MAツール(マーケティングオートメーション)の費用相場や料金比較表を解説 | おすすめツール6選も紹介
日々の煩雑なマーケティング業務を自動化するためのMAツール。「コスパがいいものを選びたい」「既にツールを導入しているけれど費用を見直したい」という企業の担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では価格が安いおすすめのMAツールを紹介します。初期導入費や月額料金、コンサルティングの費用相場も解説するので、ぜひMAツール選びの参考にしてください。
- MAツール(マーケティングオートメーション)の費用相場
- MAツールの料金比較表
- 【2024年最新】価格が安いMAツールおすすめ6選
- 価格が安いMAツールを選ぶ上での注意点
- まとめ:コストを抑えたMAツールの導入で、マーケティング業務を自動化しよう
MAツール(マーケティングオートメーション)の費用相場
MAツールとは、マーケティングオートメーションの略で、見込み顧客情報を管理したり、自社のマーケティング業務を自動化したりするツールのことを指します。MAツールを活用することで、マーケティング活動を効率化して担当者の負担を減らすと同時に、効果的なマーケティング施策を展開することができます。
新型コロナウイルス拡大により、オンライン型のビジネスが増えたことがきっかけで、オンラインでの見込み顧客獲得や購買へのアプローチができるMAツールを導入する企業が増えました。搭載機能や使いやすさはもちろん、導入にかかる費用も企業にとっては重要な選定ポイントの一つです。
今回は、MAツール導入時にかかる費用相場について解説します。MAツールにかかる費用は月額のサブスクリプション費だけでなく、初期導入費用や運用コンサルティング費用、オプション追加にかかる費用など多岐にわたることも。自社のニーズや予算に合ったツールを選び、費用対効果を最大限に引き出すことが望ましいです。
初期導入費用・月額料金の相場
料金項目 | 費用相場 |
---|---|
初期費用 | 無料〜十数万円 |
月額費用 | 十万円前後 |
初期費用とはMAツール自体にかかる費用のことで、内訳としては「ライセンス費用」や運用を始めるための「セットアップ費用」など、製品によってさまざまです。初期費用が無料のツールもあれば数十万円近くかかる場合もありますが、おおよその費用相場は十数万円台です。
次に月額費用ですが、これは、MAツール(マーケティングオートメーション)の運用や管理にかかるコストのことです。費用相場としては十万円前後ですが、高額なツールだと数十万円から百万円程度かかるツールもあります。またランク・プランごとに使える機能が違っていたり、自社の見込み顧客数やサイトのPV数などに応じて請求料金が変化する「従量課金形式」のツールも多く存在します。そのため自社で利用したい機能があるかどうか、Webサイトで確認したり相見積もりを取って比較するのがおすすめです。
コンサルティング費用の相場
MAツールの導入や運用をサポートする「コンサルティング費用」は、初期費用に含まれていることも多いですが、オプション料金として発生するケースもあります。導入時のコンサルティング費用とは、ツール導入時に手厚いサポートを受けたり、代理店をはさんでツール購入する場合にかかる費用のことです。主にMAツールの選定から組織への導入に至るまでのプロセスをサポートしたり、企業の要件や現状のマーケティング活動の課題を理解し、適切なMAツールやプラン、機能を提案してくれたりします。
またMAツール導入後の運用・活用方法についてアドバイスをしてもらったり、効果的なマーケティングアプローチや見込み顧客情報の活用方法をサポートしてくれる有料コンサルティングもあります。自社の予算やリソースを考慮し、導入と運用におけるコンサルティング費用との相性を検討することが重要です。これらの費用については公開していない企業がほとんどのため、見積り時に確認するのがおすすめです。
MAツールの料金比較表
ここでは、人気のMAツールの料金を比較します。初期費用・月額料金をまとめた以下の料金比較表をご覧ください。
ツール名 | 初期費用(税抜) | 月額料金(税抜) |
---|---|---|
HubSpot |
無料 |
無料ツール:無料 Marketing Hub Starter:1,800円〜/月 Marketing Hub Enterprise 432,000円〜/月 |
BowNow | 無料 | エントリープラン:15,000円 ※用途や目的によって最適なプラン金額の提案可 |
Kairos 3 Marketing | 100,000円 |
16,000円〜 有料オプション:1機能25,000円 ※従量課金が発生する場合あり |
List Finder | 無料〜100,000円 (プランによって異なる) |
フリー:0円 ライト:39,800円 スタンダード:59,800円 プレミアム:79,800円 ※従量課金が発生する場合あり |
SHANON MARKETING PLATFORM | 要問合わせ |
マーケティング利用:月額120,000〜 イベント利用:要問合わせ |
SATORI | 300,000円 | 148,000円/月 ※従量課金が発生する場合あり |
