エクセルでの採用管理メリットとデメリット:作成方法やテンプレも【2025年最新】
応募者情報を正しく管理し、採用活動における選考プロセスを滞りなく遂行するための採用管理は、人事担当者の重要な業務と言えるでしょう。特に多くの企業の採用管理において活躍しているのがエクセルで、誰でもすぐに使用を開始できるのが強みです。
ただ、エクセルを使った採用管理にはメリットとデメリットがあるため、運用前にその点を理解しておく必要もあります。この記事では、採用管理をエクセルで行う際に知っておきたい、採用管理シートの作成方法や、便利なテンプレートサイトを解説します。
- 採用管理をエクセルで行うメリット
- 採用管理をエクセルで行うデメリット
- エクセルで採用管理を作成する方法
- 採用管理におすすめのテンプレートサイト
- 採用管理には「採用管理システム(ATS)」の導入がおすすめ
- 採用管理システム(ATS)の主な機能
- 採用管理システム(ATS)の選び方
- まとめ
採用管理をエクセルで行うメリット
そもそも、エクセルを使って多くの企業が採用管理を行うのには、以下のようなメリットが期待できるためです。エクセルにどんな利点があるのか、あらかじめ確認しておきましょう。
コストがかからない
エクセルを使った採用管理の最大のメリットは、コストがかからないことです。エクセルは、WindowsのPCを使っているユーザーが無料で使える表計算ソフトであるため、新たに製品購入費用などが発生することはありません。また、社会人経験のある人なら誰もが触ったことがあるソフトなので、比較的すぐに使いこなせるという点も高く評価されています。
必要なグラフ作成が容易
エクセルは汎用性の高い表計算ソフトであるため、簡単なグラフ作成などであればテンプレート機能を使ってすぐに実行することができます。最近ではネットでエクセルの使い方を簡単に調べることもでき、エクセルを触ったことがない人でも、すぐに高度な図やグラフを描けるようになるでしょう。
カスタマイズ機能が優れている
高度なスキルを身につけることで、さらなる拡張機能をフル活用することができるのも、エクセルの強みです。シンプルな管理表を作っておいて、後から項目を付け足したり、応募者情報を可視化する図などを加えたりすることが可能なので、ニーズに応じて多様な形式に改善していくことができます。
採用管理をエクセルで行うデメリット
さまざまな業務に活躍するエクセルですが、運用に当たってはデメリットもあります。近年は業務別に優れたサービスが登場していることもあり、相対的にエクセルの価値は低下している傾向です。
関数設定が難しい・手間がかかる
エクセルを扱う上での大きな壁となるのが、関数を組み込む技術を身につける必要がある点です。表計算のスキルがある人であれば簡単に管理表などを作成できますが、関数の概念がわからない場合、複雑な評価システムを組み込むことができません。そのため、集計作業などを手打ちで行うなどの手間がかかり、業務負担はいつまでも小さくなりません。
同時編集に適していない
エクセルの不便な点として、同時編集ができないことが挙げられます。クラウド型のサービスを使う場合、複数のユーザーが同じデータにアクセスし、同時にデータを編集・閲覧できるため、常に最新の情報に管理表を更新することが可能です。一方、エクセルでの採用管理を続けていると、新しい表を更新するたびに担当者へ共有する必要があり、古いバージョンのものが誤って使い続けられる可能性もあります。
データが増えると動作が重くなる場合がある
エクセルはローカルデータとして保存され、その動作もPCのスペックに依存します。エクセルデータが大きくなると、管理表を展開するたびに大きな負担がPCにかかり、表示や編集作業に時間がかかる問題が起こりかねません。あまりに負荷の大きいエクセルデータは開くたびにクラッシュするなどのトラブルの原因にもなります。
エクセルで採用管理を作成する方法
エクセルを使って採用管理表を作成する場合、大きく分けて以下の2つの方法が挙げられます。自社制作とテンプレート活用の二つのアプローチの特徴を理解し、状況に最適な方法を選びましょう。
一から自社で作成する
