフトの手直しや過去のシフト状況にもとづき、AIがパターンを機械学習。次回のシフト作成に活かすことが可能です。
本記事では、シフト管理でよくある課題や悩み、シフト作成でAI技術を活用するメリットやデメリット、シフト管理システムの選び方について解説します。
- シフト作成にAIを活用するメリット
- 【比較表】AI機能を搭載したシフト管理システム
- AI機能を搭載したおすすめシフト管理システム8選
- シフト作成でAIを活用するデメリット・注意点
- AI搭載のシフト管理ツールを選ぶポイント
- まとめ:AI技術を活用して、シフト作成を短縮化しよう
シフト作成にAIを活用するメリット
シフト作成で頭を悩ます店長・管理者におすすめなのが、AI技術を搭載したシフト管理システムの導入。
AI技術によるシフト自動作成機能により、高度で柔軟なシフト管理を可能にします。本章では、シフト作成にAI技術を活用するメリットについて解説します。
シフト作成の簡易化
従業員の人数が多く、勤務形態が複雑であるほどシフト管理は非常に困難です。また経験豊富な従業員と新人従業員のバランスを取り、円滑な組織運営をするためのシフトを組む必要があります。
AI技術を活用したシフト管理システムにより、収集したシフト希望や事前設定を元に、ボタン一つで自動的にシフトを生成できます。シフト作成にかかる工数を大幅に削減できる点がメリットで、店長は他の重要な業務に時間を割くことが可能です。システムの導入は、効率的なシフト管理や業務の最適化に大いに寄与します。
シフト作成時間の短縮
締切日までに全員からシフト希望を収集するのは大変です。場合によっては管理者が、全員へのリマインドもしくは個別連絡の負担が発生することもあります。またLINEやメール、紙や口頭でのシフト収集は、転記漏れや伝達ミスなどのヒューマンエラーが発生しやすく、従業員の勤務時間に重複や欠勤が発生する恐れも。
スマホがあれば従業員自らシフト申請できるため、提出の心理的ハードルが下がり、提出率向上が期待できるメリットがあります。また、従業員へシフト締切のリマインドや確定後の通知も自動で行います。シフト管理に関するさまざまな業務を自動化・簡易化し、ヒューマンエラーを防ぐことで、シフト作成にかかっていた業務時間を大幅に短縮できます。
急なシフト変更にも対応が可能
離職率が高く、頻繁に従業員が入れ替わる組織では、常に人手不足に悩まされ、既存の従業員に過度な負担がかかりがちです。従業員の疲労やストレスが溜まり、さらなる離職を招く悪循環に陥ることも少なくありません。また適切なシフトを組むことが難しくなり、サービスの質低下に繋がる恐れがあります。
AIによる高度かつ柔軟性のあるシフト自動作成機能は、突発的な欠勤や急な変更にも対応しやすいことがメリットです。従業員のスキルや過去の勤務実績を考慮し、適切な代替要員を迅速に見つけることができます。
適切な人員配置による人件費削減
AI技術により過去の勤務データや現在の要件を分析し、各時間帯や業務内容に対して最適なスタッフ数を割り当てます。例えば飲食店では、ピーク時には多くのスタッフを配置し、閑散時には最低限のスタッフで運営するシフトを作成します。そうすることで、従業員の負担や月々の人件費削減に寄与するメリットがあります。
法令や社内規定の要件を遵守
特に夜遅くまで営業している店では、18歳未満の従業員の勤務時間を守るため、法的な規制に従ったシフト作成が求められます。また、長時間営業の店では、従業員の過剰労働を避けるための注意が必要です。規制を守らない場合は法令違反となり、罰則を受ける可能性も。また従業員のモチベーションが低下し、離職率が上昇し、店舗の運営に支障をきたす恐れがあります。
AI技術により、実際の勤務時間や休憩時間を正確に記録し、残業が発生した場合にはすぐに把握できることがメリットです。過剰労働の防止や、労働法規に基づいた適切な人員配置が可能となります。またAIシステムが給与管理システムと連携している場合、従業員の労働時間データは給与計算にも活用され、正確な給与支払いが実現されます。
【比較表】AI機能を搭載したシフト管理システム
ここからは実際に、AI機能を搭載したシフト管理システムの料金や無料トライアルを比較します。自社にシフト管理システムの導入を検討している管理者はぜひ参照ください。
ツール名 | 月額料金 | 無料トライアル |
---|---|---|
oplus | 無料〜 | 30日間 |
シフト作成お助けマン | 6,000円〜 | 2ヶ月間 |
SHIFTEE | 200円/1ユーザー | 45日間 |
optamo | 要問い合わせ | 利用開始月と翌月 |
