タレントマネジメントシステムの選び方|600人調査で分かった「外せない条件」とは
タレントマネジメントシステムの導入担当者600名を対象にアンケート調査を実施した結果、選定の決定打は「価格」と「評価ワークフローの柔軟性」にあることが分かりました。本記事では、600人のリアルな声に基づき、企業規模別のトレンドやAI活用の最新ニーズを分析。「後悔しないシステム選び」の重要ポイントを解説します。
当記事の要点
- 「価格」vs「機能」の拮抗 1位は価格(37.0%)だが、TOP3ランクイン率では評価ワークフロー(58.5%)が肉薄
- 企業規模で異なる重視項目 小規模は「価格」、大規模は「ワークフロー」、中規模では「データベース機能」へのニーズが生まれやすい傾向がある
- 次世代の選定基準は「AI」 AIによるスキル分析など、高度なデータ活用が今後の差別化要因に
本記事では、600人のリアルな声に基づいた「後悔しないタレントマネジメントシステムの選び方」を、企業の従業員数規模や機能満足度などの切り口から詳しく解説します。
- タレントマネジメントシステムの選定基準ランキング【600人調査】
- 従業員規模別のデータから分かる「選び方」の傾向
- 満足率は高水準。ただし「高度な活用」には伸び代
- 今後ほしい・不足している機能!AI活用と評価カスタマイズへのニーズが高い
- 主要なタレントマネジメントシステム比較
- まとめ:自社に最適なタレントマネジメントシステムを選ぶために
- タレントマネジメントシステムの利用実態アンケートの概要
タレントマネジメントシステムの選定基準ランキング【600人調査】
PRONIアイミツSaaS(当社)は、タレントマネジメントシステムを導入・利用している担当者600名を対象にアンケート調査を実施しました。アンケートでは、タレントマネジメントシステムを選ぶ際に重要だと思うポイントを、1位から3位まで順位付けして回答してもらいました。
重要なポイント1位は「価格の手頃さ」で600人中222人が選択
アンケート調査の結果、1位の回答が最も多かったのは「価格の手頃さ」でした。
【選定時に重要だと思うポイント(1位回答)】
- 価格の手頃さ:37.0%(222名)
- 評価ワークフロー機能:18.5%(111名)
- UI/UX(使いやすさ):11.7%(70名)
- タレントデータベース機能:11.2%(67名)
- カスタマイズのしやすさ:9.5%(57名)
「価格の手頃さ」を1位に選んだユーザーは222名(37.0%)にのぼりました。タレントマネジメントシステムは年間数百万円規模の投資になることも多く、導入効果が見えにくい段階ではコストが最初の選定フィルターとして機能している実態がうかがえます。
外せない条件は評価ワークフロー機能!TOP3では価格とほぼ並ぶ重要項目
1〜3位の合計得票数(TOP3ランクイン率)で見ると、「価格の手頃さ(60.2%)」と「評価ワークフロー機能(58.5%)」はほぼ互角です。1位回答では価格が37.0%、評価ワークフローが18.5%と差がありますが、2位・3位票を合算すると差は1.7ポイントまで縮まります。
従業員規模別のデータから分かる「選び方」の傾向
今回の調査では、従業員数99名以下を小規模、100〜999名を中規模、1,000名以上を大規模と定義しています。それぞれの回答者数は小規模103名、中規模230名、大規模267名です。
小規模では「価格の手頃さ」が最優先の判断軸に
小規模企業では「価格の手頃さ」が44.7%(46名)と全規模のなかで最も高くなっています。限られた予算での導入が前提となるため、価格がまず候補を絞り込む際のフィルターとして機能している様子がうかがえます。
大規模では「評価ワークフロー機能」の重要度が上昇
1,000名以上の大規模企業では「評価ワークフロー機能」が19.9%(53名)と、小規模(17.5%)・中規模(17.4%)をわずかに上回っています。差は2〜3ポイントにとどまるため傾向として断言はできませんが、従業員数が多いほど評価サイクルの設計・承認フローが複雑化することを踏まえると、規模拡大に伴い重要度が増す可能性がある項目といえます。
中規模企業(100〜999名)では、「価格の手頃さ」を1位に挙げた割合が36.1%(83名)となりました。小規模(44.7%)ほどではないものの、依然としてコスト意識は高い傾向にあります。
注目すべきは「タレントデータベース機能」が12.2%(28名)と、小規模(6.8%・約7名)と比べて割合・絶対数ともに多い点です。組織が拡大し、人材情報の把握が難しくなる成長フェーズにおいて、一元管理へのニーズが生まれやすい傾向がうかがえます。
満足率は高水準。ただし「高度な活用」には伸び代
全機能で満足率が56〜67%と過半数を超えており、概ね使われているシステムへの満足度は高い水準です。
ただし「レポート・分析機能」は満足率が最低(56.3%)で不満率が最高(8.5%)となっており、データを収集しても「活用・可視化」の段階で課題を感じている担当者が多いことがわかります。
今後ほしい・不足している機能!AI活用と評価カスタマイズへのニーズが高い
現在利用しているタレントマネジメントシステムに「不足している」または「今後ほしい」と感じる機能を複数回答で聞きました。
【ほしい機能 上位5項目(n=600、複数回答)】
- 部署・職種ごとの評価指標設定:28.7%(172名)
- AIによる人材スキル分析/配置提案:28.5%(171名)
- スキルマップ・スキル可視化:27.7%(166名)
- 評価テンプレートのカスタマイズ:26.8%(161名)
- 組織単位でのパフォーマンス分析:21.2%(127名)
「特にない」は137名(22.8%)で、上位機能の得票率(21〜29%)と同水準でした。機能拡張よりも現状のシステムで十分と感じている層も一定数おり、必ずしも全ての企業が多機能なシステムを必要としているわけではないことがわかります。
