エンゲージメントサーベイの費用相場。料金が安いツール10選
従業員の業務に対するモチベーションは生産性に直結し、業績にも影響を与えるため、エンゲージメントを重視する企業が増えています。しかし、「ツール導入にはどれくらい費用がかかる?」という疑問や、「予算をあまり割けない」という課題を抱えている人事労務担当者も少なくありません。
そこで本記事では、エンゲージメントサーベイの費用相場を解説します。また料金比較で安いエンゲージメントサーベイおすすめ10選も紹介しますので、サーベイを実施したい人事労務担当者はぜひご覧ください。
- エンゲージメントサーベイの費用相場
- エンゲージメントサーベイの料金比較表
- 料金が安いエンゲージメントサーベイおすすめ5選
- 無料トライアルがあるエンゲージメントサーベイ5選
- エンゲージメントサーベイの選び方
- まとめ:予算を抑えた調査を行うならエンゲージメントサーベイがおすすめ
エンゲージメントサーベイの費用相場
エンゲージメントサーベイとは、従業員の仕事に対するモチベーションや会社への愛着度を測定するアンケート調査です。この調査では、会社と従業員のつながりの深さを数値化し、エンゲージメント数を把握することを目的にしています。
エンゲージメントサーベイの国内市場は成長しており、2021年には約47億2,000万円の市場規模となっています。従業員のエンゲージメントは生産性や離職率に直結するため、エンゲージメントの向上に力を入れる企業が増えていると推察されます。
エンゲージメントサーベイ利用に必要な費用
エンゲージメントサーベイの導入にあたり、まず気になるのは費用でしょう。エンゲージメントサーベイの利用に必要な費用としては、「初期費用」「月額料金」があります。月額料金は利用する人数に応じて、料金が変動する仕組みになっています。また、初期費用はツールによっては無料のものもあります。
費用項目 | 詳細 |
---|---|
初期費用 | 基本的には数万円〜数十万円が発生、ツールによっては無料の場合があり |
月額料金 | アカウント利用人数に応じた月額料金が発生 |
初期費用・月額料金の相場
エンゲージメントサーベイには「特化型」と「一体型」の2種類の導入形態があります。「特化型」はエンゲージメントサーベイ機能に特化しているツールです。「一体型」はサーベイ機能だけでなく、タレントマネジメントや人事管理などの機能を包括的に搭載しているツールです。
以下、エンゲージメントサーベイの導入費用・月額料金の相場をご覧ください。
ツールの種類 | 初期費用の相場 | 月額料金 |
---|---|---|
エンゲージメントサーベイ特化型 | 無料~20万円程度 | 1ユーザーあたり300円~1,000円程 |
人事管理システム・タレントマネジメントシステム一体型 | 無料~150万円程度 | 1ユーザーあたり300円~1,000円程 |
エンゲージメントサーベイの料金比較表
ここからは実際に、エンゲージメントサーベイの初期費用や月額料金を比較します。以下、2024年最新のエンゲージメントサーベイの料金比較表をご覧ください。
ツール名 | 初期費用 | 月額料金 | 種類 | 無料トライアル |
---|---|---|---|---|
モチベーションクラウド | 要問合せ | 要問合せ | サーベイ特化型 | - |
ラフールサーベイ | 要問合せ | 16,000円~ | サーベイ特化型 | - |
Geppo | 無料 | 298円/1ユーザーあたり | サーベイ特化型 | - |
HRMOSタレントマネジメント | 要問合せ | 要問合せ | 一体型 | - |
HRBrain | 要問合せ | 要問合せ | 一体型 | - |
SmartHR | 無料 | 要問合せ | 一体型 | 〇(15日間) |
Wevox | 無料 | 600円/1ユーザーあたり | サーベイ特化型 | 〇(1か月) |
ミキワメ ウェルビーイングサーベイ | 要問合せ | 要問合せ | サーベイ特化型 | 〇 |
カオナビ | 要問合せ | 要問合せ | 一体型 | 〇 |
タレントパレット | 要問合せ | 要問合せ | 一体型 | 〇 |
「ラフールサーベイ」「Geppo」「Wevox」はエンゲージメントサーベイ特化型のツールで、他社と比較して費用が安いです。一方、「タレントパレット」や「カオナビ」などのタレントマネジメントと一体型になっているツールは高額になりやすい傾向があります。
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料金が安いエンゲージメントサーベイおすすめ5選
エンゲージメントサーベイに特化したツールは、料金が安い傾向があります。2024年現在、料金比較で安いおすすめのエンゲージメントサーベイツール5選を紹介します。
- モチベーションクラウド
- ラフールサーベイ
- Geppo
- HRMOSタレントマネジメント
- HRBrain
モチベーションクラウドは、株式会社リンクアンドモチベーションが提供するエンゲージメントサーベイです。日本の人事部「HRアワード2022」では「プロフェッショナル組織変革・開発部門」で最優秀賞を獲得しているのも特徴です。
他社と比較したおすすめポイントは、11,890社・442万人分のデータを可視化した、エンゲージメントスコアを提供している点。指標となる数値が明確なため、組織状況を瞬時に把握ができます。加えて、20分の簡単なサーベイを実施するだけ、従業員のエンゲージメントを簡単に数値化が可能です。さらに、「他社比較」「属性比較」