Airシフト | 無料〜 | 利用開始月と翌月 |
R-shift | 100,000円〜 | 要問い合わせ |
快決!シフト君NEO | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
shiftmation | 要問い合わせ | あり |
「oplus」と「Airシフト」は機能制限付きの無料プランが存在します。また、無料プランがなくても、ほとんどのシステムには無料トライアルがあるため、初めての方でも安心して導入ができます。積極的に活用しましょう。
AI機能を搭載したおすすめシフト管理システム8選
2024年現在、AI機能を搭載したおすすめのシフト管理システム(シフト管理ツール)10選を紹介します。各システムの特徴やおすすめポイントをまとめているので、ぜひシフト管理システムを選ぶ際、参考にしてください。
- oplus
- シフト作成お助けマン
- SHIFTEE
- optamo
- Airシフト
- R-shift
- 快決!シフト君NEO
- shiftmation
oplus
oplus(オプラス)はOplus株式会社が提供する、クラウド型シフト管理システム。10,000社以上の導入実績があり、2023年第8回HRテクノロジー大賞にて「注目スタートアップ賞」を受賞した注目のシステムです。
oplusの特徴はAIによるシフト自動作成機能です。従来属人的だったシフトの過不足調整や、スタッフの相性を加味したシフト作成を自動で行えます。事前設定もカンタン3ステップで行えるため、初期設定の工数もほとんどかかりません。また、サポート機能が充実しており、有人による質の高い対応を無料で提供しています。
従業員100名以下の組織である場合、月額料金無料で従業員のシフト提出やシフトの自動一覧化、出勤要請依頼などの機能が利用可能。有料プランではさらに高度な機能を利用できるほか、組織のニーズに応じてシステムのカスタマイズが可能です。30日間の無料トライアル期間があり、その後は自動的に無料プランへ切り替わります。
- 勤務希望・休み希望の収集
- 提出のリマインド
- シフト表の自動作成
- シフト表示の切り替え
- 時間帯別の必要人数を表示
- 概算経費の算出・表示
- メモ入力
- AIによる自動作成
- 勤務条件の設定
- イベント設定
勤務シフト作成お助けマンは、JRグループの鉄道情報システム株式会社が提供する、クラウド型シフト管理システムです。顧客満足度は98%を超えており、企業規模を問わずさまざまな業界や業態で導入されています。AI技術を使用したシフト最適化機能により、複雑なシフト計画を効率的に作成し、企業の人事管理をサポートします。
勤務シフト作成お助けマンのサービスラインナップは2種類あります。「Day」は、日勤や遅番、夜勤など勤務形態に応じたシフトを自動作成できます。「Time」は、飲食業や小売業、サービス業務など勤務時間を割り当てるシフトの自動作成が可能です。DayとTime両方とも初期費用は無料ですが、月額料金はそれぞれ異なります。
「Time」「Day」ともに2ヶ月の無料トライアル期間にサービスの全機能を試すことができ、操作や設定に関するサポートも利用できます。無料トライアル期間が終了しても、自動的に課金されることはありません。無料トライアル中に設定したデータは、その後有料プランに移行した後もスムーズに引き継がれます。
- 勤務希望・休み希望の収集
- シフト表の自動作成
- シフト表示の切り替え
- 時間帯別の必要人数を表示
- 概算経費の算出・表示
- AIによる自動作成
- 勤務条件の設定
- イベント設定
- エラーチェック
- シフト調整依頼
SHIFTEE(シフティ)は、株式会社システムサポートが提供するクラウド型シフト管理システムで、ユーザー数25,000以上の導入実績があります。小売業、飲食店、コールセンター、宿泊施設などあらゆる業種で導入可能です。
シフト確認、ラインシフト作成、月間シフト作成、シフト希望収集など最適なシフトを作成するための機能を提供しています。オプションであるSHIFTEEのシフトAI自動作成機能により、さらに柔軟かつ高度なシフト作成が可能です。
初期費用は無料。SHIFTEE Light版がユーザー1人あたり月額料金200円から利用開始できます。より多くの機能をカスタマイズしたSHIFTEE Full版は別途見積もりが必要です。
- 勤務希望・休み希望の収集
- シフト表の自動作成
- 時間帯別の必要人数を表示
- 概算経費の算出・表示
- AIによる自動作成
- 勤務条件の設定
- 自動アラート
- シフト表の共有
