Web会議の必要通信速度はどれくらい?サービス別にチェック!
web会議のスムーズな運営の決め手となる通信速度。通信速度が遅いと音声や映像が乱れたり、通信が遮断される原因になります。通信が安定しない場合は必ず原因があるので、障害が発生した際には速やかに解消することが大切です。
また、web会議に用いるツールは、サービスごとに帯域幅、通信速度が異なるため事前にチェックする必要があります。
今回は、web会議をスムーズに行うために必要な通信速度、帯域幅について詳しく解説。また、通信速度が低下したときの対処法についてもお伝えします。
- Web会議をスムーズに行うには1.2Mbps以上が必須?
- Web会議の帯域幅・通信速度をサービス別にチェック!
- Web会議をしたいのに通信が安定しない原因は何?
- Web会議をしたいのに通信速度が遅い場合の対処法
- Web会議システムでお悩みならプロに相談
Web会議をスムーズに行うには1.2Mbps以上が必須?
web会議をスムーズに行うには通信環境が良好であることが大前提となります。web会議の最中に通信が中断するようでは会議が成立しません。仮に通信が途切れなかったとしても、音声や画像の質が悪ければ参加者は会議に集中できません。web会議を実りの多いものにするには、通信環境を整えることは必須です。
一般的にweb会議をストレスなく行うには1.2Mbpsが必要と言われています。参加人数が多い場合は2~4Mbpsが必要です。現在、web会議に使えるサービスは帯域幅・通信速度がそれぞれ異なるため、導入の際は通信環境が自社の用途に即したものかどうか事前にチェックするようにしてください。
Web会議の帯域幅・通信速度をサービス別にチェック!
web会議をスムーズに行うにはweb会議ツールの帯域幅と通信速度が決め手になります。ここでは、代表的なweb会議サービス別に帯域幅と通信速度をチェックしていきます。
Zoom
Zoomはアメリカ・カリフォルニアに本社を構えるZoomビデオコミュニケーションズが提供するweb会議サービスです。Zoomユーザー間であれば無料でweb会議が可能で、簡単かつ高品質なエンタープライズ向けの製品です。どのデバイスからでも簡単に参加可能で、最大1,000名のミーティング参加に対応しています。
web会議の帯域幅については利用者のネットワークに基づいて決定されます。3G、WiFi、または有線環境について自動的に調整。グループミーティングについては高品質ビデオは1.0 Mbps/600kbps、720p HDビデオは 2.6Mbps/1.8Mbps、1080p HDビデオは3.8Mbps/3.0Mbpsの帯域幅を推奨しています。
Google Meet
Google Meetはアメリカ・カリフォルニアに本社を構えるGoogleが提供するビデオ会議アプリケーションです。どのデバイスからも関係者全員が参加可能で、通信の安全性でも高い評価を獲得しているサービスです。クリアな音声と映像、多機能ながら無料で利用できます。
web会議の帯域幅については、参加者一人当たりの平均としてHD 動画が3.2 Mbps/1.8 Mbps、音声のみが12 Kbps/18 Kbpsとされています。また、参加者一人当たりの理想的な帯域幅は2人でのHDビデオ会議が3.2 Mbps/2.6 Mbps、グループビデオ会議は3.2 Mbps/3.2 Mbpsとしています。十分な帯域幅がない場合は解像度が下がるため注意が必要です。
Microsoft Teams
Microsoft Teamsはアメリカ・ワシントンに本社を構えるマイクロソフトが提供するコラボレーションプラットフォームです。Microsoft 365アプリケーションの一部で、web会議、グループチャット、インスタントメッセージなどチームワークを円滑にし、効率良く業務を進める機能を搭載しています。
web会議開催時も常に帯域幅の利用を控えめにしており、1.2 Mbps 以下で HDビデオ品質を提供。利用可能な帯域幅があればより高品質なエクスペリエンスを提供できるでしょう。帯域幅が十分でない場合、ビデオ品質よりもオーディオ品質が優先されます。
Cisco Webex Meetings
Cisco Webex Meetingsは外資系のシスコが提供するweb会議サービスです。ソフトウェアをインストールすることなくWindows、Mac、iPad、Androidですぐに使えるのが特徴です。言語は日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語など世界20か国語に対応。無料オプションサービスとしてWebexとテレビ会議端末の参加が可能です。ビデオ機能の他、アプリケーション共有、ドキュメント参照、録画機能、アンケート、ファイル共有など豊富な機能を取り揃えています。
Cisco Webex Meetingsを使ったweb会議で必要とする帯域幅(受信/送信)はHD ビデオが2.5 Mbps/3.0 Mbps、高画質ビデオ1.0 Mbps/1.5 Mbps、標準画質ビデオが0.5 Mbps/0.5 Mbpsです。
Calling
Callingは東京都新宿区に本社を構えるネオラボが提供するweb会議サービスです。URLをクリックするだけで会議に参加できるシステムで、web会議だけでなく、営業や採用など幅広い場面で利用可能なサービスです。分かりやすいUI、高い操作性により、初めての方でも直感的に使えるのが特徴です。簡単操作ながら多機能で会議中は画面共有で細かい情報共有も可能、社内外のコミュニケーションを円滑にします。
web会議の通信速度は上り回線速度10Mbps以上ですが、回線が不安定な場合は通信が安定しないこともあります。その場合は有線LAN利用が推奨されます。現在までにのべ1,500社に導入されており、実績面でも十分のサービスです。
Web会議をしたいのに通信が安定しない原因は何?