採用管理表は、表計算のスキルがあれば一から自作することができます。一から自社制作の場合、表の中に埋め込む関数を自社にとって都合の良いように設計することができるので、最も柔軟性に優れる方法です。ただ、一から作る場合は相応の手間と時間がかかるだけでなく、作り手のスキルも問われます。また、関数の仕組みがわかっている人に業務が属人化しやすいという不安を抱えることにもなるでしょう。
テンプレートを利用する
手っ取り早くエクセルで採用管理表を作りたい場合、すでに構築済みのテンプレートを有効活用すると良いでしょう。「採用管理 テンプレート」などで検索すると、無料で使えるエクセルシートを自由にダウンロードできるサイトが見つかります。これらはエクセルのスキルがなくとも使えますが、ある程度エクセルへの造詣がないと、自社仕様にカスタマイズができない点は気をつけておきましょう。
採用管理におすすめのテンプレートサイト
採用管理をテンプレートを使って実施する場合、エクセル向けに多くのダウンロードサイトに掲載されているものを有効活用すると良いでしょう。以下のサイトは、採用管理に役立つテンプレートを掲載しているサイトです。基本的に無料で使えますが、使用にあたって条件が課せられる場合もあるため、事前によく確認しておくことをおすすめします。
採用一括かんりくん
クラウドサービス「採用一括かんりくん」では、同サービスを使用していない人に向けて、無料で採用管理表のテンプレートを提供しています。ダウンロードにあたっては企業名や部署名などの基本情報を送信する必要がありますが、専門性の高いシートを無料で利用できるのはありがたいところです。
トラスト・パートナーズ社労士事務所
トラスト・パートナーズ社労士事務所も、自社で使える無料の採用管理表をエクセル形式で提供しています。採用状況に応じて、自由に行や列の編集ができるため、使いやすさに優れるテンプレートです。こちらも利用に当たっては申し込みフォームへの記入が必要ですが、無料で利用できることを考えるとお得なサービスと言えるでしょう。ただ、テンプレートの提供が予告なく打ち切られる可能性もあるため、早めのダウンロードをおすすめします。
採用管理には「採用管理システム(ATS)」の導入がおすすめ
ここまで、エクセルを利用して採用管理を行う際のメリットやデメリットについて解説してきましたが、やはり気になるのが相対的に低下するエクセルの利用価値です。近年は多くのシステムが登場したことで、わざわざエクセルにこだわる理由はなくなりつつあります。最近、エクセルに代わって採用管理に活躍しているのが、採用管理システム(ATS)です。採用管理システムを導入することで、迅速な管理表の作成や管理業務の効率化、および人員不足の解消などが実現します。
採用管理システム(ATS)の主な機能
採用管理システムの機能は複数あり、主な機能に
・応募者選考プロセス管理
・面接スケジュール調整
・応募者・内定者フォローアップ機能
などが挙げられます。いずれの業務も定型化した作業が多く含まれますが、採用管理システムの導入によって、その大半を自動化可能です。余計な作業に担当者が時間を奪われてしまうことなく、応募者の比較や応募者とのコミュニケーションに時間を割けるようになるでしょう。
採用管理システム(ATS)の選び方
採用管理システムとは一言で言っても、実際には多くの製品から自社に合うものを選び抜かなければなりません。採用管理システムの選び方のポイントとしては、まず全社的に利用しやすいシステムであることに気を配ってみることをおすすめします。採用管理システムの魅力は情報共有能力の高さにあるので、応募者の能力や印象を広く共有し、誰でも簡単に応募者のことを理解できる仕組みの実装が大切です。
まとめ
この記事では、採用管理にエクセルを活用するメリットとデメリット、そしてエクセルに変わる方法として定着しつつある採用管理システムの概要について、解説しました。採用管理にエクセルを使うのは、確かに手っ取り早い一方、情報共有のスピードや精度の面で、不安を抱える部分も大きいものです。採用管理システムへの乗り換えを前提として、エクセルを活用すると良いでしょう。
PRONIアイミツでは、そんな採用管理システムの比較検討に役立つ情報を、あなたのニーズに合わせて提供しています。システム導入を検討の際には、お気軽にご相談ください。
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
プロが代わりに探して紹介します!