- Excel出力
- スタッフの管理設定
Optamo
Optamo(オプタモ)は、株式会社モーション提供のクラウド型シフト管理システムです。AIを用いて、多様な要因を考慮した最適なシフトの自動生成が可能です。自社開発のため、シフト作成者が自身でAI技術のチューニングができます。
Optamoはユーザー数や搭載機能によって異なる複数プランが提供されており、自社のニーズに合うシステムを導入できます。利用開始月と翌月はトライアル期間として、無料で全機能試すことが可能で、導入サポートやヘルプデスクの充実により導入の際の不安を軽減できます。無料トライアルを経て、そのままOptamoを利用したい場合、無料期間中に設定した内容をそのまま引き継いで利用可能です。
- 勤務希望・休み希望の収集
- 提出のリマインド
- シフト表の自動作成
- シフト表示の切り替え
- 時間帯別の必要人数を表示
- 概算経費の算出・表示
- AIによる自動作成
- 勤務条件の設定
- エラーチェック
- 変形労働時間への対応
Airシフト
Airシフトは株式会社リクルートが提供する、クラウド型シフト管理システムです。「本部・現場の生産性を高めるシフト管理サービス」というコンセプト通り、主に飲食店や小売店などの複数の店舗を運営する企業で導入されています。
Airシフトの強みは、AIにより従業員の希望に沿ったシフトを自動作成する新機能「シフト作成アシスト機能」を採用している点です。またシンプルかつカンタンで使いやすい設計な点、そしてアプリと連携して従業員が自分でシフト申請をできる点。シフト管理の提出から作成、確認までを一括して効率化できることがメリットです。
Airシフトは初期費用・サポート費用は無料。利用開始月および翌月は無料で利用できるので、気軽に試すことができます。3ヶ月目以降の月額料金は、従業員1人あたり110円という低コスト。有料プランには、単発バイトの募集・採用機能もあります。無料体験期間を過ぎても自動で有料利用とはならず、機能制限ありの無料版へ切り替わります。
- 勤務希望・休み希望の収集
- 提出のリマインド
- シフト表の自動作成
- シフト表示の切り替え
- 時間帯別の必要人数を表示
- 概算経費の算出・表示
- メモ入力
- シフト調整依頼
- チャット機能
- シフト表の共有
R-Shift
出典:オーエムネットワーク株式会社 https://www.omnetwork.co.jp/
「R-Shift」はオーエムネットワーク株式会社が提供する、導入企業数5年連続No.1(※東京商工リサーチ調べ)のクラウド型シフト管理システムです。利用ユーザー数は400,000人、導入店舗数は20,000店舗の導入実績があります。
シフト作成時間を最短1分で完了させるAI技術や、800以上の標準機能を備え、ユーザーの満足度向上や離職率の低下に貢献します。
料金プランは初期費用は無料、月額料金が100,000円から開始可能。利用する機能や登録従業員数によって変動する課金システムで、例えばスーパーマーケットでは登録従業員数500名で月額料金350,000円、フィットネス組織では1,500名で月額750,000円の費用感です。
快決!シフト君NEO S
快決!シフト君NEO Sは、株式会社NTTデータ セキスイシステムズが提供する介護業界に特化したクラウド型シフト作成ソフトです。シリーズ累計2,400法人以上の導入実績を誇り、適正なシフトを継続して作成する機能とサポートを提供しています。
自社開発のAI技術を活用しており、人の考え方に近いシフト原案を短時間で生成することが可能です。勤務希望や夜勤回数、連続出勤日数などの労務規則を遵守しながら、最適なシフトを作成できます。またスマホアプリとも連携しており、従業員が簡単に希望シフトを提出や確認、業務連絡を簡単に行えます。
- 勤務希望・休み希望の収集
- シフト表の自動作成
- シフト表示の切り替え
- 時間帯別の必要人数を表示
- AIによる自動作成
- 勤務条件の設定
- 自動アラート
- チャット機能
- シフト表の共有
- Excel出力
shiftmation
出典:株式会社シフトメーション https://www.shiftmation.com/
「Shiftmation」は株式会社シフトメーションが提供する、クラウド型シフト作成ソフト。医療や介護領域を中心に、夜勤を伴う専門職の難解なシフト作成を強みとしており、280社以上の企業・組織に導入されています。
Shiftmationの最大の特徴は、AIによるシフト自動作成。自動作成ボタンを押すだけで、職員の希望と事業所ごとの勤務条件を考慮したシフト案が完成します。スマホから簡単にシフト提出でき、確定シフトは職員のスマホに自動配布することが可能です。
