EC一元管理システム比較7選!ネットショップの受注管理を効率化
複数のネットショップの受発注を一元管理できるEC一元管理システム。受注・在庫管理の自動化や、商品を一括登録できる機能があり、複数のネットショップの運営の手間を軽減してくれます。
本記事では、EC一元管理システムの選び方を解説した上で、料金や機能比較でおすすめのEC一元管理システム7選を紹介します。ぜひ自社に最適なEC一元管理システム選びの参考にしてください。
- EC一元管理システムの選び方・比較ポイント
- EC一元管理システムの比較表
- 【2024年最新】おすすめEC一元管理システム7選
- EC一元管理システムとは
- EC一元管理システムで受注管理するメリット
- EC一元管理システムのデメリット
- まとめ:ネットショップの受注管理はシステム導入がおすすめ
EC一元管理システムの選び方・比較ポイント
EC一元管理システムとは、複数のECモール・ECカートにおける受発注管理を一元化できるシステムです。Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECモールやECカートを一元管理することで、EC業務を効率化できます。
近年、EC事業の市場規模の増加に比例して、EC一元管理システムの需要も高まっています。実際に、「EC管理システムを導入したことがあり、月商100万円以上を達成したEC事業者100名」を対象にNE株式会社が2023年に実施した調査では、EC事業開始1か月以内のEC一元管理システムの導入率は約60%。期間全体で見るとEC一元管理システムの導入率は92%と高いことがわかりました。
出典:株式会社NE「月商100万円以上のEC事業者の6割はEC事業開始1ヶ月以内にシステムを導入していた」
以上の調査から、EC事業を成功させるうえで、システムの迅速な導入が重要であることがわかります。
しかし、EC一元管理システムは各社からさまざまなサービスが提供されており、どれを選べばいいかわからない方も多いでしょう。そこでここでは、自社に合うEC一元管理システムを選び方・比較選定ポイントを解説します。
- 初期費用・月額料金・受注件数や店舗数に応じた従量課金
- 他システムとの連携範囲
- 対応モール・カート
- IT導入補助金を適用できるか
- 無料トライアルを利用できるか
初期費用・月額料金・受注件数や店舗数に応じた従量課金
EC一元管理システムを比較選定する際には、初期費用・月額料金・従量課金などの料金体系が予算に合うかどうかを確認しておきましょう。
EC一元管理システムは、提供会社によって料金体系が異なります。たとえば、商品登録数や受注件数に応じて料金が加算される従量課金プランや、決められた件数までは定額で利用できるプランなどがあります。店舗数が増えると追加費用が発生するプランもあり、店舗を増やす予定の企業は予算の設定に注意が必要です。
他システムとの連携範囲
EC一元管理システムは他のシステムと連携で、よりスムーズに業務を行えます。たとえば、倉庫管理システムと連携すると、ネットショップ上の在庫と商品の詳細な情報の連動が可能です。また、POSシステムと連携すると、実店舗の在庫や売上データの共有ができます。
EC一元管理システムは、連携できる外部サービスが異なるため、連携したいシステムがある場合は事前に連携できる範囲を確認しておきましょう。特に自社独自のネットショップやシステムを保有しているなら、カスタマイズ性が高く、他のシステムとの連携範囲が広いEC一元管理システムがおすすめです。
対応ECモール・カート
EC一元管理システムは、システムごとに対応できるECモール・カートが異なります。導入前には必ず、自社が利用しているECモール・カートに対応しているか確認しておきましょう。
ほとんどのEC一元管理システムでは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの主要ECモールに対応しています。その中でも、越境ECモールに強みを持つシステムや、多くのファッション系ECモールに対応したシステムなど、各システムで対応ECモール・カートが異なるため、事前に確認しましょう。
また、将来的な事業拡大で出店ECモール・カートを増やす予定があるなら、多くのECモール・カートに対応したEC一元管理システムの導入がおすすめです。
IT導入補助金を適用できるか
IT導入補助金を利用すれば、導入コストを抑えてEC一元管理システムを導入できます。しかし、すべてのシステムでIT導入補助金を適用できるわけではありません。経済産業省が定める要件を満たし、IT導入補助金の対象として認められたツールを導入する場合のみ補助金を受けられます。
IT導入補助金を受けたい場合は、新しく導入するシステムがIT導入補助金を適用できるかどうかを確認しておきましょう。特に、新しく事業を始める際にはさまざまなコストを要するため、IT導入補助金を利用できるEC一元管理システムの導入をおすすめします。
無料トライアルを利用できるか
