【2024年最新】ビジネスチャットツールの料金相場
「メールを1通ずつ確認するのは面倒だ」、「社内のコミュニケーションをより盛り上げたい」など、ビジネスにおけるコミュニケーションの悩みを解決するのがビジネスチャットツールです。
ビジネスチャットツールを導入すれば社内で気軽にやり取りを行えるほか、ファイルの共有、スケジュールやタスクの管理もできるなど、コミュニケーション面以外のメリットも盛りだくさん。業務効率化を図るツールとして、多くの企業が導入しています。
しかし気になるのが、ビジネスチャットツールの導入にいくらかかるのかということ。料金の設定方法もバラバラであることから、「どのツールがお得?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、ビジネスチャットツールの費用相場を解説します。
- ビジネスチャットツールのメリット
- ビジネスチャットツール20選の料金まとめ
- ビジネスチャットツールの料金相場はいくら?
- なぜ高い?ビジネスチャットツールで価格差の出る理由
- ビジネスチャットツール選びで失敗しないポイント
- まとめ
ビジネスチャットツールのメリット
費用相場を紹介する前に、「ビジネスチャットツールってそもそもどんなことができるの?」という点をチェックしていきましょう。
スピーディにコミュニケーションが取れる
ビジネスチャットツールの何よりものメリットが、コミュニケーションがとりやすくなるということ。メールを送るよりもテンポよくやり取りでき、チャットルームを作れば複数人での会話もできることから、質問やそれに対する回答もスピーディに行うことが可能です。スマホアプリ版が用意されているものも多く、外出中であっても気軽に返信できるでしょう。
また、ビデオ通話機能が付いているものであれば、リモート/在宅ワーク中の会議も難なく行うことができます。
タスクやスケジュールなどが管理できる
自分自身のタスクやスケジュールの管理機能が付いているほか、チーム内、さらには外部のビジネスパートナーとのスケジュールシェア機能も搭載されているなど、管理機能が充実しているのもビジネスチャットツールの魅力。
ミーティングで用いた資料などのファイルも共有・管理できることから、必要な時にすぐチェック可能なのも便利でしょう。
セキュリティ面に優れている
ビジネスチャットツールは、その名の通りビジネスでの利用に特化して作られているため、セキュアな環境が整っているのが特徴。「気軽に連絡を取りたいならLINEなどのツールではダメなの?」と思う方もいるかもしれませんが、プライベートチャットツールとは異なり、2段階認証やSSLによる通信の暗号化、デバイス制限など、さまざまなセキュリティ対策が備わっています。
ビジネスチャットツール20選の料金まとめ
ここからは、多くの企業に利用されているビジネスチャットツール20個をピックアップし、それぞれの料金を確認していきましょう。
※料金はすべて2020年5月の記事作成時点におけるものです
1.Chatwork
導入者数25万社以上(2020年3月末時点)で、マネーフォワードやKDDIなどの数々の有名企業にも導入されているビジネスチャットツール。デザインや機能がシンプルで使いやすいと人気を集めています。
プラン名 | 料金(月額)※年間契約の場合/税抜き |
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ビジネスプラン | 1ユーザー500円 |
エンタープライズプラン | 1ユーザー800円 |
フリープラン | あり |
2.Slack
世界中の多くの企業で利用されており、日本国内ではクックパッドやDeNAなどで導入されている人気ビジネスチャットツール。使いやすさと便利な機能の数々で、業務効率化に繋がると評判を集めています。プラスプランは大企業向けとされており、中小企業にはスタンダードプランがおすすめです。
プラン名 | 料金(月額)※年払いの場合 |
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スタンダードプラン | 1ユーザー850円 |
プラスプラン | 1ユーザー1,600円 |
フリープラン | あり |
3.LINE WORKS
プライベートで多くの人が利用しているチャットツール「LINE」のビジネス版。自身やメンバーのスケジュール管理、アンケート機能などを利用できます。プライベート用と同じデザインなので、使いづらいという悩みが発生しづらいのがうれしいポイントでしょう。
プラン名 | 料金(月額)※年間契約の場合 |
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ライトプラン | 1ユーザー300円 |
ベーシックプラン | 1ユーザー500円 |
プレミアムプラン | 1ユーザー1,000円 |
フリープラン | あり |
4.WowTalk
リピート率99%以上を誇るビジネスチャットツール。トークや無料通話、掲示板、タスク管理などの機能を網羅しているほか、英語や中国語、韓国語などの14ヶ国語の翻訳を行うことも可能です。グローバルに展開する企業のビジネスにとって心強いでしょう。
プラン名 | 料金(月額) |
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シンプルプラン | 1ユーザー300円 |
スタンダードプラン | 1ユーザー500円 |
プロフェッショナルプラン | 1ユーザー800円 |
フリープラン | 無料トライアルあり |
5.InCircle