一方、約7割の担当者は何らかの機能追加ニーズを持っています。特に注目されるのは「AIによる人材スキル分析/配置提案」が28.5%と2位に入ったことです。AI活用によるデータ分析への期待が高まっており、この機能を持つシステムは今後の選定において差別化要因になると考えられます。また、「部署・職種ごとの評価指標設定」が1位(28.7%)であることは、現行システムの評価カスタマイズ性への不満とも対応しています。
システム選定の際は、自社が「機能拡張を重視するか」「シンプルな運用を優先するか」を事前に整理したうえで候補を絞ることをおすすめします。
主要なタレントマネジメントシステム比較
今回の調査で利用率が高かった主要ツールを比較表にまとめました。
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問い合わせ |
問い合わせ
(他4プラン)
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問い合わせ |
問い合わせ |
問い合わせ
(他2プラン)
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スキルセット管理機能
360度評価対応
最適配置シミュレーション機能
MBO方式対応
離職防止分析機能
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スキルセット管理機能
360度評価対応
最適配置シミュレーション機能
MBO方式対応
離職防止分析機能
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スキルセット管理機能
360度評価対応
最適配置シミュレーション機能
MBO方式対応
離職防止分析機能
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スキルセット管理機能
360度評価対応
最適配置シミュレーション機能
MBO方式対応
離職防止分析機能
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スキルセット管理機能
360度評価対応
最適配置シミュレーション機能
MBO方式対応
離職防止分析機能
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導入実績社数 約4,500社 ※2025年9月末時点 |
導入実績社数 登録社数70,000社以上※SmartHR上で事業所登録を完了しているテナント数 |
導入実績社数 4,500 社以上 |
導入実績社数 有償利用ユーザー数600,000人以上 |
導入実績社数 情報なし |
今回の調査ではカオナビ(26.3%)、SmartHR(15.0%)、タレントパレット(10.3%)、One人事(9.7%)、ハーモスタレントマネジメント(9.0%)の順で回答が多く見られました。
より詳しくシェア率について知りたい方は以下記事をご参照ください。
まとめ:自社に最適なタレントマネジメントシステムを選ぶために
アンケート調査の結果から見えてきたのは、単に「有名なツールを選ぶ」のではなく、自社の規模・人材課題・現場の実態に応じて「評価の軸」を切り替えることの重要性です。以下の4点を意識して選定を進めてみてください。
1. 評価ワークフロー機能は「自社ルールを再現できるか」を必ず確認する
TOP3ランクイン率58.5%と、価格とほぼ並ぶ重要項目として挙げられた評価ワークフロー機能。導入前に自社の評価制度・承認フローをデモで実際に動かして確認することが必須です。
2. UIは「選定時に見落としやすいが、後悔しやすいポイント」と心得る
選定時の1位回答では11.7%にとどまる「UI/UX(使いやすさ)」ですが、TOP3ランクイン率(33.8%)を見ると多くの担当者が「外せない条件」として挙げています。デモや無料トライアルで必ず現場ユーザーが実際に操作してから評価することを推奨します。
3. 将来の機能ニーズまで含めて選ぶ
「部署・職種ごとの評価指標設定(28.7%)」「AI人材分析(28.5%)」など、今後ほしい機能への需要が高まっています。現在の機能だけでなく、1〜2年後の人材戦略に合わせたロードマップを持つベンダーかどうかも確認しましょう。
4. 導入後の定着支援を選定基準に加える
約7割の担当者が現在のシステムに何らかの機能不足を感じているように、導入後の運用支援の質がシステムの活用度を大きく左右します。初期設定・管理者トレーニング・現場への展開支援まで含めたサポート体制を、選定段階で必ず確認することを強くお勧めします。
タレントマネジメントシステムの利用実態アンケートの概要
この記事にまとめたタレントマネジメントシステムの利用実態アンケートの概要です。
タレントマネジメントシステムの利用実態アンケートの概要
- 調査対象:タレントマネジメントシステム(人事評価システム)の利用・導入者600名
- 調査地域:全国
- 調査期間:2025年11月14日
- 調査方法:インターネット調査
- 主な回答業種:メーカー・製造業(23.3%)、IT・通信(18.8%)など
- 主な調査項目:利用ツール、料金体系、重視するポイントなど
当記事の引用や転載をする際は、必ず出典として「PRONIアイミツSaaS」および記事URL( https://saas.imitsu.jp/cate-talent-management/article/h-2737 )を明記願います。
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