【2024年最新】BIツールを徹底比較・おすすめ11選を紹介
ビッグデータの活用やデータドリブンな組織運営が求められる中で、広まりを見せているBIツール。昨今では現場担当者でも利用できるセルフサービスBIが台頭し、さまざまな場面での需要が高まっています。
そこで今回は、PRONIアイミツおすすめの厳選BIツール11種を徹底比較しました。機能や特徴、価格などをまとめてご紹介します。導入のメリットや選び方のポイントなども解説しますので、BIツールの導入に悩まれている方はぜひ参考にしてください。
- BI(ビジネスインテリジェンス)ツールとは
- BIツールを導入するメリット
- 【比較表】おすすめのBIツール
- おすすめのBIツール11選
- BIツールを選ぶポイント
- BIツールを導入する際の注意点
- まとめ:自社にあったBIツールで経営判断を最適化しよう
BI(ビジネスインテリジェンス)ツールとは
BIとはBusiness Intelligence(ビジネスインテリジェンス)の略で、組織内外のデータの収集・分析・可視化を行うことで経営に役立てる技術や手法を指します。BIツールは、データの収集・統合や、集計・分析、可視化といったBIにおける一連の作業の効率化を図るためのツールです。従来はデータサイエンティストなどの一部の人が高度な分析を行うためのツールとなっていましたが、最近では各部門の担当者でも使いこなせる「セルフサービスBI」が台頭しています。
BIツールの機能
BIツールには、一般的に以下の機能が搭載されています。
- データを抽出し集計するETL機能
- データマイニングや多次元分析(OLAP)などの分析機能
- 分析データを表やグラフ・マップなどグラフィカルに表現するレポート作成機能
- 主要なデータを一目で共有できるダッシュボード機能
膨大なデータから必要な情報を抽出し、わかりやすく可視化する機能が多く備わっているため、経営層の意思決定やマーケティングの動向分析などで活用されています。
BIツールを導入するメリット
次に、企業がBIツールを導入するメリットを3つ紹介します。
社内に散らばっているデータを一元管理できる
1つ目のメリットは、社内に散らばっているデータを一元管理できる点です。BIツールは、顧客からのアンケートデータ、プロモーションのスケジュールや人員の配置(勤怠データ)など、それぞれ別の場所に存在していたデータを1つに統合します。データの統合によって、売上アップの分析や適切なリソース配置の予測を可能することが、BIツール導入の大きなメリットといえます。
データの可視化と現状把握
2つ目のメリットは、データの可視化によって簡単に現状把握できる点です。BIツールはデータを集計・分析だけではなく、表やグラフ・マップなどのビジュアライズ機能を備えており、分析結果の共有がしやすくなっています。さらに、多くのBIツールでは作成したビジュアルを簡単にレポートに落とし込める機能も搭載されており、資料作成や説明の時間を大幅に削減可能。発見したインサイトを元に、スピーディに次のアクションへつなげられます。
課題の早期発見と意思決定の迅速化
3つ目のメリットは、課題の早期発見と意思決定の迅速化につながる点です。人力で行っていた月次でのデータ集計・分析を、BIツールのダッシュボード機能によって、リアルタイム・日次単位での表示を可能にします。課題を早期発見でき、解決に向けた打ち手も素早く講じることができるでしょう。またスピードが上がるだけでなく、データの活用によって分析の精度も高まりますので、より的確な経営判断を下すことにもつながります。
【比較表】おすすめのBIツール
ここからはおすすめのBIツールを紹介していきたいと思います。まずはご紹介するBIツールでPRONIアイミツがおすすめのサービスを料金や機能項目、連携サービスで絞り込んで比較表にまとめてみました。各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
各サービスの具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、PRONIアイミツがおすすめするBIツール選びの参考にしてください。
おすすめのBIツール11選
それでは、おすすめのBIツールの特徴や機能、料金などを紹介します。
MotionBoard Cloud
「MOTION BOARD Cloud」は東京都港区に本社を構えるウイングアーク1st提供のBIツールです。みずほ銀行やアサヒビール、ZOZOをはじめ2,000社以上の導入実績を誇る人気のBIツールです。
主要なデータベースやオンラインストレージ、数十種類のクラウドサービスと連携しデータを集約。レポート集計を自動化して業務の生産性を向上するだけでなく、地図や3Dマップなど多種多様なビジュアライズが可能。ノンプログラミングで自由に設定できます。またSlackやChatwork、LINE WORKSなど複数のチャットツールでの通知やアラート配信にも対応しています。
料金プランは、スタンダード/プロフェッショナル/IoT版の3種類。最も手軽なスタンダードプランで、10ユーザー月額3万円(税抜)。別途初期費用がかかります。またオンプレミス版も提供されています。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- Pマーク
「Tableau(タブロー)」は東京都中央区に本社を構えるTableau Japan提供のBIツールです。世界のトップ企業に愛用されているほか、日本でもマクロミルやNTTドコモ、セプテーニなどの大手企業にも導入されています。
直感的なインターフェイスなので、アナリストやデータサイエンティストだけでなく誰でも簡単に使えます。ブラウザのみならす、デスクトップやモバイルからも利用可能な点もビジネスパーソンにとって大きなメリットでしょう。