「経年比較」「項目比較」など適切な分析設定ができ、要素を組み合わせたクロス分析も簡単に行うことができます。
また、料金は利用人数に応じて決定する月額料金制を採用しているため、会社の規模に応じて無理のない料金プランを提案してくれます。
ラフールサーベイは、株式会社ラフールが提供するエンゲージメントサーベイです。「ショートサーベイ」「ディープサーベイ」の2種類のサーベイがあります。「ショートサーベイ」では、メンタル・フィジカル・エンゲージメントを定点観測する簡易的なサーベイを実施できます。
「ディープサーベイ」では、仕事内容・人間関係・組織との関係・組織の理解など計9項目のサーベイを実施可能。厚労省準拠のストレスチェックやESG施策チェック分析もでき、包括的に従業員のコンディションを把握できます。
月額料金は16,000円~。ヒアリング時に会社規模に合わせて料金見積りを提案してくれます。人事コンサルティングや研修など、組織の課題解決につながるオプションサービスがあるのでヒアリング時に相談するのもおすすめです。
Geppo(ゲッポウ)は、サイバーエージェントとリクルートの人材事業ノウハウを活用したエンゲージメントサーベイです。日本の人事部「HRアワード」では、2017年に人事労務管理部門優秀賞を受賞しており、25人の小規模企業から数万人規模の大企業まで、幅広い導入実績があります。
Geppo(ゲッポウ)は、全国就業実態調査(JPSED)から退職・休職の要因を導き出し、これをもとにサーベイの設問を設計しています。そのため組織の根本的な課題を把握し、働き方改革やストレスマネジメントの対策を講じられるのが特徴です。
料金に関しては、組織サーベイのみならランニングコスト無料。個人サーベイと組織サーベイをセットで利用するなら1ユーザーあたり月額料金298円~と安いです。従業員の数に応じて月額料金が変わり、自社の規模にあった料金プランを導入できます。
HRMOSタレントマネジメント
HRMOSタレントマネジメント(ハーモスタレントマネジメント)は、株式会社ビズリーチが提供する人財活用システムです。機能の一部にエンゲージメントサーベイが搭載されており、従業員のエンゲージメント向上に必要なデータ収集が可能。週次・月次でサーベイ結果の推移を可視化する機能もあり、従業員の満足度や社内の課題を浮き彫りにします。
また、操作性の高いUIを採用しているのも特徴です。人事担当者だけでなく、現場のマネージャーや従業員も直感的に操作が可能。サーベイの回答から集計・分析までスムーズに行うことができます。
料金プランは企業規模や機能に応じて変動するため、見積もりが必要です。会社の課題をヒアリングし、課題に合った料金プランを提案してくれます。
HRBrain
HRBrainは、株式会社HRBrainが提供するタレントマネジメント・人事管理・エンゲージメントサーベイが搭載された人材活用システム。そのなかの1機能として「EX Intelligence(組織診断サーベイ)」があり、組織改善に直結するサーベイを実施できます。
具体的には、アンケートやフィードバック機能を通じて、従業員一人ひとりの声を収集。分析結果を活用して従業員の満足度向上や、働きがいのある職場環境を実現する施策を打つことができるようになります。
料金は公表しておらず見積もりが必要です。見積もり時に必要な機能だけを選べるので、エンゲージメントサーベイ機能だけを利用するなど、機能をそぎ落とすことで費用を抑えられます。また、サポート体制も充実しており、専任担当者が導入支援から運用まで一貫してサポートしてくれます。
以上、料金比較で安いエンゲージメントサーベイを詳しく紹介しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、エンゲージメントサーベイ選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
無料トライアルがあるエンゲージメントサーベイ5選
無料トライアルを提供するエンゲージメントサーベイツールは、導入前にサービスの有効性を確認できるため、初めて利用する企業におすすめです。以下の5つのサービスを紹介します。
- SmartHR
- Wevox
- ミキワメ ウェルビーイングサーベイ
- カオナビ
- タレントパレット
SmartHR
SmartHRは、株式会社SmartHRが開発した人事管理・タレントマネジメント・エンゲージメントサーベイが実施できる人材活用システムです。
エンゲージメントサーベイでは、「組織改善」「人事評価」「労働環境」など多岐にわたる観点で社員の本音を引き出します。加えて、人事労務に精通した専門家がサーベイ項目を監修している点もポイント。会社の独自に設問を設定したい場合はオリジナルサーベイも実施できます。
SmartHRは15日間の無料トライアルを実施。操作性や機能を試してからツールを導入したい人事担当者におすすめです。
Wevox(ウィボックス)は、株式会社アトラエが提供するエンゲージメントサーベイです。日本サービス大賞第4回(2022年)に優秀賞、審査員特別賞を受賞。定期的なサーベイによって従業員や組織の意欲を定点観測できる点や、組織改善のサイクルを継続的に生み出す仕組みが評価されています。
他社と比較した特徴は、AIサポート機能です。サーベイの結果から、AIがチーム・個人の課題点を要約したり、最適な打ち手を提案したりすることが可能です。
Wevoxは1ヶ月の無料トライアルを実施。実際の操作感や機能を試してから、ツール導入を検討できます。初期費用無料、月額料金は1ユーザーあたり600円~と、他社と比較して安い点もおすすめです。
