クラウド型の原価管理システムとは?【2024年最新版】
企業の成長を促進する上で、欠かせないのが原価管理の実施です。専用のシステムを導入することで、原価管理を適正化し、収益性の改善を促すことができるでしょう。ただ、原価管理システムにはさまざまな種類があり、自社に適したシステム導入を行うには事前知識が必要です。
そこでこの記事では、営業・バックオフィス・情報システムなど、さまざまな分野の法人向けSaaSサービスを比較検討できる「PRONIアイミツ」が、多くの企業で活躍する、クラウド型の原価管理システムを紹介します。原価管理におけるメリットやデメリットとは、そしてクラウドとオンプレミスでどのような機能の違いがあるのかについて、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
- 原価管理システムとは?
- 原価管理システムの主な機能
- クラウド型の原価管理システムとは?
- 原価管理システムの選び方
- 【比較表】クラウド型原価管理システム
- クラウド型でおすすめの原価管理システム8選
- 【まとめ】クラウド型の原価管理システム選びで迷ったらPRONIアイミツへ
原価管理システムとは?
原価管理システムは、その名のとおり各プロジェクトにおいて発生する原価を詳細に計算するためのシステムです。
商品の生産や建物の建造にかかる原価がいくらになるかによって、会社の収益率は大きく変わります。原価管理システムによって、あらかじめ正しい原価計算を行うことで、収益改善のヒントを得たり、プロジェクトの受注判断の材料としたりすることが可能です。提供形態は大きく分けて、クラウド型とオンプレミス型の2種類があります。
原価管理システムの主な機能
原価管理システムは複数の機能で構成されていますが、主な要素としては以下の3つが挙げられます。これらの機能がどんな役割を果たしているのか、ここでは確認しておきましょう。
原価計算機能
原価計算機能は、原価として計上されるそれぞれの費用を、別個に算出することのできる機能です。商品の仕入れや製造にかかった費用を入力することで、自動的に原価を算出してくれます。原価の計算とは一言で言っても、それぞれの費用に応じて計算方法が異なるだけでなく、原価に含める・含めないの判断も発生するため、手動での計算は非常に時間がかかります。そこで原価計算機能を活用することで、原価計算に必要な多くの負担をまとめて解消可能です。
損益計算機能
損益計算機能は、原価計算機能を使って算出した原価をもとに、その商品企画やプロジェクトにおける損益を計算してくれる機能です。その企画における限界利益の算出や、収益性を額面から予測することができるので、これらの計算にかかる手間を大幅に削減できます。損益計算も原価計算同様、算出には多くの計算工程を踏む必要があり、簡単に出すことができません。原価管理システムを用いることで自動で算出を行えます。
原価シミュレーション機能
原価シミュレーション機能は、これまでに記録された原価データをもとに、今後原価がどのように推移していくのかをシミュレートできる機能です。仕入れ値や人件費などは流動性が高く、外部要因によって大きな値動きが起こりやすい項目です。原価シミュレーション機能を活用することで、このような外部要因を含めたコスト計算を実行し、リスクを最小限に抑えたプロジェクトの遂行をサポートします。
クラウド型の原価管理システムとは?
