メール配信システムの費用相場は?料金比較で安いおすすめ9選も紹介
「メルマガを始めたいけれど、どのメール配信システムを選べばいいのか分からない」「料金体系が複雑で、何にどれだけ費用がかかるのか見えづらい」そんな悩みを持つ担当者の方に向けて、この記事では費用の仕組み・料金相場をわかりやすく解説します。
自社でメール配信を内製化しながら、なるべく安く、予算や目的に合ったツールを選びたい企業や個人の方に向けて、「無料で始められるツール」から「高機能・高価格帯ツール」まで幅広く紹介。コストを抑えつつ失敗しない選び方のポイントをお届けします。
メールマーケティング・エバンジェリスト
安藤 健作
大手SaaS企業でメール配信事業を統括し、上場企業CMOを経て2024年に合同会社エスプーマを設立。メールマーケティングの第一人者として講演 …続きを見る
※監修者はSaaSの「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している企業・サービスは監修者が選定したものではありません。掲載企業・サービスの調査・情報収集・選定はPRONIアイミツ編集部が独自に行っております。
- メール配信システムの費用相場
- 利用シーンごとに見る、メール配信費用の目安
- 【比較表】メール配信システムの料金一覧
- 料金が安いメール配信システムおすすめ9選
- メルマガ運用に役立つ「メール配信システム」とは
- 料金だけじゃない!メール配信システムの選び方
- まとめ:予算と目的に合ったメルマガ配信ツール選びを
メール配信システムの費用相場
メール配信システムとは、顧客や見込み客に対して一斉にメールを送るためのツールです。情報発信やマーケティング業務の効率化に役立ちます。
メール配信システムの料金体系はやや複雑。初期費用の有無やプランに含まれる機能、登録アドレス数・配信件数の制限によって費用が変動しやすく、サービスを比較しにくいと感じることも。本記事では、「初期費用」と「月額料金」、「登録アドレス数」3つの観点から、メール配信システムの費用相場をわかりやすく解説します。
初期費用の相場
メール配信システムの初期費用は、プランのグレードによって異なります。HTML形式でのメール配信や開封率の測定など、基本的な機能を備えたプランであれば、初期費用の相場は1万円〜3万円程度。さらに、より多機能な上位プランでは、初期費用が3万円〜5万円ほどになるケースもあります。また登録できる配信先のアドレス数や、月間の配信数に応じてプランのグレードが分かれることも。
一方、初期費用が完全に無料の製品もあり、なるべく費用を抑えて始めたい場合には、選ぶのも一つの手。反対に、公式サイトに初期費用が明示されておらず「問い合わせ」となっている場合、利用規模や導入支援の範囲によって個別に見積もりが提示されることが多いため、事前に確認しておくと安心です。
月額料金の相場
メール配信システムの月額料金は、プランの機能や配信規模によって大きく変わります。基本機能だけを備えたプランであれば、月額2,000円〜5,000円程度が相場です。 一方で、より多機能なプランや、配信件数・登録アドレス数の上限が大きいプランになると、月額3万円〜5万円程度になるケースもあります。
| 項目 | 月額料金(費用相場) |
|---|---|
| 下位プラン | 月額2,000円〜5,000円程度 |
| 上位プラン | 月額30,000円〜50,000円程度 |
なお、配信数は無制限のサービス・プランでも、登録できるアドレス数に制限があることがよくあります。逆に、アドレス数は無制限でも、月間配信数に上限が設けられているケースも。段階的な従量課金を採用しているサービスもあるため、利用条件や上限の内容は事前に確認しておくと安心です。
登録アドレス数5,000件あたりの費用相場
メール配信システムの料金は、配信件数や登録アドレス数によって大きく異なります。例えば、アドレス数5,000件を目安にした場合、月額料金は2,000円〜1万円ほどと幅広いです。
2,000〜4,000円程度のプランもあれば、機能・サポート体制が充実した製品では1万円を超えることも。なお、月間の送信数や登録件数の上限を超えると、超過課金が発生する場合もあるため、契約前に上限設定や追加費用の条件も確認しておくと安心です。
| 製品 | プラン | 月額料金 |
|---|---|---|