月額料金は機能制限のあるベーシック、スタンダード、そして全機能が利用できるプレミアムの三段階に分かれており、自社のニーズに合うプランを選ぶことができます。
シフト作成でAIを活用するデメリット・注意点
AIを活用したシフト作成は多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。メリットとデメリット、両方を確認した上で導入を検討しましょう。
明確なルール設定が必要
AIでシフトを作成する際に、勤務希望や労働法規、従業員のスキルセットなど多くの要件を考慮する必要があります。要件が曖昧だとAIは適切な判断を下せず、バランスの取れないシフトが組まれてしまう可能性も。
AIの効果を最大限に引き出すためには、組織のシフト作成ルールを明確にし、AIに正確なデータを提供しましょう。またルールが頻繁に変わる場合は、その都度AIを再学習させる必要があります。ただ、時間や労力がかかるため、迅速な対応が求められるような現場では非効率な可能性もあり注意が必要です。AIを導入する際には、明確なルール設定と継続的なデータ管理をしましょう。
急な変更全てに対応できるとは限らない
AIを搭載したシフト管理システムは高度かつ柔軟なシフト作成ができます。ただ、従業員の急な個人的事情や突発的なイベントに完璧に対応しきれるとは限りません。なぜなら、AI技術はデータや事前設定されたルールに基づいて動作するからです。そのため人間である管理者が最終的な判断を下し、システムが対応できない部分を補完することが必要不可欠です。AIは強力なツールですが、全ての状況に対応するには限界があることを理解し、適切な運用を心がけましょう。
AI搭載のシフト管理ツールを選ぶポイント
AI搭載のシフト管理ツールを選ぶ上で、確認すべきポイントについてまとめました。どこまでAIで自動化したいかを自社で検討しておきましょう。
どこまで自動化したいかを検討する
AI機能により自動化できる範囲は、システムによって異なります。基本的なシフト自動作成機能から、急な欠勤対応や法令遵守への対応機能、リアルタイム通知、他にも業界特有の細かなニーズに沿った自動化機能を搭載するシステムもあります。
例えば「R-shift」では、レジ実績から客数や買上点数を予測し、レジの適正な稼働台数を算出する機能や、どのレジにどの従業員が入ったかの実績を確認できる機能を搭載しています。自社の課題に合う、AI自動化機能を持つシステムを選びましょう。
自社の勤務形態・業務内容に必要な機能が揃っている
シフト管理システムは多種多様な業種・勤務形態に対応できるよう設計されています。ですが、必ずしも全システムに各業界特有の細かなニーズに対応できる機能が備わっているとは限りません。シフト管理システムの導入を検討する際は、自社の勤務形態や業務内容に合う機能が備わっているかを確認しましょう。
24時間体制の介護施設では、多様な勤務形態(早出、遅出、夜勤など)と職員のスキルセットを考慮し、バランスの取れたシフトを作成することが重要です。例えば新人同士の夜勤を避けるための設定や、フリーの職員配置という柔軟な人員配置機能は、幅広い業種に対応するシフト管理システムよりも、介護施設に特化した製品を使用した方がいいケースもあります。自社のニーズに合う機能を持つシステムを選ぶことが、業務効率化や人件費削減だけでなく、サービス品質維持に直結します。
管理者や従業員が使いやすい
システムの効果を最大限に引き出すためには、管理者や従業員が直感的に操作できるユーザーインターフェースであることが必須です。システムを選ぶ際、まずはデモ版を試用して実際の操作感を確かめましょう。使いやすさは、システムを日常的に使う上で非常に重要な要素であり、業務の効率性の向上に関わります。
まとめ:AI技術を活用して、シフト作成を短縮化しよう
AI技術を搭載したシフト管理システムを活用することで、より高度かつ柔軟なシフトの自動作成が可能となります。従来、手作業で行っていたシフト管理に関するさまざまな業務を自動化することで、業務効率化だけでなくヒューマンエラーを削減することができます。
しかし、シフト管理システムは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、シフト管理システム選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
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