EC一元管理システムには、導入前にお試しで操作できる無料トライアルを利用できるものがあります。おすすめのEC一元管理システムでは、約1ヶ月間の無料トライアルを利用できるものが多いです。無料トライアル期間中は、本格導入後に利用する従業員に利用してもらい、画面の見やすさや操作のしやすさなどを確認しましょう。会社の規模が大きく、導入後にEC一元管理システムを操作する人数が多い場合は、無料トライアル期間中の利用スケジュールを事前に決めておくのがおすすめです。
上記の通り、EC一元管理システムは比較ポイントが多いため「自社にあったおすすめのシステムはどれか」と悩む方も多いです。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、EC一元管理システム選びについての相談を受け付けています。以下のボタンからいくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったEC一元管理システムが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
EC一元管理システムの比較表
ここでは、おすすめのEC一元管理システムの導入にかかる費用(初期費用・月額料金)を比較しています。無料トライアル期間もまとめているので、EC一元管理システムの比較選定の際にぜひご活用ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
アシスト店長 | 50,000円~ | 25,000円(~1,000件) | - |
TEMPOSTAR | 無料 | 10,000円~ | 30日間 |
ネクストエンジン | 無料 | 3,000円~(~200件) | 30日間 |
CROSS MALL | 無料 | 5,000円~ | オンラインデモあり |
GoQSystem | 30,000円~ (無料プランあり) |
15,000円~ | 20日間 |
LOGILESS | 無料 | 20,000円 | - |
助ネコ | 30,000円~ | 2,000円~ | 30日間 |
おすすめのEC一元管理システムでは、TEMPOSTAR、ネクストエンジン、CROSS MALL、LOGILESSが初期費用無料で導入できます。GoQSystemの初期費用は30,000円ですが、「フリープラン」では受注件数100件まで初期費用・月額料金が無料のため、受注件数が少ない企業におすすめです。
助ネコ、ネクストエンジン、CROSS MALLの月額料金は、他社と比較して5,000円以下と安い料金で運用できるため、ランニングコストを抑えたい企業におすすめのEC一元管理システムです。
【2024年最新】おすすめEC一元管理システム7選
ここでは、2024年最新のEC一元管理システムを紹介します。各サービスの特徴や強み、料金などを紹介していますので、ぜひサービス選びにお役立てください。
- アシスト店長
- TEMPOSTAR
- ネクストエンジン
- CROSS MALL
- GoQSystem
- LOGILESS
- 助ネコ
アシスト店長
-
料金
月25,000円 -
初期費用
50,000円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
アシスト店長は、株式会社ネットショップ支援室が提供するEC一元管理システムです。健康・美容分野で市場シェア率が高く、健康食品や化粧品販売を行うECショップの一元管理に強みを持つシステムです。
他社と比較したおすすめポイントは、機能が充実している点です。受注管理・在庫管理・メール配信・顧客管理を一元管理できるだけでなく、顧客満足度を向上する機能があります。顧客の行動を分析し、その情報をもとにフォローアップメールを自動送信できるCRM機能を搭載。リピーターの獲得に貢献し、売り上げアップが期待できる点がメリットです。
利用料金はサーバーの種類によって異なり、企業規模に応じた導入形態が選べる点もおすすめポイント。「共用サーバープラン」では、初期費用は50,000円、月額基本費用は25,000円。受注件数1,000件までは従量課金なしで利用可能です。
-
料金
月10,000円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
3ヵ月
-
最低利用人数
なし
TEMPOSTAR(テンポスター)は、SAVAWAY株式会社が提供するEC一元管理システムです。対応モールは、ファッション系ECモールを中心に豊富に用意されていて、アパレルEC業界で豊富な導入実績があります。
他社と比較したおすすめポイントは、柔軟にカスタマイズできる点です。拡張性が高く、企業が独自に開発したECサイトやシステムとの連携が可能。個別要件に合わせた機能の追加もできるため、企業の細かいニーズに対応できます。
初期費用は無料で月額料金は11,000円から。従量課金制と定額制の両方が用意されており、売上規模に合わせてプランを選べます。新規事業者だけでなく、すでに多店舗展開している企業にもおすすめのEC一元管理システムです。
