【2024年最新】マルウェア対策におすすめのウイルス対策ソフト3選
今回取り上げるテーマは「マルウェア」です。マルウェアとはどんなもので、PCやスマートフォンにどういった影響を与えるのでしょうか。マルウェアに感染してしまった場合の対処法や、おすすめのウイルス対策ソフトとあわせて詳しくご紹介していきます。
- マルウェアとは
- マルウェアの主な種類
- マルウェアの感染経路
- マルウェアに感染するとどうなるのか
- 以下の症状が見られたら注意
- マルウェアの感染を未然に防ぐには
- マルウェアに感染してしまったら…
- 【比較表】おすすめのウイルス対策ソフト
- おすすめのウイルス対策ソフト3選
- まとめ
マルウェアとは
マルウェアとは悪意のあるソフトウェアの総称のことを指します。英語の「Malicious」(=悪意のある)を語源とし、有害ソフトウェア、不正プログラムと呼ばれることもあります。
webメディアなどではコンピューターウイルスと同義で扱われることも多いようですが、コンピューターウイルスは端末に感染して増殖しながらOSのアプリの動作を妨げるプログラムの一種。あくまでマルウェアの一部になります。
セキュリティソフトの開発・販売を手がけている「McAfee」のレポートによると、現在確認されているマルウェアの種類は約7.5憶。30年前と比べて約250万倍に増えています。
プログラミングの知識がない人でも闇サイトなどを通じて購入・散布できるようになっており、マルウェアの脅威は年々大きくなっています。
マルウェアの主な種類
マルウェアには具体的にどういった種類のものがあるのでしょうか。ここでは代表的な7種のマルウェアを見ていきます。
コンピューターウイルス
前述の通り、PCやスマートフォンにインストールされているアプリやソフトウェアに感染し、正常な動作を妨げたり、利用者が意図しない動作を起こさせるプログラムです。感染したプログラムを起動するたびに増殖するほか、早期発見を防ぐための潜伏機能を備えているウイルスもあります。
スパイウェア
コンピューターウイルスと同様に端末へ侵入し、個人情報やwebサイトの閲覧履歴を読み取って外部へ送信する不正プログラムです。
ワーム
複製を繰り返しながら拡散し、アプリやソフトウェアの動作を妨げるマルウェアです。コンピューターウイルスと似ていますが、ワームはそれ自体独立して動くプログラムで、宿主となる特定のアプリ・ソフトウェアを必要としません。
トロイの木馬
正体を偽ってPCやスマートフォンに侵入し、ソフトウェアの動作を妨害したりデータを消去したりするマルウェアです。ギリシャ神話に出てくる「トロイアの木馬」(中に人が隠れられる輸送用の道具)が語源になっています。
ランサムウェア
PCやスマートフォンに不正侵入してファイルを暗号化し、解除と引き換えに高額な料金を請求するマルウェアです。身代金ウイルスとも呼ばれてます。2017年には大阪府内に住む中学生がランサムウェアを作成した容疑で逮捕される事件が起き、ニュースなどでも大きく取り上げられました。
アドウェア
広告が表示される代わりに無料で使えるソフトウェア(アドウェア)のうち、クリックするだけでウイルス感染を引き起こす広告を表示したり、個人情報を盗み取ったりするものもマルウェアの一種に分類されます。
キーロガー
本来はキーボードから入力した情報を記録し、システム開発などの作業ログを確認するためのソフトウェアですが、個人情報やパスワードの搾取に悪用されるケースが増えています。
マルウェアの感染経路
続いてはマルウェアの感染経路について。大きく3つに分けてご紹介します。
メールからの感染
最も多いのは、メールの添付ファイルを開くことによって、ファイル内にあらかじめ埋め込まれたマルウェアに感染してしまうケースです。WordやExcel、PDFなど一般に広く使われている形式のファイルが用いられることが多く、なかには拡張子を偽装した不正ファイルもあります。
また、HTML形式のメールに自動で動作する不正プログラムが仕込まれていて、メールを開封するだけでマルウェアに感染してしまうケースも少なくありません。
webからの感染
webサイトの画像や動画、音声ファイルに埋め込まれたマルウェアに感染したり、webでダウンロードしたフリーソフト経由で感染したりすることもあります。
とりわけスマートフォンの利用時に多いのがウイルス除去を騙った不正プログラム。ブラウザに「この端末はウイルスに感染してします!」といったメッセージを表示し、ウイルスを除去するためと偽ってフィッシング詐欺サイトなどに誘導する手口です。
ブラウザはあくまでwebサイトを読み込むアプリであり、ウイルスを検知する機能は付いていません。こうした表示が出たら絶対にクリックせず、速やかにブラウザを閉じましょう。
記録媒体からの感染
オンラインストレージなどのクラウドサービスが普及し、ケースとしては少なくなってきているようですが、CDやDVD、USBメモリー、フロッピーディスクといった記録媒体からマルウェアに感染することもあります。
マルウェアに感染するとどうなるのか