組織向けのライセンスはCreator/Explore/Viewreの3種類。料金はそれぞれ1ユーザー当たりの年額で10万2,000円/5万1,000円/1万8,000円(すべて税抜)。導入には最低1ライセンスが必要です。また、無料トライアルも用意されています。
Qlik Sense
「Qlik Sense」は東京都港区に本社を構えるクリックテック・ジャパン提供のBIツール。世界各国で5万社以上の導入実績がある人気のツールです。
アプリ、データベース、クラウドサービスなどあらゆるデータに接続して1つに統合。ODBC接続または REST接続が可能なすべてのソースにアクセスでき、アナリティクス向けの実用的なデータに変換します。最大の特徴である独自の連想アナリティクスエンジンと、AIによるインサイト提案および自動化で人の直感力を強化し、ドラッグ&ドロップ操作だけで複数のデータ統合や可視化を実現します。また、モバイルにも対応しており、iOS上ではオフライン分析も可能です。
30日間の無料トライアルが設けられているので、「まずは試してみたい」という方におすすめのBIツールです。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
「Actionista!」は東京都新宿区に本社を構えるジャストシステムが提供する、純国産のオンプレミス型BIツール。専門知識を持たない担当者でもデータ分析できる、直感的な操作でマニュアル不要な「万人が使えるBIツール」です。
ドラッグ&ドロップと集計方法の選択だけで集計表が完成するクイックピボットや、予実・変動・相関などの分析シナリオを選ぶと最適なグラフを表示してくれる分析ウィザードなどの機能を搭載しています。データの取り込みから分析・共有・PDF出力まで、完全ノンプログラミングでwebブラウザ操作だけで実現できる点が魅力です。
また、利用者は自由に追加できるため、全社に分析環境を整えたい企業にはぴったりのシステムといえるでしょう。
- 導入支援・運用支援あり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- Pマーク
- ダッシュボード表示機能
- レポート作成機能
- ブラウザ上での閲覧機能
「Dr.Sum」は東京都港区に本社を構えるウイングアーク1st提供のBIツールです。京セラ、スノーピーク、あすか製薬など、導入実績は6,400社以上にのぼります。
100億件の大容量データにも対応し、10億件のデータを1秒台で集計する超高速集計が魅力です。容量の大きいExcelデータも、専用のインポート処理ですぐに更新できます。またインターフェイスとして、Excel、webブラウザ、「Motion Board」を選択できる点も特徴。使い慣れたExcelで自由分析し、地図やツリー表現などの多彩なビジュアライズはMotion Boardで行うなど目的に応じて使い分けできます。
導入形態はオンプレミス型とクラウド型が用意されており、料金はクラウド型のSmallライセンスで月額利用料25万円です。
- クラウド(SaaS)
- ダッシュボード表示機能
- レポート作成機能
- テンプレート設定
- データのドリルダウン機能
- データのABC分析機能
- データのクロス集計機能
- CSV対応
- エクセル対応
- PDF対応
Domo
「DOMO」は東京都渋谷区に本社を構えるドーモ提供のクラウド型BIツールです。コネクターが充実しているのが特徴のBIプラットフォームで、野村不動産や日本航空、日本経済新聞社などの大手企業を中心に、1,000社以上の導入実績を誇ります。
クラウドやオンプレミスなど、データの保存場所を問わず双方向接続が可能です。フルマネージドのAPIエコシステムが用意されているほか、ソースデータへの直接接続によってリアルタイムにレポートを作成できます。
カードビルダーツールでは、数クリックでデータをチャートやグラフなどに視覚化。それを元にカスタマイズし、柔軟なストーリー機能やレイアウトテンプレートを使用して自由にダッシュボードを作成できます。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- 冗長化
MicroStrategy 2020
「MicroStrategy」は東京都千代田区に本社を構えるマイクロストラテジー・ジャパン提供のBIツールです。誰でも簡単にデータのクレンジングや準備が可能で、ネイティブコネクターで多様なデータソースにアクセスできます。分析に関しても、グリッドやグラフ、チャート、マップで、データを迅速に可視化。さらに、直感的なドラッグ&ドロップ操作と豊富なライブラリで、スムーズなレポート作成・共有を実現します。
その他、ビッグデータや大規模ユーザーでも高パフォーマンスを発揮するアーキテクチャーや、Android、iOSネイティブアプリに対応したモバイルアプリ開発プラットフォームなど、包括的なデータアナリティクスプラットフォームとして機能します。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- シングルサインオン
- レポート作成機能
「Yellowfin」は東京都中央区に本社を構えるYellowfin Japan提供のクラウド型BIツールです。データ接続・準備から、ダッシュボードの構築、レポート作成まで対応しています。
自由にのダッシュボードを構築できる点が大きな特徴です。グラフは50種類以上のタイプがあり、Javascriptグラフライブラリーの埋め込みも可能。使いやすいダッシュボードを作成することで素早いアクションを促進、分析データの有効活用に役立つでしょう。あわせて、AI機能や自動分析機能によって、精度の高いデータを抽出できることも魅力の1つです。
料金は問い合わせが必要ですが、30日間の無料トライアルが利用できるので、「まずは実際に使ってみたい」という方におすすめです。