日本国内での利用を前提として設計されており、政府にも採用されているという高度なセキュリティが何よりもの強みのビジネスチャットツール。AIがユーザーの会話パターンから離職を予測し、個別で対応を行うことができるという「離職防止ソリューション連携」はユニークな機能の1つです。りそな銀行や大阪大学なども導入しています。
プラン名 | 料金(月額) |
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ベーシックプラン | 1ユーザー180円 |
オンプレミス | 要問い合わせ |
フリープラン | 無料トライアルあり |
6.TopicRoom
NTTテクノクロスが提供している、誰でも使いやすくセキュアなビジネスチャットツール。情報管理やコミュニケーション計測機能によって業務状況を的確に把握できるほか、組織マネジメントにも有効活用可能。チャットボット機能なども搭載されています。クラウドかオンプレミスか環境を選ぶことができるのもポイント。
プラン名 | 料金(月額) |
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ビジネスプラン | 1ユーザー300円 |
エンタープライズプラン | 1ユーザー300円別途初期費用5万円(最初1回のみ)お客様専用環境利用料3万円 |
フリープラン | 無料トライアルあり |
7.direct
JR西日本やANAなどの大手企業のほか、広島銀行のような金融機関でも利用されているビジネスチャットツール。基本的なチャット機能やファイル共有機能などのほか、トークを最大3つまで表示できるマルチビュー機能、勤怠時間管理機能などのオプションも充実しています。
プラン名 | 料金(月額) |
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ベーシックプラン | ユーザー数10名までで6,000円 |
プラスプラン | ユーザー数20名までで1万2,000円 |
プレミアムプラン | ユーザー数50名までで2万7,500円 |
マックスプラン | ユーザー数100名まで5万円 |
フリープラン | 無料トライアルあり |
8.Microsoft Teams
Microsoftが提供するコミュニケーションツール。チャットや通話などの基本的な機能が揃っています。「Microsoft 365 Business Basic」や、「Microsoft 365 Business Standard」、「Office 365 E1」などのグループウェアつきのパッケージプランを導入すれば機能の1つとして利用することができ、連携も可能です。
プラン名 | 料金 |
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フル機能版(通常版) | パッケージプランにより異なる |
フリープラン | あり |
9.ChatLuck
日経BP社「日経コンピュータ」誌の「顧客満足度調査グループウェア/ビジネスチャット部門」や、「ガバメントテクノロジー」誌の「自治体ITシステム満足度調査グループウェア/ビジネスチャット部門」においても顧客満足度1位を獲得しているビジネスチャットツール。社内外すべてのユーザーを自社管理できるほか、クラウド・オンプレミスどちらもOK。自社専用環境の構築やVPNなど、多彩なシステム構成方法にも対応しています。
プラン名 | 料金 |
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クラウド版 | 初期費用:無料 月額費用:1ユーザー300円 |
パッケージ版(ルームライセンス) | 初期費用:10ルームまでで15万円(1ルームは最大1,000ユーザーまで登録可能) 月額費用:初年度無料 2年目以降年間3万円~ |
パッケージ版(ユーザーライセンス) | 初期費用:100~199ユーザーまでで36万円 ※それ以降100ユーザー毎に料金は異なる。数万ユーザーまで利用可能 月額費用:初年度無料、2年目以降年間7万2,000円~ |
フリープラン | 無料トライアルあり |
10.Talknote
約1,000社に導入されており、メーカーや飲食、IT、医療などといったさまざまな業界で人気を集めているビジネスチャットツール。グループ機能やトーク機能、タスク管理機能などの基本機能に加え、従業員のオーバーワーク検知や利用ワードモニタリング機能などのHR関連機能も搭載されています。
プラン名 | 料金(月額) |
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初期導入費 | 非公開 |
サービス利用費 | 非公開 |
オプション | 非公開 |
フリープラン | 無料トライアルあり |
11.Idobata
チーム開発にフォーカスしたグループチャットツール。基本的なチャット機能をはじめ、
「GitHub」や「New Relic」、「PagerDuty」などの開発ツールとの連携や、BoT連携などの便利な機能が搭載されています。
プラン名 | 料金(年額) |
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web版 | 無料 |
オンプレミス(使用許諾 ) | 120万円 |
12.Chatter
Salesforce の全エディションのユーザーが利用できるソーシャルネットワークツール。経費申請の承認や注文書の更新などの業務もできるほか、グループ機能によるディスカッションやアンケート調査、ファイル共有機能などのビジネスチャットツールらしい機能も満載です。
プラン名 | 料金 |