- 組織サーベイ
- パルスサーベイ
- 調査項目のカスタマイズ
- サーベイ結果の分析レポート
- 分析結果のCSVダウンロード
- クロス分析
- ストレスチェック
- アラート
- ベンチマーク(競合他社)との比較分析
ミキワメ ウェルビーイングサーベイ
ミキワメは株式会社リーディングマークが提供しているエンゲージメントサーベイツールです。特徴は、離職を防ぐサーベイに特化している点。AIが実施したサーベイ結果をもとに、一人ひとりの従業員に合ったケア方法を提案してくれます。
離職の可能性が高い従業員には面談を実施するなど最適なアプローチをかけることが可能です。加えて、アンケートは回答者に必要な質問に絞って作成できるので、3分間の短時間で高精度なサーベイを実施が可能なのもポイントです。
ミキワメは30日間の無料トライアルを用意。操作性や機能などを試せるので、実際にツールを導入した際にギャップがないのが嬉しいポイントです。料金は見積もりが必要です。
カオナビ
カオナビは、株式会社カオナビが提供する、エンゲージメントサーベイ機能が搭載されたシステムです。特徴は自由にアンケートを作成ができる点。テンプレートを直感的な操作でカスタマイズできます。加えて、メッセージの一斉送信や回答の進捗も一覧で管理も可能。スムーズにエンゲージメントサーベイを実施ができます。
カオナビには、無料トライアルや無料デモ(オペレーターが画面を表示しながら説明する)があり、はじめてエンゲージメントサーベイを導入する企業でも安心です。
- 組織サーベイ
- パルスサーベイ
- 調査項目のカスタマイズ
- サーベイ結果の分析レポート
- 分析結果のCSVダウンロード
- クロス分析
- 1on1
- ストレスチェック
- 人的資本ダッシュボード
タレントパレットは、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供するツールです。そのなかの1機能として「アンケート・サーベイ」があり、簡単なアンケートを取るだけで社員のモチベーションを把握できます。企業独自の設問でエンゲージメントを測ることも可能です。
他社と比較した特徴は、テキストマイニング技術を活用していること。自然言語解析によって社員の声を可視化します。これにより、離職した社員の発言傾向を掴み、離職リスクのある社員を抽出できます。
タレントパレットは無料トライアルを提供しており、実際に利用する環境で操作感や機能を試せます。
- 組織サーベイ
- パルスサーベイ
- 調査項目のカスタマイズ
- サーベイ結果の分析レポート
- 分析結果のCSVダウンロード
- 1on1
- ストレスチェック
- アラート
- 人的資本ダッシュボード
以上、無料トライアルを実施するおすすめエンゲージメントサーベイを詳しく紹介しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、エンゲージメントサーベイ選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
エンゲージメントサーベイの選び方
エンゲージメントサーベイを選ぶ際に、確認すべきポイントを3つ解説します。
高度な分析機能を搭載しているか
高度な分析機能を持つエンゲージメントサーベイは、単なるデータ収集だけでなく従業員や組織が抱える課題の解決に役立ちます。
例えば、過去と現在の調査データを比較分析できるツールなら、従業員のモチベーション推移の計測ができます。これにより、意欲の低下している従業員には個別の面談を設定するなどの対策を講じられます。さらに、競合他社のベンチマーク機能があるツールなら、自社のエンゲージメント状況を業界平均と比較し、人事制度や福利厚生などを見直せます。
社員が回答しやすい質問を設定できるか
従業員は勤務時間の合間にエンゲージメントサーベイに回答するため、社員の負担にならないアンケートを作成することが必要です。
質問数の調整が可能なツールなら3〜5分程度で完了する短時間のサーベイを作成でき、回答率の向上を目指せます。また、長時間に及ぶアンケートを実施する場合は、回答の途中で保存ができるツールを選ぶと従業員の負担も軽減できます。
アンケート結果の自動集計できるか
自動集計機能があるエンゲージメントサーベイツールなら、人事担当者の集計作業の手間を軽減できます。回答が完了した時点でAIが自動レポートを生成し、管理者に通知するツールもあります。加えて、定期的なサーベイの結果を一元管理する機能であれば、継続的な改善の効果測定がしやすくなります。
まとめ:予算を抑えた調査を行うならエンゲージメントサーベイがおすすめ
エンゲージメントサーベイに特化しているツールなら、必要最低限の機能を安い費用で利用でき、予算が限られている企業におすすめです。一方、人事評価や人材配置などもまとめて一括で管理したいなら、タレントマネジメント機能や人事管理機能を持つ一体型システムがおすすめです。自社のツール導入目的にあわせて最適なサービスを選びましょう。
エンゲージメントサーベイは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、エンゲージメントサーベイ選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったエンゲージメントサーベイが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
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