タレントマネジメントシステムを乗り換える理由とは?調査で分かった1位は「UI・操作性」
タレントマネジメントシステムの利用・導入者600名を対象としたアンケート調査の結果、全体の約27%が他システムからの乗り換えを経験していることが分かりました。乗り換えの背景には、現場での操作定着の失敗や機能不足といった構造的な要因が挙げられています。
当記事の要点
- 乗り換え率:全体の約27%、導入経緯を把握しているユーザーに限ると約36%がシステムを乗り換えて現在のツールを利用
- 主な理由:1位は「UI/操作性の悪さ(47.5%)」、2位は「機能不足(38.3%)」
- 規模による傾向:従業員数が多いほど「機能・サポート」を重視し、中規模は「コスト」を課題と感じやすい
この記事では、アンケート結果に基づき、乗り換え先に選ばれているタレントマネジメントシステムや乗り換えるとき意識すべきポイントまでしっかり解説します。
- タレントマネジメントシステムを乗り換えるユーザーはどれくらい?【アンケート調査】
- 既存システムから乗り換えた主な理由
- 乗り換え後の満足度は高い傾向
- 乗り換えに選ばれたタレントマネジメントシステムおすすめ4選
- まとめ:タレントマネジメントシステムの乗り換えを成功させるためのポイント
- タレントマネジメントシステムの利用実態アンケートの概要
タレントマネジメントシステムを乗り換えるユーザーはどれくらい?【アンケート調査】
PRONIアイミツSaaS(当社)は、タレントマネジメントを導入・利用している担当者600名にアンケート調査を実施。現在のシステムを導入した経緯について質問し、回答をまとめました。
選定経緯を把握しているユーザーの約36%が「乗り換え」を経験
アンケート調査の結果、導入経緯を把握している「新規導入」「乗り換え」回答者に絞ると、「別のシステムから乗り換えた」割合は36.2%に達しました。なお、「詳細不明(すでに導入されていた)」を含む全回答者ベースでは27.0%となります。
つまり、タレントマネジメントシステムの乗り換えは決してレアなケースではなく、一定の頻度で起こりうることが分かります。
【選定の経緯】
- 新規導入した:47.7%
- 別のシステムから乗り換えた:27%
- 詳しくは分からない(すでに導入されていた):25.33%
タレントマネジメントシステムは基本的に新規導入する組織が多いですが、人材戦略の高度化や組織拡大、あるいは評価制度の見直しに伴って、導入済みシステムを刷新するケースも少なくないようです。
また、従業員数規模ごとに乗り換えの傾向を分析したところ、規模による大きな差は見られませんでした。小・中・大規模のいずれでも約25〜29%が乗り換えを経験しており、特定の規模に偏ることなく、あらゆる企業でシステムの刷新が起こりうることが示されています。なお、小規模企業は乗り換え回答者が25名と少ないため、数値は参考値として捉えてください。
【従業員数別の乗り換え回答割合】
- 小規模企業(1〜99名):24.3%(103名中25名)
- 中規模企業(100〜999名):25.7%(230名中59名)
- 大規模企業(1,000名以上):29.2%(267名中78名)
評価制度の見直しや組織変化は企業規模を問わず訪れるため、導入後も継続的に「このシステムで十分か」を問い直す姿勢が重要です。
既存システムから乗り換えた主な理由
PRONIアイミツSaaS(当社)は、システムを「乗り換えた」と回答した162名を対象に、具体的な理由を質問しました。
UI・操作性の問題と機能不足が乗り換えの2大要因
乗り換えの理由として最も回答が多かったのは、「UI/操作性が悪く、利用定着しなかった(47.5%)」でした。続いて「評価・タレント管理の機能が不足していた(38.3%)」「サポート・導入支援が不十分だった(29.6%)」「自社の評価制度に合わなかった(23.5%)」「コストが高かった(20.4%)」と続きます。
【タレントマネジメントシステムを乗り換えた理由(全体 n=162、複数回答)】
- UI/操作性が悪く、利用定着しなかった:47.5%
- 評価・タレント管理の機能が不足していた:38.3%
- サポート・導入支援が不十分だった:29.6%
タレントマネジメントシステムは、現場の従業員から管理職・人事担当まで多くの人が日常的に使うツールです。操作しづらいシステムは「誰も使わなくなる」という状態を招きやすく、それが乗り換えの最大トリガーになっていると考えられます。
また、スキル管理やAI配置提案など、人材活用の高度化ニーズが増す中で、旧来のシステムでは機能が追いつかないというケースも多いようです。
【従業員規模別】中規模はコスト課題、大規模は機能・サポートの課題が顕著
従業員規模別に乗り換え理由を深掘りすると、重視する課題に明確な違いが見られました。本調査の乗り換え回答者数を規模別に見ると以下の通りです。
- 中規模企業(100〜999名):59名
- 大規模企業(1,000名以上):78名
「UI/操作性」と「機能不足」はどちらの規模でも上位に入る共通課題ですが、注目すべきはその他の項目における規模間の違いです。
「コストが高かった」を理由に挙げた割合は、中規模企業では30.5%なのに対し、大規模企業では14.1%と約半分。大規模企業ではそれ以上にシステムの機能水準やサポートへの期待が高く、「コストより質」という優先軸が見えてきます。
また、「サポート・導入支援が不十分だった」の割合も、大規模企業(33.3%)が中規模(28.8%)を上回っています。社内展開の規模が大きいほど、導入時の手厚いサポートや定着支援の重要性が増すことが読み取れます。
乗り換え後の満足度は高い傾向