次はマルウェアに感染すると具体的にどういった影響があるのか、3つに分けてご紹介します。
情報の流出
スパイウェアやキーロガーによって個人情報やwebサイトのID・パスワードが盗まれ、なりすましやwebコンテンツの改ざんにつながることがあります。
金銭被害
マルウェアのなかにはネット銀行へのアクセスを検知するものもあり、アクセス時に偽の入力画面を表示し、口座情報や暗証番号を盗み取ります。警視庁によると、ネット銀行からの不正送金など日本全国で年間約30憶円の被害があるそうです。
攻撃に利用される
マルウェアの感染によってPCを乗っ取られ、遠隔操作でサーバーへの攻撃に利用されたり、スパムメールの配信元として使われてしまうこともあります。
以下の症状が見られたら注意
PCやスマートフォンを使っていて以下のような症状が見られたら、マルウェアに感染した可能性があるサインです。
端末の動作が重くなる
マルウェアに感染するとCPUの計算処理やメモリーに負荷がかかり、PCやスマートフォンの動作が重くなることがあります。大容量のアプリやソフトウェアをダウンロードしていないにもかかわらず、端末のパフォーマンスが突然落ちたような場合には特に注意が必要です。
PCやスマホを使っていない時間帯に通信が発生する
PCを使っていない深夜や早朝にモデムがONになっていたり、スマートフォンの通信容量が異常なほど短い期間で一杯になってしまったりする場合は、端末がマルウェアに感染して遠隔操作されている可能性があります。
不審なポップアップが表示される
PCがランサムウェアに感染すると、アプリやファイルが一切開けなくなり、画面上に入金を促すポップアップが表示されます。
予期しない挙動が起こる
一部のマルウェアはOSに影響を与え、通常では考えられない挙動を引き起こします。たとえばPCを起動した直後にバッチ処理が始まって一時的に黒い画面が表示されたり、勝手にアプリが起動したり端末がシャットダウンしてしまうような場合も注意が必要です。
マルウェアの感染を未然に防ぐには
続けてマルウェアの感染を防ぐための3つのポイントをご紹介します。
ウイルス対策ソフトを導入する
まず何より大切なのは、普段使っているPCやスマートフォンにウイルス対策ソフトをインストールすること。
国内で販売されているウイルス対策ソフトのほとんどにはマルウェア検出機能が付いていて、廉価な製品でもおおむね95%以上の確率でマルウェアを見つけ出します。マルウェアの検出に加えて、webサイトの安全性診断機能やスパムメールのブロック機能が付いたウイルス対策ソフトも少なくありません。
OSやアプリをアップデートする
OSやアプリがアップデートされると、サービスサイトなどでそれまで対応しきれていなかった脆弱性が公開されます。マルウェアを用いる攻撃者のほとんどは、このタイミングを狙って脆弱性が残っている旧バージョンへの攻撃を始めるため、OSやアプリをできるだけ早く最新状態にすることが大切です。
Windowsの場合は定期的にコントロールパネルを開き、自動アップデート機能がONになっているか確認しておきましょう。
不審なメールやwebサイトを開かない
前述の通り、マルウェアの多くはメールとwebサイト経由で侵入します。セキュリティソフトをインストールしていたとしても、差出人に覚えがないメールやタイトルの表記が不自然なwebサイトは開かない方が安全です。
マルウェアに感染してしまったら…
万が一マルウェアに感染してしまった場合はどう対処すればいいのでしょうか。3つの解決策を紹介します。
ネットワークを切断する
まず最初にやるべきこと、Wi-FiやLANを切断し、マルウェアに感染してしまった端末を隔離すること。隔離することによって他の端末への感染を防ぐとともに、データの流出や遠隔操作のリスクを最小限に抑えることができます。
ウイルス対策ソフトを使って駆除する
セキュリティソフトのなかにはマルウェアの駆除機能が付いているものもあるので、そうしたウイルス対策ソフトを利用しましょう。
また、駆除機能が搭載されていなくてもオプションサービスとしてマルウェアの駆除を行なっている場合があります。焦らずにセキュリティソフトの開発元や販売代理店に相談してみるのも1つの方法です。
端末を初期化する
これは最後の手段。端末を初期化して出荷時の状態に戻すことで、侵入したマルウェアを排除します。ただし、当然ながらディスクに保存したデータやインストールしたアプリもすべて消えてしまうため、バックアップをとっていない場合はあまりおすすめできません。
【比較表】おすすめのウイルス対策ソフト
マルチウェア対策におすすめのウィルス対策ソフトを紹介していきます。まずはPRONIアイミツが料金や機能項目、連携サービスなどを絞り込んで比較表にまとめてみました。各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
各サービスの具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、ウィルス対策ソフト選びの参考にしてください。
おすすめのウイルス対策ソフト3選