原価管理システム導入を検討する上で、注目したいのがクラウド型の原価管理システムです。
クラウド型のシステムは、インターネット経由でサービスを提供し、導入の手間がかからないことから近年多くの企業が運用を進めています。インターネット経由といっても、提供されるサービスの内容に違いが出るケースは少なく、従来のシステムと同様の機能活用が可能です。ユーザーは自社でサーバーを持つ必要もなければ、PCに機器をインストールする必要もないので簡単に利用を進められます。
クラウド型とオンプレミス型の違い
クラウド型とは異なり、従来のサービス提供で広く普及していたのがオンプレミス型の原価管理システムです。オンプレミス型とは、会社にサーバーを抱え、そこにシステムをインストールすることで、全社的な活用を実現する方法です。オンプレミス型は、PCがサーバーと接続していれば利用ができたため、インターネット環境がなくとも利用可能です。
一方、クラウド型はインターネット環境が必要ですが、自社でサーバーを持つ必要がないのはもちろん、維持管理負担もクラウド事業者が負担してくれるので、身軽なのが特徴です。
クラウド型原価管理システムのメリットとデメリット
クラウド型原価管理システムのメリットは、なんといっても導入負担が小さいことが挙げられます。ライセンスの契約が完了すれば、すぐに使用を開始することができるため導入に伴うセットアップ負担なども最小限で済みます。また導入費用はオンプレミス型に比べて安価で、月々や年額のライセンス料金を支払うだけで利用ができます。維持管理コストも発生せず、最低限の人材で最大限のシステム活用を進められるのが特徴です。
一方、クラウド型の原価管理システムはデメリットもあります。導入負担こそ小さいものの、自社で実施できるカスタマイズ能力が限られていることや、ネット環境がないと真価を発揮できないなどの懸念点は、あらかじめ理解しておきましょう。
オンプレミス型原価管理システムのメリットとデメリット
クラウド型のデメリットが気になる場合、オンプレミスでの導入を検討するのも良いでしょう。オンプレミス型の原価管理システムは、まず自社に合わせたカスタマイズの余地が広く、専門的な業務領域である場合はその恩恵が期待できます。また、ローカルネットで動作することができるため、ネット環境が安定しない現場でも活躍するでしょう。
ただ、オンプレミスでの導入は自社サーバーを実装する必要があり、開発にも時間を要することから、多くの経済的・時間的コストを要します。また会社に行かなければシステムを利用できないため、リモートワークなどの業務改善を妨げる恐れもあるでしょう。
原価管理システムの選び方
原価管理システムは利益とリスクを管理する際に非常に便利なシステムです。原価管理システムを選ぶ上で重視すべきポイントを紹介します。
・業種、業務フローなどにマッチしているか
原価と一言に言っても、その計算・管理方法は業種・業態によって大きく異なります。原価管理システムのなかには特定の業種に特化したものもあるため、自社に合ったシステムを選びましょう。
また、同じ業種でも企業によって業務フローが異なるため、その点において使い勝手が悪くなってしまう場合もあります。自社の業種に合った複数のシステムを選定し、試してみることがベストです。
・既存システムとの連携が可能か
基幹システムのほか、販売管理・在庫管理システムなどとの連携が可能かどうかも、選定の際に気をつけるべきポイントです。
原価管理システムを現在社内で運用しているシステムと連携することで、データ分析や予測などが可能になり、さらに便利に活用することができます。
・カスタマイズや機能拡張が可能か
業務システムは運用していく中でさまざまな要望が発生しやすいシステムです。自社に合ったカスタマイズや機能拡張が可能か、行う場合はどのような流れで行うのかもあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
【比較表】クラウド型原価管理システム
ここからはクラウド型原価管理システムを紹介していきたいと思います。まずはご紹介する原価管理システムでPRONIアイミツがおすすめのサービスを料金や機能項目、連携サービスで絞り込んで比較表にまとめてみました。各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
各サービスの具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、原価管理システム選びの参考にしてください。
クラウド型でおすすめの原価管理システム8選
ここでは、クラウド型でおすすめできる原価管理システムを紹介します。クラウド型は総じてコストパフォーマンスが高く、充実の機能を備えているため、多くの会社で高い導入効果を期待できるでしょう。
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
J-CCOREsクラウドは、JFEシステムズが提供する鉄鋼業界のノウハウが詰まったクラウド型原価管理システムです。製造プロセスにおける受払情報をソースに、工程ごとの製造原価を計算する「ころがし計算」を採用することで、製造現場の実態に忠実な原価計算を可能にします。
製造業界に強い課題解決機能をふんだんに実装しており、複雑化したフローであっても各機能を組み合わせることで、柔軟性を確保可能です。
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料金
月600円/人 -
初期費用
150,000円
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
