固定電話の料金を安くする方法は?基本料金と通話料金の見直しがカギ

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企業活動に欠かせない固定電話。しかし、そのコストはできる安くしたいと考えるのが企業側の本音でしょう。固定電話にはいくつかの種類があり、乗り換えや料金の見直しをすることでコスト削減を実現できる可能性があります。

本記事では、固定電話の種類別の料金体系と、安くするための具体的な方法を解説。経費削減に取り組む企業担当者はぜひ参考にしてください。

固定電話の加入契約者数

スマートフォンの普及や電話以外のコミュニケーションツールの広がりなどにより、固定電話を持たない人が増えています。特に学生やひとり暮らしの世帯では、スマートフォンしか持っていないことも珍しくありません。実際、スマートフォンの普及に伴い、固定電話の加入契約者数・加入率はともに減少傾向です。

情報通信機器の世帯保有率の推移
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※参考:総務省 情報通信白書令和3年版「ICT サービスの利用動向」より参照。PRONI株式会社にてグラフ作成。

一方で、2020年時点でも固定電話の加入率は60%を超えていることも分かります。引き続き多くの人が固定電話を利用している状況は変わっていません。特にビジネスにおいては電話を利用する機会が多く、固定電話とスマートフォンを併用しているのが一般的です。コミュニケーションの方法が多様化しているとはいえ、企業にとって固定電話は今でも大きな役割を果たしています。

固定電話の種類

普段あまり意識することはありませんが、固定電話にも種類があります。具体的には「アナログ回線」「ISDN」「ひかり電話」「IP電話」などです。電話の種類による大きな違いは、音声品質と料金です。

固定電話の種類 伝送方法 音声品質 料金
アナログ回線
(※2025年1月終了)
アナログ
ISDN
(※終了予定)
デジタル
ひかり電話 デジタル
IP電話 デジタル

アナログ回線

アナログ回線は、音声を銅線に乗せて相手に伝える電話回線の種類です。通信の安定性が高い一方で、通話相手との距離が遠いとノイズが入りやすいという特徴があります。(※2025年1月にアナログ回線サービスは終了して、すべてIP網に移行しています。)

ISDN

ISDN(Integrated Services Digital Network)は、デジタル信号を送ることで電話をする種類です。音声を0と1のデジタル信号に変換して伝えるため、アナログ回線よりも通話品質が良い点が魅力です。またデジタル信号化は一度に大量のデータ送受信を可能にし、1つの電話回線で電話とFAXなどの2回線を同時に利用できます。ただし、2024年1月以降に「INSネット(ディジタル通信モード)」サービスが終了しています。

ひかり電話

ひかり電話は、光ファイバーを使う光回線(インターネット回線)を介して通話する固定電話です。ISDNよりもさらに大容量のデータをやり取りでき、また料金も安いことから、ひかり電話は主流になりつつある固定電話サービスです。

IP電話

IP電話は、インターネットプロトコル(IP)を用いて通話を行う電話サービス。電話番号として050番号や市外局番(0ABJ番号)を発番でき、また料金が安いことから、ビジネスシーンでの利用が増加しています。

IP電話は固定電話機だけでなく、スマホやPCから受発信できる点も特徴。場所を選ばず利用できるため、リモートワークやテレワークを導入する企業、外出が多い営業職の電話にも活用されています。固定電話を安く利用したい企業におすすめのIP電話について、詳しくは下記の記事で解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。

固定電話を活用するメリット

携帯電話の普及率が高くなるにつれて、固定電話を使う機会は減っています。またLINEに代表されるような通話以外のコミュニケーション手段が増えたことも、固定電話を持たない方が増えている要因の一つといえるでしょう。

一方で、法人の場合は社会的信用や通話料金節約の面から、現在でも固定電話を活用するメリットは大きいといえます。ここでは、法人が固定電話を活用するメリットを解説します。

社会的信用を得られる

固定電話の設置は、社会的信用につながるという側面があります。例えば、会社のホームページや広告などに携帯電話の番号しか載っていないと、不審に思われたり問い合わせしてもらえない可能性があります。また銀行口座の開設などで固定電話の番号を求められることもあるでしょう。法人の場合は、固定電話があるほうが社会的信用を得やすいです。

通話料金の節約につなげられる

固定電話を設置することで、通話料金が安くなるというメリットもあります。たとえばスマホ・携帯の通話料金は1分あたり44円程ですが、IP電話の通話料金は、固定電話に発信する場合は8円/3分、携帯電話・PHSに発信する場合は16〜18円/1分です。

比較対象 通話料の相場
IP電話 固定電話への発信:8円/3分
携帯電話・PHSへの発信:16〜18円/1分
スマホ・携帯電話 44円/1分

メールやチャットツールの利用が普及しているとはいえ、ビジネスでは電話で話す機会がまだ多いのが現状です。電話の使用が多い法人は、IP電話などの固定電話を設置することで通話料金の節約につなげられます。

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安くするために押さえておきたい!固定電話の基本料金・通話料金