乗り換えユーザー(n=162)の現在のシステムへの満足度を見ると、「非常に満足(11.7%)」「やや満足(59.3%)」を合計した満足層は71.0%に達しています。「やや不満(6.2%)」「不満(0.0%)」を合計した不満層はわずか6.2%にとどまり、乗り換えを決断したユーザーの多くが新しいシステムに満足していることが分かります。
なお、新規導入ユーザーの満足層合計(74.4%)とほぼ同水準であり、乗り換えによる満足度の低下は見られませんでした。
【現在のシステムへの満足度(乗り換えユーザー n=162)】
- 非常に満足:11.7%
- やや満足:59.3%
- どちらともいえない:22.8%
- やや不満:6.2%
- 不満:0.0%
乗り換えには手間やコストがかかりますが、新規導入と遜色ない満足度が得られており、多くのケースで「乗り換えて良かった」という結果につながっているようです。
乗り換えに選ばれたタレントマネジメントシステムおすすめ4選
今回のアンケートで、乗り換えユーザーが実際に利用しているシステムをいくつか紹介します。乗り換え先を検討する際の参考にしてみてください。
乗り換え先に選ばれやすいおすすめタレントマネジメントシステム
カオナビ
カオナビとはシェアNo.1のタレントマネジメントシステムです。社員のスキルや評価、経歴などの人材情報を一元管理し、可視化・分析することで、人材配置や育成、評価制度の運用を支援します。
Excelや紙などに分散した情報を集約でき、人的資本経営や人事・労務DXの推進にも対応可能です。
直感的なUI/UXで誰でも使いやすく、機能や項目のカスタマイズにも柔軟に対応しています。さらに専任サポートやユーザーコミュニティにより、導入後の活用・定着まで支援する体制が整っています。
主な機能
ハーモスタレントマネジメント
ハーモスタレントマネジメントとは、株式会社ビズリーチが提供するタレントマネジメントシステムです。従業員のスキルや評価、キャリア志向などの人材データを一元化し、可視化することで、組織の課題把握から最適な配置や育成施策の実行までつなげます。
評価業務もシステム上で完結でき、煩雑になりがちな運用を効率化しつつ精度向上を図れます。
さらにサーベイ機能により組織状態を定量的に把握でき、優先度の高い課題に集中して対応可能。AIによる社内人材マッチングや他システムとの連携にも対応し、戦略人事の推進を支援します。
主な機能
SmartHRとは、人事・労務業務の効率化を軸としながら、タレントマネジメントにも活用できるクラウドシステムです。入退社手続きや年末調整などの労務業務を一元化し、日々の運用の中で従業員データを正確に蓄積します。
蓄まった情報は人材配置や育成、人事評価の高度化にも活用でき、人事判断の精度向上につながります。使いやすい設計で現場に定着しやすく、業務負担を抑えながらデータ活用を進められる点が特徴です。労務管理の効率化と戦略人事の両立を支援します。
主な機能
One人事
One人事とは、人事労務とタレントマネジメントを一体化したクラウドシステムです。人事評価や人材配置、育成、スキル管理などの業務を一元管理でき、分散しがちな人事システムの統合を支援します。
直感的に操作できるシンプルな設計で現場にも定着しやすく、必要な機能だけを選べる柔軟な構成も特徴です。さらに専任サポートにより導入から運用まで伴走し、業種や規模を問わず安定した活用を支えます。
主な機能
まとめ:タレントマネジメントシステムの乗り換えを成功させるためのポイント
今回の調査から、タレントマネジメントシステムの乗り換えを成功させるためには、以下の点を意識することが重要だと分かりました。
1.「現場が使い続けられるか」を最重要基準にする
乗り換え理由の第1位は「UI/操作性の悪さによる利用定着の失敗」です。どれだけ機能が充実していても、現場が使いこなせなければ意味がありません。導入前に無料トライアルや操作デモを通じて、実際の利用シーンを想定した使いやすさを確かめましょう。
2.「今の機能」より「これからの人材戦略」に合わせて選ぶ
機能不足による乗り換えを繰り返さないためには、現在の評価制度だけでなく、3〜5年後の人材配置・スキル管理・組織分析ニーズにも対応できるシステムを選ぶことが重要です。特にAIを活用した人材分析・配置提案機能など、今後需要が高まる機能への対応状況を確認しておきましょう。
3.大規模企業ほど「サポートと多拠点展開」を重視する
従業員1,000名以上の企業では、サポート体制や他部署・多拠点への展開可否が乗り換え理由の上位に入っています。導入後の定着支援・運用サポートの内容、複数拠点での管理機能の有無を、乗り換え先の選定基準に加えることを推奨します。
乗り換えは煩雑に見えますが、今回の調査では乗り換え後の満足度が71%と高く、適切なシステムへの移行は人材マネジメントの質を大きく向上させる機会になります。まずは「今のシステムで何が足りないか」を言語化し、自社の課題と照らし合わせながら乗り換え先を検討してみてください。
タレントマネジメントシステムの利用実態アンケートの概要
この記事にまとめたタレントマネジメントシステムの利用実態アンケートの概要です。
タレントマネジメントシステムの利用実態アンケートの概要
- 調査対象:タレントマネジメントシステム(人事評価システム)の利用・導入者600名
- 調査地域:全国
- 調査期間:2025年11月14日
- 調査方法:インターネット調査
- 主な回答業種:メーカー・製造業(23.3%)、IT・通信(18.8%)など
- 主な調査項目:利用ツール、料金体系、重視するポイントなど
当記事の引用や転載をする際は、必ず出典として「PRONIアイミツSaaS」および記事URL( https://saas.imitsu.jp/cate-talent-management/article/h-2735 )を明記願います。
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