BIツールの選び方5つのポイントを解説|導入メリットや活用シーンも紹介
BIツールを導入すれば社内に散在しているデータを一元管理でき、迅速な意思決定に役立ちます。現在、多くの企業で導入が進められていますが、成果を上げるためには製品選びが重要なポイントです。しかしBIツール選びが初めてだと、どのように選べばいいか分からない方も多いのではないでしょうか。
今回はBIツールの導入を検討している方に向けて、BIツールの選び方を解説。ほかにも導入メリットや活用シーンも紹介するので、読み終わった後にはBIツールの活用イメージを描けるでしょう。ぜひご覧ください。
BIツールとは
BIとは、Business Intelligence(ビジネス・インテリジェンス)の略語です。BIツールとは、社内に散在しているデータの収集・分析を行い、経営戦略に活用できるツールのこと。現代では企業間の競争が激しく迅速かつ的確な経営判断が求められていますが、それには全社的にデータドリブンなアプローチが不可欠です。BIツールを導入することで、従来専門部署でしか扱えなかったデータ分析を担当者レベルでもできるようになります。
データ分析の知識が無い人でも迅速かつ精度の高い分析や意思決定ができるだけでなく、データの新たな価値の創造も可能に。多くの企業ではBIツールの導入によって大量のデータを収集・分析し、スピーディーな意思決定に成功しています。
BIツールの選び方
自社に合うBIツールを選ぶことは、データドリブンな経営判断をすることにつながります。ここからは、BIツールの選び方を5つのポイントで解説します。ぜひツールを選ぶ際の参考にしてください。
- 予算内に収まる初期費用・月額料金か
- 必要な機能を搭載しているか
- 簡単に使える操作性か
- 自社のデータと連携可能か
- サービス提供会社は信頼できるか
予算内に収まる初期費用・月額料金か
BIツールの初期費用・月額料金の相場は以下の通りです。
提供形態 | 初期費用相場 | 月額料金 | 特徴 |
---|---|---|---|
クラウド型 | 0円~ |
1,000~9,000円程度 | サーバーの用意が不要で導入ハードルが低い |
オンプレミス型 | 10万~250万円程度 | ~3万円程度 | 柔軟なカスタマイズが可能 安全性が高い |
BIツールは提供形態によって価格が変動します。提供形態にはクラウド型とオンプレミス型があります。クラウド型はサーバーをサービスを提供する会社が用意するため自社で用意する必要はなく、オンプレミス型よりも低価格で導入可能です。一方、オンプレミス型は社内にサーバーを用意する必要があるためクラウド型よりも高価になりますが、柔軟にカスタマイズでき、安全性が高いです。
提供形態だけではなく、ライセンス体系も価格に影響します。ライセンス体系はユーザーライセンス型とサーバーライセンス型の2種類です。ユーザーライセンス型は1ライセンスあたりの費用が安く、ユーザー数に応じて費用が発生します。一方で、サーバーライセンス型はサーバー数に応じて費用が発生するため、ユーザー数の増減には影響されません。ユーザーライセンス型はクラウド型、サーバーライセンス型はオンプレミス型に適用されることが多いです。
提供形態・ライセンス体系ごとにどの企業に向いているかを以下にまとめました。ぜひ、BIツール選定の参考にしてください。
- クラウド型:コストを抑えてスピーディーに導入したい企業
- オンプレミス型:ある程度高額でも自社に合わせてBIツールをカスタマイズをしたい企業
- ユーザーライセンス型:少人数で利用する企業
- サーバーライセンス型:大人数で利用する企業
BIツールの費用に関しては以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
必要な機能を搭載しているか
BIツールの機能は、ビジュアライズやレポーティングといった基本的な機能から、OLAP分析やプランニング、データマイニングのような高度な機能までさまざまです。しかし搭載している機能は、オプション機能も含めてサービスごとに異なります。そのため、自社に必要な機能を搭載しているサービスを選ぶ必要があります。
例えば、データに適した可視化をしたいとの課題があれば、多種多様なビジュアライズを用意してるBIツールを選びましょう。BIツールで高度な分析をしたいとお考えなら、生成AIでデータマイニングができるものを選ぶことがおすすめ。自社に必要な機能が分からない場合は、データ分析で解決したい課題を考えましょう。
簡単に使える操作性か
操作性が良くないと教育コストがかかり、スムーズに扱えるまでに時間がかかってしまいます。また、BIツールの効果が分からない状態では複雑な操作をマスターするハードルは高く、ツールの利用が定着しない可能性も。BIツールの活用を実現するには、直感的に使えるものが理想的です。
まずは、BIツールを使う人がツールの経験者か初心者かを把握します。そして、その人に適したツールを選びましょう。また、本番導入の前にトライアルで操作性を試すと導入後の失敗を防げるためおすすめです。
自社のデータと連携可能か
自社が保有しているデータと連携できるBIツールを選ぶことがベストです。BIツールは社内にあるデータの利用が前提となるため、データそのものや、データを収集しているツールとの連携ができなければ利便性は著しく低下します。例えば、売上データをBIツールで分析する場合は販売管理システムとの連携が必須です。
連携できるデータやツールはサービスによって異なります。自社で保有しているデータや利用しているツールを確認し、それらの連携が可能なサービスを選ぶのがおすすめです。また、BIツール自体が評判の高い製品でも必要なデータやツールと連携できないものは選択肢から外しましょう。