固定電話の料金を安くする方法を検討する前に、まず固定電話の料金形態について把握しましょう。固定電話にかかる料金は次の通りです。

  • 固定でかかる初期費用、月額基本料金
  • 毎月の使用量によって変動する通話料金

もし料金を安くするために固定電話の種類を変えようと検討しているのであれば、電話設置のタイミングでかかる初期費用の比較も大切です。

固定電話の初期費用・基本料金を比較

固定電話の初期費用・基本料金は、電話の種類によって異なります。以下、固定電話の種類ごとの初期費用および月額基本料金をご覧ください。なお、オプションを選択した場合には別途オプション料金がかかります。

固定電話の種類 初期費用 月額基本料金
アナログ電話
(※2025年1月終了)
4千円~4万円程 2千円~3千円程
ISDN 4千円~4万円程 3千円~4千円程
ひかり電話 3千円程 500円〜4千円程
IP電話 無料のサービスが多い
(発生する場合は1万円程)
500円程

初期費用を比較すると、IP電話が他の固定電話サービスと比較して安いことが分かります。クラウド上で電話サービスを提供するIP電話は、PBX(電話交換機)などの設備が不要なため、その分工事費が安い傾向にあります。

また月額基本料金を比較すると、ひかり電話・IP電話が他の固定電話サービスと比較して安いことがわかります。「固定費である初期費用や基本料金をできるだけ抑えたい」という企業は、ひかり電話やIP電話を導入するのがおすすめです。

固定電話の通話料金を比較

固定電話を設置する場合、毎月の基本料金に加えて使用量に応じた通話料が発生します。固定電話の通話料金は、通話相手が使う電話機(固定電話か携帯電話か)によって変わり、通話料金の目安は下記表のとおりです。

固定電話の種類 固定電話に発信 携帯電話に発信 国際電話
(日本からアメリカ本土への電話)
アナログ電話
(※2025年1月終了)
8.8円/3分 17.6円/1分 9円/1分
ISDN 9.35円/3分 17.6円/1分 9円/1分
ひかり電話 8.8円/3分 17.6円/1分 9円/1分
IP電話 8円/3分 16円/1分 5円/30秒

通話料金を比較すると、固定電話の種類によって大きな違いが無いことがわかります(多少、IP電話が他の固定電話サービスよりも安い傾向があります)。

固定電話の料金を安くする方法

固定電話は使っても使わなくても毎月料金がかかります。信用などの面から固定電話を維持したいが、料金が気になるという企業の担当者もいるでしょう。また企業によっては、通話料金を安くしたいと考えているところもあるかもしれません。

ここでは、固定電話の料金を安くする方法を4つのパターンに分けて紹介します。固定電話の料金を少しでも安くするためにぜひ参考にしてみてください。

  • 不要なオプションを外すなど、月額基本料金を見直す
  • 毎月の料金支払いをクレジットカード払いにする
  • 固定電話・スマホ・光回線をセットで契約する
  • IP電話サービスに乗り換える

不要なオプションを外すなど、月額基本料金を見直す

固定電話の料金を安くする方法1つ目は、不要なオプションを外すなどで月額基本料金を見直すことです。たとえば、電話をかけてきた相手の番号を表示する「ナンバーディスプレイ」や、割り込み通話ができる「キャッチホン」など、契約しているが活用していないオプションがないかを確認してみましょう。いずれも月々数百円程ではありますが、解約することで確実に料金を安くできます。

毎月の料金支払いをクレジットカード払いにする

固定電話の料金を安くする方法2つ目は、毎月の利用料金をクレジットカード払いにすることです。料金をクレジットカード決済にしても、厳密に言えば電話料金が下がるわけではありませんが、クレジットカードのポイントなどが貯まることで節約につながるという側面があります。

固定電話・スマホ・光回線をセットで契約する

固定電話のほかに社用携帯として社員にスマホを持たせていて、かつインターネットも契約している企業であれば、固定電話・スマホ・光回線のキャリアをそろえることで料金を安くできるかもしれません。

ドコモ・au・ソフトバンクは、それぞれ傘下の事業者が提供する光回線に加入することを条件に料金の大幅な割引キャンペーンを実施しています。割引を受けられる条件は、スマートフォン・光回線インターネット・ひかり電話をセットで契約することです。キャンペーンの対象となれば、大幅なコストダウンにつなげられるでしょう。

IP電話サービスに乗り換える

固定電話の料金を安くする方法として効果が高いのは、毎月必ずかかる基本料金を下げることです。IP電話サービスはインターネットを用いた電話サービスで、従来のような電話機器が不要なため初期費用・月額基本料金を抑えられます。IP電話に乗り換えても、企業が利用中の固定電話番号をそのまま使い続けることが可能です

また、内線電話機能を提供するIP電話サービスを導入すれば、社内メンバー間の通話料金を安くすることができます。内線通話とは、同じオフィス内にいる社員同士が固定電話を使って通話する際に通話料金が無料になる仕組みです。社員間で通話する機会が多い企業は、固定電話を安くする方法としてIP電話の導入を検討してみましょう。