ここからは、web会議の際に通信が安定しない場合に考えられる原因を解説します。もし、web会議の途中で通信が途切れがちになる場合は次の3つのポイントをチェックしてみましょう。
回線やプロバイダ、Wi-Fiに問題がある
web会議の通信が安定しない場合は第一に回線やプロバイダ、Wi-Fiに問題がないか確認をしてください。
インターネット回線については一度に大量のアクセスがあると回線がつながりにくくなります。もし、通信が安定しない場合でPPPoE方式の接続回線を使用している場合は、IPoE方式に変更することで状況が改善されることがあります。
また、回線が同じでもプロバイダによって速度が異なるため、問題がある場合にはプロバイダ側に問い合わせをしてみましょう。場合によっては通信障害が発生している可能性もあります。
なお、Wi-Fiについてはエリアや電波状況によって通信に影響を受けることがあります。Wi-Fiに原因がある場合は有線に切り替えることで状況が改善されるでしょう。
パソコンや接続機器に問題がある
もし、回線やプロバイダ、Wi-Fiに問題がない場合は、パソコンや接続機器の問題が疑われます。
パソコンによる原因については、更新プログラムがたまっているケースやOSが古い場合に通信速度に影響がでることがあります。更新プログラムが要因の場合は更新をすれば問題解決しますが、OSの古さが原因の場合は最新のもにアップデートすることで解決できるでしょう。
接続機器の問題として考えられるのは、ルーターの故障、型番の古さによるスペック不足があると通信速度に影響がでるでしょう。また、HUBの規格に合わないLANケーブルの利用が原因になっていることもあります。その他、IPアドレスがIPv4で通信速度が遅い場合、IPv6にすることで通信速度を速められることもあります。
プロバイダーやWeb会議システムに問題がある
回線やプロバイダ、Wi-Fiなど通信環境やパソコンや接続機器など通信機器に問題がなければ、外部要因が考えられます。その場合、web会議システムに問題が生じている可能性があります。
web会議システムの不具合が考えられる場合は、ベンダーに直接問い合わせをしてみましょう。何らかの通信障害がでた際、速やかに対処をしてもらえるかどうかは運用時の重要なポイントとなるため、サービス導入時にサポート体制についてもよく確認をすることをおすすめします。
Web会議をしたいのに通信速度が遅い場合の対処法
web会議をしたいのに通信速度が遅い場合、さまざまな原因が考えられますが、応急的な措置として次に紹介する3つの対処法を試してみてください。
有線接続に変えてみる
web会議の通信速度に問題があり、Wi-Fiを利用している場合は 有線接続に変えてみましょう。ポケットWi-Fiを利用している場合は、USBケーブルを使うことで有線接続が可能です。
使用するツールにもよちますが、高画質なweb会議で必要とされる通信速度は1.2Mbps、多人数が参加する場合の推奨速度は2~4Mbpsです。通信速度が遅いと思ったらGoogleで「スピードテスト」と検索すると通信速度が測定できます。通信速度が遅くなる場合に備えて、予め有線接続の準備をしておくことをおすすめします。
Web会議の画質や音質を下げてみる
web会議は高画質、高音質であるほど高速通信が求められます。
もし、通信速度が遅くなる場合には画質や音質を下げてみることも有効です。
web会議を行うなら高品質な映像であるに越したことはありませんが、高画質、高音質に拘ると通信速度が低下したり処理落ちする恐れがあります。通信速度を維持するためには品質を落とすことが選択肢に入ります。
複数人のビデオ通話であれば10Mbps以上あれば通信可能です。また、会話ができれば良いのであれば、画像をオフにして音声のみでやりとりすれば通信速度を維持することは可能です。
Wi-Fiルーターを変えてみる
web会議の通信速度が遅い場合、Wi-Fiルーターの古さが原因のこともあります。その場合、Wi-Fiルーターを変えましょう。Wi-Fi以外ではPCの性能の低さが原因となっていることもあるため、周辺機器を含めて新調することも選択肢に入ります。
Web会議システムでお悩みならプロに相談
いかがでしたか。web会議の必要通信速度に関する特集は以上です。
web会議は通信速度が下がるとスムーズな運営に支障をきたします。通信速度の低下にはさまざまな原因がありますが、応急処置としてWi-Fiを使っている場合は有線接続に変えてみる、画質・音質を下げてみる、Wi-Fiルーターを変えるなどの方法を試みてください。
web会議システム自体に問題が発生することもあるため、できるだけサポート体制の充実したサービスを選ぶことが大切です。
web会議システムを導入をご検討の場合はこちらのページを参考にいただくか、PRONIアイミツをご利用ください。
プロが条件に合ったサービスを選定します!