-
料金
月10,000円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
3ヵ月
-
最低利用人数
なし
ネクストエンジンは、NE株式会社が提供するEC一元管理システムです。契約社数は6,000社以上あり、利用店舗数は47,000店舗以上。業界No.1の導入実績(※ 2018年7月ネット経済新聞調べ)がある、市場シェア率の高いシステムです。
連携できるシステムが業界最大級で、幅広いモール・カートに対応可能。倉庫管理システム(WMS)・決済サービス・送り状発行システム・POSなどの外部サービスや、自社で開発した独自のシステムにも連携でき、利用中のシステムがあってもスムーズに導入できます。
他社と比較したおすすめポイントは、価格が安い点です。初期費用無料で月額料金は3,000円~と安い費用で運用できます。店舗数・商品点数による追加費用はかかりません。事業拡大中の企業におすすめのEC一元管理システムです。
-
料金
月5,000円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
CROSS MALL(クロスモール)は、株式会社アイルが提供するEC一元管理システム。株式会社アイルは創業以来30年以上、5000社の企業をサポートした実績があります。
他社と比較したおすすめのポイントは、充実したサポート体制。導入前は丁寧なヒアリングで、課題解決に最適なシステム運用を提案してくれます。システム導入時には、商品データの整備や操作方法のレクチャーでスムーズな立ち上げをサポート。システム導入後も専属サポーターによる手厚いサポートが受けられます。
初期費用無料で月額費用は5,000円~と安い料金で運用可能。従量課金がなく定額で利用できるため、予算を立てやすいメリットがあります。EC一元管理システムを初めて導入する企業におすすめです。
GoQSystem
-
料金
月15,000円 -
初期費用
30,000円
-
最低利用期間
3ヶ月
-
最低利用人数
なし
GoQSystem(ごくーシステム)は、株式会社GoQSystemが提供するEC一元管理システム。楽天旧RMSを元にした使いやすい管理画面が人気で、40,000社以上に導入実績があります。
他社と比較したおすすめポイントは、在庫情報の反映が早い点です。複数店舗の在庫を最短1分で連携可能。手動更新にも対応し、常に正確な在庫状況を把握できます。急な注文が多く入った際でも在庫状況をすぐに反映できるため、セールやイベントが多い企業におすすめです。
受注件数が少ない企業向けの「フリープラン」は、初期費用・月額料金が無料で利用できる点もおすすめ。有料プランは初期費用30,000円・月額15,000円から利用可能です。
LOGILESS
-
料金
月20,000円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
利用開始月を除き3ヶ月
-
最低利用人数
なし
LOGILESS(ロジレス)は、株式会社ロジレスが提供するEC一元管理システム。多くのファッション系ECモールを一元管理できるため、アパレル系のネットショップを運営している事業者におすすめです。
他社と比較したおすすめポイントは、業務を自動化できる点です。受注管理システム(OMS)と、倉庫管理システム(WMS)が一体化したEC自動出荷システムで、受注から出荷までの作業のほとんどを自動化できます。自社独自のマーケティング施策に集中できるため、売り上げアップが見込めます。
初期費用は無料で、月額料金は22,000円。受注件数に応じた従量課金制で、受注数に変動がある企業も使いやすい料金体系です。
-
料金
月20,000円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
助ネコは、株式会社アクアリーフが提供するEC一元管理システムです。
食品、アパレル、家具・家電や雑貨など、生活に根ざした商品分野で多くの導入実績があります。システムの使いやすさと顧客対応の良さから、ITreviewにおける「お客様満足度業界No.1」を獲得した市場シェアの高いEC一元管理システムです。
他社と比較したおすすめのポイントは、システムの使いやすさ。操作方法が簡単で、直感的に使える管理画面に定評があります。パソコン操作が不慣れな方も、すぐに使い方を覚えられる点がメリット。教育時間を短縮でき、新人スタッフでも即戦力になります。
必要な機能のみを選択して導入できるため、運用コストを安く抑えることが可能。初期費用は30,000円で、基本料金は受注管理のみなら2,000円~と安い料金で利用できます。
以上、機能比較や料金比較でおすすめのEC一元管理システムを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、EC一元管理システム選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
EC一元管理システムとは