最後にマルウェア対策に高い効果を発揮する3つのウイルス対策ソフトをご紹介します。
-
料金
4,280円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Nortonはアメリカ・カリフォルニア州のシマンテック・コーポレーションが提供しているセキュリティソフトです。1990年にリリースされて以来、全世界10億人以上のユーザーに利用されています。特徴は、コストパフォーマンス・機能・使い勝手のすべてが高い水準にあること。端末1台にインストールできるスタンダード版なら3,230円で契約でき、ウイルスやスパイウェアの侵入をほぼ100%防ぎます。ドイツの評価機関・AV-TESTによる調査では、シェア上位の6製品のなかでNo.1のウイルス検知率をマークしました。万が一マルウェアに感染してしまい、それを駆除できなかった場合は、代金の返金制度も用意しています。加えて、操作画面もユーザーの声を取り入れながら年々アップデートが重ねられており、1つの管理画面上ですべてのログとレポートを管理することが可能。日常的にPCやスマホを使っている人なら操作に迷うことはないでしょう。実際にいくつかの口コミ・レビューサイトを見てもネガティブな意見はほとんど見当たらず、個人・法人問わず非常に高い評価を得ています。
- チャットサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 動作環境のクロスプラットフォーム対応
- Webサイトの保護機能
- スパイウェア対策機能
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
ZEROスーパーセキュリティはルーマニアのBitDefender社が開発・提供しているセキュリティソフトです。日本ではソースネクスト株式会社(東京都港区)が代理店を務め、テレビCMでもおなじみの「ZEROウイルスセキュリティ」の上位モデルとして販売しています。特徴は極めて高いウイルス検出率。AV-Comparativesが2018年に行なったテストでは100%、AV-Testによるテストでも同じく100%のウイルス検出率をマークしています。アップデートなどによって一時的に検出率が下がってしまうようなこともほとんどないようです。中小企業も導入しやすいリーズナブルな料金も魅力の1つ。端末1台へのインストールなら3,380円、5台までなら6,980円で利用でき、更新費用やメンテナンス費用は一切かかりません。
- メールサポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- アクセスのWebコントロール機能
- メール保護(メールフィルタリング)機能
- Webサイトの保護機能
- マルウェアの動的解析機能
- ウイルスの振る舞い検知機能
- 外部デバイス検査機能
Kaspersky Security for Internet Gateway
-
料金
年3,124円/ライセンス -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
10ライセンス
Kasperskyは株式会社カスペルスキーが提供しているセキュリティソフトです。「Norton」と並んで世界的なシェアを誇り、個人・法人問わず多くのユーザーに利用されています。
何より大きな強みは、業界トップクラスのマルウェア検出率。AV-Testによるテストでは3期連続で検出率100%、AV-Comparativesのテストでも平均99.95%の検出率をマークしました。セキュリティソフトの基本性能にこだわる人には、最有力候補の1つになるのではないでしょうか。
また、ソフトウェアの脆弱性検知やネット決済の保護などプラスアルファの機能が非常に充実しており、フリーWi-fiの利用時にVPNで通信内容を暗号化したりすることも可能です。
受賞歴も多く、オーストリアの評価機関・AV-Comparativesによる性能比較テストでは7年連続No.1を獲得。2016年にはAV-Testのトップアワード、2019年にはVectorのプロレジ大賞部門賞にも選ばれました。
- メールサポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- アクセスのWebコントロール機能
- Webサイトの保護機能
- エクスプロイト(脆弱性)ブロック機能
- フィッシング対策機能
- Windowsに対応
- Androidに対応
- Macに対応
まとめ
今回はマルウェアの概要や種類、対処方法などについてご紹介しました。
マルウェアに感染してしまった場合、セキュリティソフトの機能や端末の初期化によって排除することはできますが、その間端末は使えず、オフィスでは業務に与える影響も小さくありません。そうした点でやはり感染を未然に防ぐのが第一。今回ご紹介した内容をぜひお役立てください。
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
プロが代わりに探して紹介します!