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Salesforce の全エディション | 無料(それぞれのエディションの料金のみで、Chatterとしての追加費用はなし) |
13.Cisco Webex Teams
ビデオ会議をはじめとするさまざまなビジネスコミュニケーションを統合したクラウドサービス。メッセージやビデオ会議などの基本機能のほか、ワークツールのインテグレーション、ミーティングの際に便利なホワイドボード機能などを搭載。万全のセキュリティ面も魅力です。
プラン名 | 料金(月額) |
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Starterプラン | ホスト1名につき1,490円 |
Businessプラン | ホスト1名につき2,980円 |
Enterprise プラン | お問い合わせ |
フリープラン | あり |
14.TeamOn
社内スケジュールの管理や外部ビジネスパートナーとのスケジュール共有、グループチャットやタスク管理などの機能が搭載されたグループウェア。プロプランでも20名までの利用であることから、中小企業に数多く導入されています。(※30名以上の利用については会員登録後に申し込み可能)
15.Typetalk
5ユーザーから500ユーザーまで幅広い料金プランが用意されているビジネスチャットツール。「トピック」と呼ばれる部屋ごとに会話を分類できる機能や、トークへのいいね機能、ファイル共有機能などの基本機能のほか、チームメンバーのアクセス権限を管理でき、ログイン時には2段階認証を設けるなど、セキュリティ面も万全です。※500人以上で使用したい場合には要見積もり
プラン名 | 料金(月額) |
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スタンダードプラン | 5ユーザー980円30ユーザー4,780円100ユーザー1万4,800円500ユーザー7万4,800円 |
フリープラン | 無料トライアルあり |
16.Tocaro
高島屋や大日本印刷などの企業から東京医科歯科大学などの教育機関まで、1000社以上に導入されているビジネスチャットツール。チャットやビデオ会議機能、タスクやコンタクト管理などの機能が搭載されています。モバイル端末のキャッシュデータや、サーバーに保管するログにいたるまで隈なく暗号化されているほか、セキュリティーパートナー企業による定期監査が徹底されており、金融機関並みのセキュリティを誇ります。
プラン名 | 料金(月額) |
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スタンダードプラン | 1ユーザー800円 |
ビジネスプラン | 1ユーザー1,000円 |
エンタープライズプラン | お問い合わせ |
フリープラン | 無料トライアルあり |
17.Zoho Connect
グループやチャネル、フォーラム、フィードやタウンホールなど、コミュニケーションを盛んにする機能が多く盛り込まれたチームコラボレーションソフトウェア。Google DriveやGoogleカレンダー、ZapierやMailChimpなどさまざまなサービスと連携可能です。
プラン名 | 料金(月額) |
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エンタープライズ | 120円/ユーザー |
フリープラン | あり(25ユーザーまで) |
18.SONR.
ディスカッション機能やグループ機能、ファイル管理機能などの基本的な機能を網羅したビジネスチャットツール。SSLによって通信が暗号化されているので、セキュリティ面も安心です。スマホアプリを利用すれば、外出中も気軽にやり取りできるでしょう。
プラン名 | 料金(月額) |
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ライトプラン | 5ユーザーまで5,000円(5万円/年) |
レギュラープラン | 20ユーザーまで1万円(10万円/年) |
プレミアムプラン | 300ユーザーまで2万円(20万円/年) |
フリープラン | 3ユーザーまで |
19.Beat Shuffle
数ある社内SNSのなかでも、大手導入実績No.1を誇る社内コミュニケーションツール。使いやすいインターフェイスや豊富な管理機能などが高評価を集めています。運用支援・改善提案などをコンサルティングしてもらえるなど、サポート体制が整っているのもポイント。
プラン名 | 料金(月額) |
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クラウド(ビジネスプラン) | 1ユーザー540円 |
クラウド(エンタープライズプラン) | 1ユーザー1,200円 |
オンプレミス | 要問い合わせ |
フリープラン | 無料トライアルあり |
20.SMART Message
使いやすいインターフェイスや便利な機能が特徴のビジネスチャットツール。金融機関も認めるサーバー攻撃防御対策が魅力で、セキュアなコミュニケーションを叶えています。制限機能数は業界No.1。ChatBOTも搭載されているため、他のシステムと連携し業務効率化をはかることも可能です。
プラン名 | 料金(月額) |
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基本料金 | 1ユーザー300円 |
フリープラン | 無料トライアルあり |
ビジネスチャットツールの料金相場はいくら?