Marketing Cloud Account Engagement | 要問合わせ | Growth:150,000円 Plus:330,000円 Advanced:528,000円 Premium:1,800,000円 |
Adobe Marketo Engage | 要問合わせ | 要問合わせ ※料金プランは4種類(Growth、Select、Prime、Ultimate)あり |
b→dash | 要問合わせ | 要問合わせ |
KARTE | 要問合わせ | 要問合わせ |
MAツールには、各種料金の詳細を公表していない製品もあるため、相見積もりで料金比較を行うのがおすすめです。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったMAツールを無料で診断できます。ぜひ一度お試しください。
【2024年最新】価格が安いMAツールおすすめ6選
2024年現在、価格が安いおすすめのMAツール6選を紹介します。各ツールの特徴とおすすめポイントをまとめているので、ぜひMAツールを選ぶ時の参考にしてください。
- HubSpot
- BowNow
- Kairos 3 Marketing
- List Finder
- SHANON MARKETING PLATFORM
- SATORI
HubSpot Marketing Hubは、アメリカのHubSpot社が提供する統合型マーケティングオートメーションソフトウェア。世界で205,000社以上に導入実績があります。ランディングページの作成や広告管理ツールを利用してWebサイトに多くの見込み顧客を呼び込んだり、ダッシュボード画面で営業活動をリアルタイムに可視化することが可能です。そのため、マーケティング・営業担当者両方にとって使いやすいツールであることがポイントです。
個人や小規模な会社の場合、月額料金は無料で開始できます。また、Marketing Hub Starterプランでも月額1,800円から開始できるため、まずはスモールスタートで開始したい小規模企業の担当者におすすめです。
BowNow(バウナウ)は、クラウドサーカス株式会社が提供するMAツール。「低コスト」で「使いやすい」をコンセプトに、本当に必要な機能だけに絞っている点が特徴です。そのコンセプト通り複雑な設定はなく、何よりも使いやすい設計にこだわっているのが特徴。まずは「低コストでMAツールを導入してみたい」といった顧客ニーズに応える、期限なしで完全無料のフリープランがあり、スモールスタートで開始することも可能です。
低額プランでも月額15,000円から開始できます。必要な機能ごとに課金していく料金体系のため、使わない機能に費用を支払うことなく最低限のコストで利用を実現できます。アカウント発行からわずか3ステップで開始できる手軽さも魅力で、情報分析やフォーム作成などを使ったマーケティング活動を今すぐ始められます。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- IP制限
- 英語
- 見込み客(リード)情報管理機能
- リードトラッキング機能
- 名刺管理機能
- 企業情報の自動付与機能
Kairos3 Marketing
Kairos 3 Marketingはカイロスマーケティング株式会社が提供する、お客さまの行動を見える化することが特徴的なMAツールです。直感的な画面設計で、MAツールの利用が初めての方でも安心して使いこなせすことができます。またKairos 3 Marketingは自社開発の国産ツールであることが魅力のひとつ。導入時の初期設定などはもちろん、導入後もサポートスタッフによる運用サポートが用意されており、運用の定着に向けた支援を受けることができます。
初期費用は100,000円ですが、月額の基本料金は15,000円と格安。ユーザー数とデータ利用料によって算出される従量課金形式の料金体系かつ機能を追加すると発生する有料オプションもあり、実行したいマーケティング施策に合わせた運用が可能です。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- 見込み客(リード)情報管理機能
List Finder
List Finder(リストファインダー)は株式会社Innovation X Solutionsが提供するMAツール。1,800アカウント以上の導入実績があり、利用継続率は99%。その理由は、BtoB企業の営業・マーケティング活動に必要なシンプルな機能を搭載しており、購買意欲の高い見込み顧客に営業がアプローチできるような仕組みづくりを支援していることにあります。
導入時から無料かつ徹底的なサポートで、MAツール導入が初めての企業でも安心といえます。また、人員不足の企業向けに運用代行サービスもあります。初期費用および月額費用が無料で開始できるフリープランが用意されており、有料プランでも月額3万円台から始めることが可能。スモールスタートしたいBtoB企業に最適です。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- Pマーク
- IP制限
- 見込み客(リード)情報管理機能
- リードトラッキング機能
- 名刺管理機能
- 企業情報の自動付与機能
- ランディングページ作成機能