サービス提供会社は信頼できるか
BIツールでは重要なデータを数多く扱うため、もし情報が漏えいすれば自社への損害は大きいです。また、ツール利用が難しくて担当者に利用されなければ、BIツールの導入が無意味になってしまいます。そのため、信頼できるサービス提供会社を選定することが大切。導入実績が豊富、安定した経営体制、万全なセキュリティ体制、細やかなサポート体制などの特徴がある会社を選びましょう。
信頼できるサービス提供会社を見つけるには、BIツールの導入前に直接話を聞いて導入実績、セキュリティ体制、サポート体制を確認しましょう。導入事例に関しては自社と同じ規模・同じ業界のものがあれば聞いておくと、自社に導入したときのイメージが湧きやすいです。またネットの口コミは実際の評判を知れるので、調べておきましょう。
以下の記事では、おすすめのBIツールを比較しています。さまざまなBIツールを紹介しているので、貴社に適したサービスも見つかるでしょう。実際にBIツールを選びたいとお考えならチェックしてみてはいかがでしょうか。
「BIツール選びをサポートしてほしい」という方は、ぜひPRONIアイミツにご相談ください。下のボタンからいくつかの簡単な質問に答えるだけで、当社のコンシェルジュがITツール受発注支援のプロとして希望要件に適したBIツールの選定いたします。
BIツール導入で得られるメリット
メリットを知ることでより活用のイメージを描けるようになります。ここからは、BIツール導入のメリットを紹介します。
- データを一元管理できる
- 課題の発見から意思決定までが迅速になる
- レポート作成が容易にできる
データを一元管理できる
BIツールを導入すると、社内に散在しているデータの一元管理が可能です。データの場所が属人化せず誰でもアクセス可能になるため、全社的にデータドリブンで客観的判断を下しやすい環境になります。
また、BIツールを開けば複数のデータを見られるため、さまざまなツールを横断してデータを確認する必要がありません。
課題の発見から意思決定までが迅速になる
データ分析が容易になるため、課題も発見しやすくなります。また、データにイレギュラーな動きがあればアラートを出すBIツールもあるので、早期に課題を発見し、迅速な対処が可能です。
複数のデータを集約して分析や可視化もできるので、一つのデータだけでは見えなかった傾向が見えるように。深堀した分析ができて新たな価値を得られることから、意思決定のスピード向上が期待できます。
レポート作成が容易にできる
BIツールはレポート作成も容易にします。グラフや表のテンプレートが数多く用意しているサービスもあるため、あらゆるデータを適切な形で視覚的に表現でき、情報を分かりやすく提示することが可能です。
データの更新は自動で行われるので、常に最新情報を反映したレポートが作成できます。レポートを作る際にわざわざデータを更新する必要が無くなり、これまでレポート作成に使ってた時間を他の業務に割り当てられます。
BIツールを導入すれば、業務効率化や適切な経営判断が叶うといったメリットを受けられます。早速BIツールを導入したいと思われた方は、PRONIアイミツに相談してはどうでしょうか。当社のコンシェルジュが貴社にピッタリのBIツールを無料で選定いたします。
BIツールの活用シーン
「ウチではBIツールは活用できないのでは?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、活用できる業務は多岐にわたります。ここでは、BIツールの活用シーンを紹介します。
経営・マーケティング
経営分野では現状を正しく理解し、次なる一手を素早く打つことが肝心です。BIツールを活用して営業データを可視化し、売上分析や営業プロセス分析などを行えば、スピーディーにPDCAを回せるようになります。また、ダッシュボードを利用すれば経営状況を一目で把握でき、経営判断も加速することが可能です。
製造業
製造業ではモノ作りの段階で大量のデータが溢れています。仕入れや在庫のデータ、生産状況や稼働状況をはじめ、さまざまなデータを分析に活用可能です。データを可視化し分析すれば、業務改善の促進に役立ちます。
物流・ロジスティクス
物流業界では2024年問題など課題が山積みです。収集されたデータを複合的に可視化・分析をすることがそれらの課題の解決の糸口になります。在庫分析や予算進捗管理など、物流業界に役立つ機能を具えたツールを導入することで、今まで見えてなかった課題や解決策を見つけやすくなります。
会計・経理
会計分野では正確な数値を使って分析をすることが必須となります。BIツールを導入することで、正確で最新のデータを集計し、可視化・分析することが可能です。時間のかかる決算業務や報告書の作成などがスピーディーになります。
人事・総務
労務リスクの低減や、メンタルヘルスケアなどにもBIツールは活用できます。法改正に対応した勤怠管理、人事分析や働き方改革、労務管理などあらゆる施策に役立てられます。
まとめ:選び方のポイントを押さえ最適なBIツールを導入しましょう
自社に最適なBIツールを選ぶことは、迅速・的確な経営判断を下すために必須です。「高機能だから」「評判がいいから」「安いから」といった単一の理由だけで選定するのではなく、複合的にBIツールを比較して自社にとって一番使い勝手の良いサービスを選びましょう。
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