ここまでビジネスチャットツール20個の利用料金を確認してきましたが、費用相場はどの程度なのでしょうか。
ユーザー数による課金制の場合
「1人あたり◯円」という料金設定の場合、各ツールのもっともリーズナブルなプランで算出すると、費用相場は500円以内。1人あたりの利用料金が500円より高い場合には、相場より高めと言っていいでしょう。ユーザー数が増えれば増えるほど費用がかさんでしまうので、従業員数が多い場合には要注意です。
ユーザー数制限による定額課金制の場合
「ユーザー数◯人までは◯円」という料金設定の場合、「1人あたり◯円」という料金設定のツールに比べて価格差が激しいのが特徴です。5ユーザーで1,000円以下のものもあれば、5ユーザーで5,000円のものもあるなどさまざまで、各ツールのもっともリーズナブルなプランを平均すると9,000円ほどとなります。
しかし、先にも述べたようにそのツールによって料金がバラバラなので、平均費用より上か下か、という判断軸はあまりおすすめできません。
パッケージの導入やオンプレミス
web上やアプリで利用するのではなく、パッケージを導入する場合やオンプレミスで利用する場合には、月々の支払いではなくなるため、費用が格段に跳ねあがります。しかし、セキュリティ面をより強固にしたいという場合には、初期投資をしてでもオンプレミスにしたほうがいいかもしれません。
ユーザー数や契約内容により大幅に上下すると予想できますが、少なくとも30万円~100万円ほどはかかるでしょう。
なぜ高い?ビジネスチャットツールで価格差の出る理由
ここまでの説明でも分かるように、ビジネスチャットツールは費用に大きな差があります。価格差が生じる大きな理由の1つには、セキュリティ面がどれだけ強固かがあげられるでしょう。
ユーザー権限を何パターンも用意している、多要素認証を採用している、シンクライアント方式を取り入れているなど、セキュリティレベルが上がれば上がるほど費用も高くなります。「とにかく社内のコミュニケーション活性化が目標。セキュリティ面はある程度のレベルで構わない」という場合には、費用を抑えられるかもしれません。
ビジネスチャットツール選びで失敗しないポイント
ここからは、ビジネスチャットツール選びで注意しておきたいポイントを確認していきましょう。
費用
「1人あたり500円」と言われるとリーズナブルに感じるかもしれませんが、仮にユーザー数が50人となった場合、毎月2万5,000円を支払うこととなります。一方、5ユーザーまでで月々5,000円と言われた場合、少し高いと思うかもしれません。しかし、300ユーザーまでであれば2万円になると言われたら、50人で2万5,000円になってしまうツールよりもコストパフォーマンスが良いと感じるでしょう。
以上のことから分かるように、そのツールをリーズナブルと思うか否かは、ユーザー数に大きく左右されます。また、求めている機能がきちんと備わっているのかという満足感も大きく関わってくるのではないでしょうか。さらに、初期費用や導入費用がかかることもあるため、費用は総額で捉えることが大切です。費用面で失敗しないためには、ユーザー数や求める機能についてきちんと整理し、ニーズにぴったりなツールを選ぶ必要があるでしょう。
セキュリティ面
ビジネスチャットツールは、プライベートのチャットツールに比べてセキュリティ面が強固であるものばかりですが、機能の利用制限を細かく設けられるものもあれば、ログイン時に2段階認証を行うものもあるなど、それぞれのツールでセキュリティレベルはさまざまです。
どの程度のセキュリティレベルを求めるかによって、選ぶべきビジネスチャットツールは大きく変わります。導入を検討する際には、自社が定めるセキュリティポリシーに準じているのかどうかをきちんとチェックしましょう。
まとめ
今回は、多くの人気を集めているビジネスチャットツール20選の料金を紹介するとともに、ビジネスチャットツール選びで失敗しないためのポイントを解説いたしました。
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