SHANON MARKETING PLATFORMとは、株式会社シャノンが提供する見込み顧客の獲得と購買フェーズの引き上げを解決することを得意とする、国産のMAツールです。多数の国内導入事例と22万以上のキャンペーン実績があり、第三者サイトより顧客満足度を表彰されているのが特徴です。
見込み顧客獲得に向けたデータ管理機能などをはじめ、セミナー運営業務のコスト削減や展示会の来場者フォローなど、幅広い課題解決ができます。マーケティングの月額料金は120,000円〜ですが、操作について無料で「電話」「メール」「画面共有」「オンラインチャット」でのサポートが充実していることが魅力といえます。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- Pマーク
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- シングルサインオン
- 英語
SATORIは、SATORI株式会社が提供する1,500社以上の導入実績のある国産MAツールです。顧客獲得に強いことが魅力の一つで、名前のわかる見込み顧客はもちろん、匿名見込み顧客にも接点を創出できます。また、選ばれる理由のひとつに圧倒的な機能の使いやすさが挙げられます。データベースの設計・導入作業は必要なく、計測タグの埋め込みのみで即日運用スタートが可能です。
他社と比較すると初期費用は300,000円、導入後の月額費用は148,000円と割高に感じる方もいるかと思います。ですが日本国内で開発している国産MAツールのため、表記が日本語でわかりやすくサポート対応も充実しており、導入後の運用をしやすいというメリットがあります。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- 二要素認証・二段階認証
- 見込み客(リード)情報管理機能
- リードトラッキング機能
- ランディングページ作成機能
- フォーム作成機能
- ポップアップバナー作成機能
- 広告媒体連携
以上、料金比較でおすすめのマーケティングオートメーションを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、MAツール選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
価格が安いMAツールを選ぶ上での注意点
価格が安いおすすめのMAツールを紹介しましたが、費用だけを重視しすぎてしまうと自社のマーケティング施策と合わないツールを選定してしまい、結果、うまく活用できずに失敗してしまうことも。MAツールを選ぶ時は、下記のポイントにも注意して最適なMAツールを選びましょう。
自社で使いたい機能が搭載されているか
MAツールには見込み顧客の管理・醸成をするために、メール配信やスコアリングなど様々な機能が搭載されています。格安なMAツールや各種プランは高額なものと比較すると、使える機能が限られていたり、対応可能な顧客数の上限が設定されているなど、様々な制限があることも。つまり、自社のマーケティング活動や見込み顧客管理に必要な機能が揃っていない場合があります。そのためまずは自社の課題を洗い出し、その課題に合うマーケティング活動や戦略に合った最適なツールやプランを導入することが、選定するための重要なポイントです。
自社のリソースを考慮しているか
初期費用や月額費用が格安なMAツールは、機能の制限などにより担当者の業務負担が減らないこともあります。効率的な運用が難しくなり、結果的にコストがかさむという事態を防ぐため、まずは自社の運用担当者の人員を確保しましょう。
提供企業のサポート体制が整っているか
格安のMAツールは、サポート体制が整っていないこともあります。これにより、導入や運用の際に課題が発生した場合、解決までの時間がかかることが想定されます。とくに初めてMAツールを導入する企業は、導入サポートが手厚いサービスを選ぶのがおすすめです。
既存のツールと連携可能か
導入を検討しているMAツールが、自社で既に使用しているさまざまなシステムやツールと効果的に連携できるかを確認しましょう。各種システムと連携させて運用する場合、連携の手間やコストも発生します。各ツールと無料で連携できるMAツールもあるので、選ぶ際に確認しましょう。
まとめ:コストを抑えたMAツールの導入で、マーケティング業務を自動化しよう
マーケティング業務を自動化して担当者の負担を軽減するMAツール(マーケティングオートメーション)。選ぶ際は、自社のニーズやコストに照らし合わせて検討することが重要です。資料やセミナーなどを活用し、各MAツールの特徴や評価を比較検討すると良いでしょう。またトライアル期間を利用して、自社との相性や実際の効果を確かめることも重要なポイントです。
ただ、数あるMAツールを比較検討し、自社のニーズに合うものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツをご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったMAツールが分かる無料診断もありますので、ぜひご活用ください。
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