選考辞退する理由や原因は？辞退防止方法7選も紹介【2025年最新版】

目次
• 選考辞退に関する企業の現状
• 候補者が選考を辞退する理由・原因とは？
• 候補者の選考辞退を防止する方法7選
• スピーディーな選考におすすめの「採用管理システム（ATS）」とは？
• 採用管理システムの機能
• 採用管理システムの選び方
• まとめ

選考辞退に関する企業の現状

候補者の選考辞退は、一部の企業が抱えている課題ではなく、実は多くの企業が抱えている普遍的な課題です。ここでは、求人・人材サービス企業であるエン・ジャパンが実施した「1,800社に聞く︕「選考辞退」実態調査」をもとに、選考辞退の実態について解説していきます。

■選考辞退に悩みや課題を感じているか？
・感じている：60％
・感じていない：26％
・わからない：14％

■ここ1年で選考辞退の発生件数に変化はあるか？
・選考辞退が増えた：53％
・変化はない：35％
・選考辞退が減った：4％
・分からない：9％

■選考辞退はどのタイミングで起きたか？
・面接前：39％
・面接前日・当日のドタキャン：50％
・選考中の辞退：46％
・内定後の辞退：60％※

このように、選考辞退の件数は増加傾向にあります。また、全体の6割以上の企業が選考辞退の悩みや課題を感じていることが分かります。面接前後だけでなく内定後にも辞退が起こっている状況です。

選考辞退は多くの企業が抱えている課題であり、件数も増加傾向。企業の人事担当者は、決して他人事ではないという現状が伺えるのではないでしょうか。

※参考：エン・ジャパン株式会社　1800社に聞く︕「選考辞退」実態調査　https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/enjapanhp/wp-content/uploads/20200116123021/20200116_engage%EF%BC%88%E9%81%B8%E8%80%83%E8%BE%9E%E9%80%80%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%EF%BC%89.pdf  

候補者が選考を辞退する理由・原因とは？

選考辞退を防止したいのであれば、まずは候補者がどのような理由や原因で選考を辞退するのかを知っておくことが重要です。ここでは、選考辞退の主な原因・理由について解説します。

候補者が選考辞退してしまう理由・原因で最も多いのが、選考の過程で企業に対する評価が変化してしまうケースです。具体的には、以下のような要因が考えられます。

・自社より優先度の高い企業から内定を貰った
・選考の過程で条件面に納得できなくなった
・レスポンスが遅い・対応が悪いなど、選考プロセスに不満が生じた

当初は意欲的に応募してきても、選考の途中で候補者の考えが変化するケースは多くあります。

候補者は、一般的には第一志望だけでなく複数の企業の選考を同時に受けています。必ずしも自社が第一志望であるとは限らないため、そもそもの入社意欲が高くない場合は自社の採用選考のプロセスに非が無くとも辞退される場合があります。

少しでも取りこぼしを防ぐためには、候補者に対する情報提供に注力して自社の魅力をPRすることが重要です。

面接担当者に対してネガティブな印象を抱くことも、候補者が選考を辞退する理由や原因となり得ます。面接官の態度・性格・口調・質問の内容などが好ましくないものであると、応募した企業自体にもネガティブな印象を抱き、入社意欲が低下して選考を辞退してしまうケースは多くあります。

採用選考の段階では候補者と企業の接点が少ないため、面接担当者が企業イメージを大きく左右することを認識しておく必要があるでしょう。

候補者の選考辞退を防止する方法7選

選考辞退を防止したいけれども、具体的にどのような対策を講じれば良いか分からない方もいるでしょう。ここでは、選考辞退を防止するための方法を7選ご紹介します。これから対策を行おうと考えている方は、ぜひご参考ください。

選考辞退を防ぐための基本的な対策が、選考のスピードを高めることです。選考のレスポンスが悪いと、応募者のモチベーション低下や不安の増大の要因となり、選考辞退に繋がる可能性が高くなる傾向があるためです。

例え採用選考の内容や対応に問題が無くとも、選考に時間がかかるだけで辞退される可能性は高まるため、不要な離脱を防ぐためにもスピーディーな選考を心掛けましょう。

選考辞退が多発する状況が長期化・慢性化している場合には、面接の手法や質問項目に問題があるケースが多くあります。かつて行われていた圧迫面接のような手法は論外ですが、自社が当然と思って行っている面接の方法も、応募者からすると受け入れ難いものとなっている可能性もあります。