TeamSpiritプロジェクト原価管理は、個別原価管理を詳細に行い、プロジェクトの収益性を高めることをコンセプトとするチームスピリットが提供するサービスです。
メンバーや職種ごとに単価管理を実行し、受注の前から迅速に原価の計算と把握を可能にします。単体での運用はもちろん、営業管理システム(SFA)と連携することで、営業活動の把握にも貢献できるのが強みです。営業にかかった費用もコストとして計上することで、受注の意思決定を高度化できるでしょう。
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料金
年720,000円 -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
建設ドットウェブが提供するどっと原価NEOは、誰でも簡単に原価計算が行えるよう、使いやすさに配慮した原価計算システムです。工事部門から経理部、そして経営者に至るまで、幅広い層に利用されることを想定しているため、迅速に運用を進められます。
データの一元化に必要な機能を各種揃え、簡単な入力作業だけで、利便性に優れるデータベースを構築できます。建設業界に特化した製品のため、その領域で活躍する企業にとってありがたいサービスです。
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料金
月70,000円~/契約 -
初期費用
150,000円
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
「楽楽販売」は、発注情報など複数の原価を紐づけて管理できるため、売上管理や収支管理における手間やミスを削減できます。発注先から見積もりを受け取った段階で原価見込みを算出することも可能です。
また、プロジェクトごとの収支を自動集計できるためリアルタイムで確認可能。原価率の悪化も未然に察知できます。
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説明書がなくても使えて便利。わからないことがあっても、チャットサポートがフォローしてくれて利用しやすい。
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営業支援システムはここ2年のうちに初めて導入して、途中から引き継ぐ形で使うようになったのですが、サポートが迅速丁寧で不明点もスムーズに解決しながら使えてます
ZAC
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
オロが提供するZACは、幅広い領域に向けて提供が進んでいるクラウド型の原価管理システムです。コストの概念と各プロジェクトを詳細に紐づけることで、赤字案件の受注を回避し、収益性の高い企業づくりに貢献します。
損益管理はリアルタイムで行われ、素早い意思決定を可能にする上でも役に立つのが強みです。過去のデータから数ヵ月先までの売上予測を行い、見込みでの損益管理を行えます。
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
クラウドログは、クラウドワークスが提供する工数管理に強い原価管理システムです。
Googleカレンダーなどを経由して、半自動的に工数入力を行えるので、従業員の負担削減に役立ちます。空き工数状況はリアルタイムで共有され、空きのあるメンバーを素早く割り当てられるので、社内の調整負担を解消することが可能です。メンバーを割り当てたタイミングで、工数原価を瞬時に計算できる点も魅力の1つと言え、原価計算負担の削減に役立ちます。
アラジンオフィス
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
アイルが提供するアラジンオフィスは、企業のスケールを問わず5,000社を超える導入実績を有している、人気の原価管理システムです。受注案件ごとに利益を管理したり、発注手配状況を逐一管理したりと、原価や案件をマネジメントする上で必要な機能を使うことができます。
業務・業種別に多様な機能を備えており、各領域で求められるサービスを確実に受けられる信頼性の高さが、大いに評価されています。
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料金
月5,500円 -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
uconnectはunlimitedが提供する、請求業務の削減に効果を発揮する原価管理システムです。見積書を作成することで、合わせて納品書や領収書、請求書が自動で作成されるため、帳票作成に関する負担軽減に役立ちます。案件管理向け、建設業向け、工務店向けと、ニーズに合わせたシステムの提供を行なっているので、自社にとって使いやすい形で導入を進められるのが強みです。
30日間の無料トライアルを利用でき、気軽に導入を進められます。
【まとめ】クラウド型の原価管理システム選びで迷ったらPRONIアイミツへ
この記事では、クラウド型の原価管理システムについてその導入メリットや、オンプレミス型との違いについて解説しました。クラウド型の原価管理システムは、近年多くの企業で導入が進んでおり、業務の効率化やコスト削減に大きく貢献しています。製品によって微妙に機能が異なるため、自社に合った製品を導入することが大切です。
PRONIアイミツでは、そんな原価管理システムを扱う企業を、あなたのニーズに合わせて紹介するサービスを提供しています。システム導入を検討の際には、お気軽にご相談ください。
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