- 導入支援・運用支援あり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
「Power BI」は、東京都港区に本社を構える日本マイクロソフト提供のBIツールです。
Dynamics 365、Azure SQL Database、Salesforceなど、数百のデータソースに接続できるデータコネクターを有し、1つのプラットフォームでセルフサービスとエンタープライズの両方のニーズに対応。専門知識や経験がなくてもデータの準備や機械学習モデルを構築できるため、導入しやすいBIツールといえるでしょう。
クラウド型の料金プランは、Power BI ProとPower BI Premiumの2種類。Power BI Proで1ユーザー月額1,090円。トライアル期間が用意されているだけではなく、インストール型の「Power BI Desktop」は無料で提供されています。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- Pマーク
- 通信の暗号化
Amazon QuickSight
Amazon QuickSightはAmazon社が提供するBIツールです。サーバーレスで機械学習を活用したサービスとして多くのビジネスシーンに貢献しています。
特徴の1つは、数十人から数万人規模まで利用できる拡張性です。サーバーレスアーキテクチャを採用しているため、自社でサーバーをセットアップする必要がなく、ユーザー数に合わせて自動で拡張できます。また、機械学習機能を搭載しているため、高度なデータ分析も容易に実行可能。データサイエンスの未経験者にも優しい仕様となっています。「Amazon SageMaker」というサービスを利用すれば、独自の機械学習モデルを取り込めるため、自社にとってのユーザビリティがさらに向上するでしょう。
料金は、1人あたり月額18ドル~。アクセスしたときにのみ料金が発生する従量課金制で、初期費用や固定契約は必要ありません。使った分だけの支払いなので、コストパフォーマンスにも優れたBIツールといえます。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
SAP BusinessObjects Business Intelligence
SAP BusinessObjects Business Intelligenceは東京都千代田区にオフィスを構えるSAP japanが提供するオンプレミス型製品です。データのレポート、可視化、共有機能が一元化されており、分析や意思決定の効率化・迅速化に役立ちます。
レポート機能としては、全体的な戦略策定に役立つ「エンタープライズレポーティングシステム」や、意思決定をサポートする「ビジネスユーザー向けツール」などを搭載。ビジネスにおける課題とその原因分析、最新の動向把握に大きく貢献します。
分析結果は「セルフサービス機能」で簡単に可視化でき、社内への共有も簡単です。「ロールベースダッシュボード」を使うと、どのデバイスからでも意思決定者にデータを届けられるため、経営判断のスピードがアップするでしょう。
BIツールを選ぶポイント
次に「どれを選べば良いのかわからない」という方に向けて、BIツールを選ぶ際のポイントを3つご紹介しましょう。
導入の目的を果たす機能が搭載されているか
1つ目のポイントは、導入の目的を果たす機能が搭載されているかです。BIツールと一口にいっても、それぞれ異なった特徴があります。レポーティングに強い、OLAP分析に優れている、など特化した機能が違うだけではなく、同じ機能でもスペックに差があることも珍しくありません。
「工場のIoTデータを活用して生産管理力を高めたい」「データドリブンなマーケティング施策を立案したい」など、自社の目的に合わせて機能・スペックを確認し、ツールを選択しましょう。
他システムとの連携は可能か
2つ目のポイントは、他システムとの連携です。BIツールの最大の強みは、多種類の膨大なデータを統合して分析できる点。既存のシステムやデータベースからデータを統合できなければ、そもそも活用ができません。
導入する際には、統合したいデータがある場所とデータ形式をリストアップして、統合が可能かどうかを確認すると同時に、全体のデータ量も把握して必要なスペックも検討をしましょう。
操作性とサポート体制は適切か
3つ目のポイントは、操作性とサポート体制です。利用者のリテラシーを踏まえ、分析レベルと操作性のバランスの取れたBIツールを選びましょう。データサイエンティストには使いやすくても一般のビジネスユーザーには使いにくいといったことも少なくありません。
特にユーザー利用率を高めて組織的に活用したい場合には、各担当者が使いこなせるか、また十分なサポート体制があるかどうか確認が必要です。
BIツールを導入する際の注意点
BIツールは大変便利ですが、十分な効果を得るためには気をつけておくべき点もあります。具体的には、得られる分析の精度はそもそものデータの精度に依存する点。また、たとえAIによる自動分析が進んだとしても、データを読み解く力が必要な点に注意が必要です。
さらに、BIツールを導入してから十分な効果を発揮するまでには時間がかかるため、これら注意点を踏まえた上で、自社に合うBIツールを選択しましょう。
まとめ:自社にあったBIツールで経営判断を最適化しよう
ここまでおすすめBIツール11選の比較を中心に、BIツール導入のメリットや選び方のポイントを紹介しました。BIツールの導入には、目的や利用イメージを明確にし、ぴったりのツールを選択し使いこなしていくことが重要です。十分な効果を得るために、まずはしっかり情報を収集し、比較検討する必要があります。
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