面接が選考辞退の要因と考えられる場合は、事実として受け入れ、応募者の入社意欲が高まるような方法へと改善を行いましょう。

選考段階でのメール・チャット・SNS・電話といったやり取りや面接時の対応といったコミュニケーションは、応募者側から見ると企業側のイメージを左右する大きな要素となります。些細なことでネガティブなイメージを抱かれないためにも、求職者とのコミュニケーションはメール文面から口頭でのコミュニケーションに至るまで、丁寧に行うことが重要となります。

インターネットが普及した現代においては、求職者が口コミサイト・SNSなどを活用して応募する企業の情報を集めるケースは多くあります。このような媒体に自社の悪評が掲載されていると、真偽に関わらず応募者が選考を辞退してしまう可能性も高まります。

不要な事態を防ぐためにも、事実無根の情報については削除を行い、悪評の原因となる要因があるのであれば改善に取り組む必要があります。

採用選考の成否は、面接官の質や力量にも左右されます。つまり、面接の方法について問題が無くとも、誰が面接を行うかによって結果が大きく異なるということです。

そのため、同じ面接官で選考辞退が多発しているのであれば、別の面接官に交代してみたり、面接スキルを高める研修を実施したりといった対策が効果的となります。

求職者は、第一志望の企業だけでなく、複数の企業へ応募を行い選考を受けています。選考の連絡を受けたあとに情報を集める求職者も多いため、情報が不足している場合や情報の提供が遅い場合は、選考前の検討段階で辞退される可能性が高まってしまいます。

少しでも熱量の高い応募を増やすためにも、早い段階から適切な判断に結び付く情報提供を行うことが重要となります。

従来型のアナログな方法で採用選考活動を行っている場合は、業務効率が悪く属人的となり、上記で解説したような課題が生じやすくなります。

そこでおすすめとなる方法が、採用選考システムの活用により、採用選考活動の質やレスポンスを高めることです。現代では優れた製品が多数リリースされているため、選考辞退に悩んでいる場合は積極的に活用していくことをおすすめします。

スピーディーな選考におすすめの「採用管理システム（ATS）」とは？

採用管理システムとは、採用活動に関する情報を一元管理することで、効率的かつ的確な採用選考活動をサポートするシステムのことです。応募者とのやり取りや選考プロセスを支援するための機能が充実しており、従来のアナログな採用選考活動と比べて大幅な業務効率化と負荷軽減を図ることが可能。応募者への対応スピードや精度も高まるため、採用選考活動の成功率向上や選考辞退の低減といった効果が期待できます。

人材獲得競争が激しい現代においては、自社の採用選考活動のパフォーマンス向上のためにシステムを導入する企業が増えてきています。

採用管理システムの機能

採用管理システムには、主に以下のような機能が搭載されています。

・求人情報の一元管理機能
求人情報・求人媒体・求人票などの求人に関する情報を一元管理。
・応募者情報管理機能
各チャネルから流入する応募者の情報を自動で取込管理。
・連絡の一元管理機能
各チャネルの応募者との連絡をシステム上から一括で行う機能。
・自動メール送信機能
採用選考の各段階で送付するメールを自動化。
・選考情報管理機能
採用選考の一連のプロセスを管理して、選考状況・進捗・評価を応募者ごとに可視化。
・求人サイト作成機能
自社媒体で求人を行うためのサイト作成機能。

採用管理システムの選び方

採用管理システムは、自社に適した製品を選ぶことが重要。具体的な製品の選び方について以下に解説します。

・機能要件を満たせている
データ分析・取扱件数・対応チャネルなど、採用選考活動に必要な機能が揃っていることがまずは重要。
・自社担当者が問題なく扱える
採用担当者が問題なく扱えることが重要。事前のトライアル実施がおすすめ。
・外部連携性
人事関連システムと連携した方が業務効率向上が期待できるため、外部連携性も要チェック。

上記要件を満たした上で、なるべく低コストで利用できる製品を選びましょう。

まとめ

採用選考は多大なコスト・リソース・時間を投下して行われるため、候補者の辞退はできるだけ避けるのが得策。現状で辞退が多発しているのであれば、事実を受け入れ選考方法の改善や辞退防止の対策を講じることが重要です。採用選考のスピード・効率・精度を高めたいのであれば、採用管理システムの導入も有効な打ち手となります。

PRONIアイミツでは、採用管理システムの比較検討に役立つ質の高い情報を掲載していますので、システム導入を検討している方はぜひご活用ください。