また社員に社用携帯を持たせている場合は、各通信会社が提供しているかけ放題プランに加入することで通話料金が安くなる可能性があります。

電話料金を安くしたい企業には「クラウドPBX」の導入もおすすめ

固定電話を維持しつつ料金を安くする方法として、近年「クラウドPBX」も注目されています。クラウドPBXもIP電話と同じくインターネット回線を使った電話サービスですが、通話モニタリングやIVR(音声自動応答機能)など多様な機能があり、企業のカスタマーサポートを充実することができます。

クラウドPBXとは

クラウドPBXとは
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クラウドPBXとは、クラウド上にPBX(電話交換機能)を構築し、インターネット回線を通じて電話の受発信を行う電話サービスです。従来のビジネスフォンでは、PBX(電話交換機能)と呼ばれるハードウェアをオフィスに設置する必要がありました。しかし、クラウドPBXならすべての機能がクラウド上で提供されるため、機器導入コストや保守コストを削減できます

またインターネットを使って通話する仕組みを採用しているため、インターネットにさえ接続できればどこでも通話可能です。電話機だけでなくスマホ・PCからも受発信ができます。 また別拠点の本社・支社間の内線通話も可能で、内線通話には料金がかかりません。

クラウドPBXを導入するメリット

内線電話が無料になるなどコスト削減が見込める

クラウドPBXの大きなメリットの一つがコスト削減です。ハードウェアとしてのPBXが不要なため、導入やメンテナンスにかかる費用を削減できます。また内線通話により社員間の通話が無料になる上、インターネットを使うことで社外への通話料金も抑えられます。

スマホで固定電話の番号が使える

またスマートフォンから会社の固定電話の番号が使えるようになるのも、クラウドPBXを導入するメリットです。いつでもどこでもスマホから固定電話にかかってきた電話に対応できるため、リモートワーク時にも活用できます。

ビジネスフォンの多様な機能を使える

クラウドPBXでは、通話の保留や転送、録音、ダイヤルインなどのビジネスフォンとしての機能が利用できるというメリットもあります。IVR(自動音声応答)を利用して電話対応業務の効率化を図ったり、社内で電話帳を共有したりといったクラウドならではの便利な機能も活用可能です。

ただし、通話にインターネットを利用するため、クラウドPBXサービスによっては通話品質が安定しないことがある点には注意しましょう。通話品質が良いクラウドPBXについては、以下の記事をぜひご覧ください。

クラウドPBXであれば固定電話の料金が安くなるだけではなく、ビジネスフォンとしてのさまざまな機能も利用できるため、使い勝手も良くなる可能性があります。電話料金を安くすることを検討している企業には、クラウドPBXの導入がおすすめです。クラウドPBXについて詳しくは「クラウドPBXとは?導入メリット、デメリットの対処法も解説」でまとめています。

固定電話の廃止も節約につながる

固定電話の重要性や利用頻度が低い企業の場合、思い切って廃止してしまうことも節約につながります。法人の場合は、固定電話が必要だと考える人がまだ多いものの、最近では大企業でも固定電話を廃止する例が見られるようになりました。ここでは、固定電話の廃止に踏み切った企業の例や廃止によるメリットなどをご紹介します。

近年は固定電話を廃止する企業が増えている

社会的信用などの面から、長らく法人には固定電話の設置が必要とされてきました。しかし、コミュニケーション手段の変化やコロナ禍の影響でリモートワークが普及したことなどにより、近年は固定電話を廃止する企業が増えてきています。

以前からスタートアップ企業などでは固定電話を持たないところもありましたが、最近では大企業で廃止しているところもあります。廃止した企業の一つが三菱商事です。

固定電話を原則廃止した三菱商事ではすべての社員にスマートフォンを支給し、クラウドで利用できる電話帳アプリを導入しました。スマートフォンで固定電話の役割を代替したことによりコストが削減できただけでなく、働き方の変化や社内DX化などにも良い影響があったとされています。

固定電話を廃止するメリット

企業が固定電話を廃止するメリットの一つが、電話取次業務がなくなることで人件費の削減につながることです。また固定電話の導入費用や基本料金・通話料金などのランニングコストも不要です。企業の規模によっては、大幅なコスト削減が期待できます。

なお社員にとっても固定電話が廃止されることで、電話応対のためだけに出社する必要がなくなるというメリットを感じられます。また時間や場所に関係なく電話応対できるため、リモートワークなどの新しい働き方に移行しやすくなることもメリットの一つといえるでしょう。

ただし、固定電話を完全になくしてしまうことにはデメリットもあります。固定電話の廃止といっても、実際には代表電話など社内の一部の固定電話を残している企業も多いことが予想されます。

まとめ

法人の場合、固定電話を持っていることが信用につながっているケースもあるため、固定電話を廃止することは簡単なことではありません。また固定電話の代わりに携帯電話を利用すると、現在よりも通話料金が上がってしまう可能性もあります。

クラウドPBXは法人の固定電話の料金を安くする方法としておすすめです。ビジネスフォンとしての機能も豊富なため、クラウドPBX導入によって従来の固定電話システムよりもコストを抑えつつ、業務効率の向上も期待できます。クラウドPBXに関心がある企業の担当者の方は、以下の記事もぜひご覧ください。

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