EC一元管理システムとは、複数のECサイト(ネットショップ)の受注処理や在庫状況をまとめて管理できるシステムです。各店舗の情報を一元管理できるため、ネットショップを多店舗展開している企業でもスムーズな運用が実現します。
さらに、複数のECサイトへの商品登録を一括で行える「商品登録機能」や、顧客にメールを自動で送信できる「問い合わせ機能」もあり、ネットショップの受注管理にかかる手間と時間を大幅に削減可能。
EC一元管理システムは、店舗数や取り扱い商品が多く、ネットショップの受注管理を負担に感じている方におすすめです。
EC一元管理システムで受注管理するメリット
ここからは、EC一元管理システムを導入する主なメリットを詳しく解説します。EC一元管理システムの導入を検討中の方はご参考にしてください。
- ネットショップの受注管理を効率化できる
- 売り上げアップが目指せる
- ヒューマンエラーを防止できる
- 顧客満足度の向上が期待できる
ネットショップの受注管理を効率化できる
EC一元管理システムを使用することで、ネットショップの受注管理を効率化できます。加えて商品情報や在庫情報など、複数のECモール・ECカートにまたがる業務を一つのシステムで管理できるようになります。そのため、データの入力作業の重複を避け、作業効率向上が可能です。
また管理の自動化で時間を節約することで、新しいECモールへの出店による販路拡大など、ほかの業務に集中できるようにもなります。
売り上げアップが目指せる
一元管理システムを導入することで、売り上げアップが目指せます。複数のECモールを一元管理することで、リアルタイムでの在庫管理が可能です。これにより、在庫切れによる販売機会の損失を防ぎ、顧客からの信頼性の向上、売上の増加が期待できます。
ヒューマンエラーを防止できる
EC一元管理システムでは、ヒューマンエラーを防止できます。手作業によるデータ入力や管理は、ミスが発生しやすいものです。EC一元管理システムを使用することで、複数のECモールの管理データを自動で更新可能。誤った在庫情報の表示や、受注ミスなどのヒューマンエラーを減らせます。
顧客満足度の向上が期待できる
EC一元管理システムでは、効率的な在庫管理や迅速なメール対応、正確な在庫情報を顧客に提供できるため、顧客満足度の向上が期待できます。たとえば、顧客情報も管理できるので、顧客一人一人に最適化された案内メールの送信が可能。顧客ロイヤルティの向上やリピート購入の促進が可能です。
EC一元管理システムのデメリット
EC一元管理システムには多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。EC一元管理システムを導入する際は、次の点に注意してください。
- 導入コスト・運用費がかかる
- 業務フローを変更する必要がある
導入コスト・運用費がかかる
EC一元管理システムのデメリットは、導入コスト・運用費がかかることです。EC一元管理システムにかかるコストは主に、初期費用、月額料金、従量課金があります。特に注意が必要なのは、従量課金。商品登録数や受注件数、管理するECモールが増えると料金が加算されるものなど、各システムごとに料金体系が異なるので、導入前に確認が必要です。
また、無料プランを用意しているものや、初期費用無料のものもあるので、長期的な運用コストを念頭に予算に合わせたシステムを比較検討しましょう。
業務フローを変更する必要がある
業務フローを変更する必要があるのも、EC一元管理システム導入のデメリットです。システムを導入するとネットショップの受注管理を効率化できる反面、今までの業務フローを大幅に変える必要があるため、抵抗感のある従業員もいるでしょう。従業員や操作マニュアルの作成や操作研修やシステム管理者の決定など、体制を整えておくことが大切です。社内のリソースがなくそこまで手が回せない場合は、システムのサポートページの活用や、サポートが充実している提供会社の選定がおすすめです。
まとめ:ネットショップの受注管理はシステム導入がおすすめ
EC一元管理システムは、複数のネットショップを効率的に運用するための便利な機能が多くあります。注文数や取り扱い商品が多い企業でも、EC一元管理システムを利用すれば、ネットショップの受注管理の負担を大幅に軽減可能です。
PRONIアイミツでは、さまざまな条件でEC一元管理システムを比較できます。導入実績のある業界・企業規模・使いたい機能などで絞り込み、あなたの会社に最適なサービスを探してみてください。
しかし、EC一元管理システムは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、EC一元管理システム選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったEC一元管理システムが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
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