| blastmail | Lightプラン(基本機能のみ) | 4,000円 |
| Mailchimp | Standard | 8,650円 |
| める配くん | ライト(シンプルなテキストメール配信向け) | 1,980円 |
| Cuenote FC | Premiumプラン(スモールスタート向け) | 1万円 |
※各サービスの下位プランにおいて、アドレス数5,000件を上限とした場合の目安
同じアドレス数でも価格に差が出るのは、提供される機能やサポート内容、外部ツールとの連携有無などが影響しているためです。料金を比較する際は、単純な件数だけでなく、自社にとって必要な機能が含まれているかをしっかり確認することが重要です。
メール配信システムは比較的乗り換えやすいので、最初の選択にこだわりすぎず、状況に応じて柔軟に見直すことをおすすめします。
メール配信ソフトの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツをご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったメール配信ソフト(最大6サービス)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
利用シーンごとに見る、メール配信費用の目安
メール配信システムの料金は、配信件数や登録アドレス数だけでなく、利用する目的やシーンによっても適した機能やサービスが異なります。 本章では、利用シーンごとにどのような使い方がされているのか、また、それぞれのケースで想定される費用感について、具体例を交えて解説します。
- 飲食店・小売店でのメルマガ配信
- ネットショップでのメルマガ活用
- 社内での一斉連絡メール
- 自治体・学校でのお知らせ配信
飲食店・小売店でのメルマガ配信
月額料金の目安:2,000〜3,000円前後(配信数500〜1,000通程度)を想定
飲食店や小売店では、アンケート回答や会計時の登録で取得したメールアドレスをもとに、セール情報や季節メニュー、新商品の案内などを配信します。
目的は主に店舗の認知向上や来店促進であり、頻度も週1回以下と控えめ。
配信件数も500通〜1,000通ほどに収まるケースが多いため、配信対象の登録・管理が簡単で、シンプルな操作でメールを送れるツールが好まれます。 開封率などの効果測定は必須ではないため、基本機能のみのプランでも十分対応可能でしょう。
ネットショップでのメルマガ活用
月額料金の目安:7,000〜12,000円前後(配信数1万〜3万通程度)を想定
ネットショップでは、商品購入時や問い合わせフォームから得たアドレスに対して、新商品の案内、セール情報、カテゴリごとのおすすめ商品などをメルマガで配信します。
目的は商品ページへの誘導と売上向上。そのため、クリック率やコンバージョン率の計測が重要視され、分析機能付きのツールが多く使われます。
また、性別・年代・購入履歴などの条件で配信リストを抽出し、パーソナライズされた内容を送ることが一般的。大量配信になるため、IPアドレスの切り替えやエラー制御機能があるシステムもよく利用されます。
社内での一斉連絡メール
月額料金の目安:2,000〜4,000円前後(社員数1,000人程度)を想定
全社的な連絡や社内報の配信など、従業員向けに定期的な一斉メールを配信するシーンです。 開封率を確認することはあっても、クリックやCVといった効果測定を求められることは少なく、複雑な配信条件も不要です。 そのため、操作が簡単で直感的に使えるメール配信システムがおすすめ。社員リストをインポートして送信予約ができればよく、業務負担を軽減できるシンプルな設計のツールが選ばれています。
自治体・学校でのお知らせ配信
月額料金の目安:学校=約3,000円(保護者500名)、自治体=約1万円(住民3万人規模)を想定
学校では、行事案内や急な予定変更、災害時の連絡などを保護者に届けるためにメール配信システムが利用されます。プリントや空メール方式で登録してもらい、リストを都度更新して配信する運用が一般的。
自治体では地域イベントの告知、防災情報の配信など、住民全体への一斉送信に活用されます。 学校向けにはアンケート機能や保護者返信機能付きの専用サービスもあり、自治体向けにはJ-ALERTと連動する緊急配信対応のシステムが選ばれることもあります。
【比較表】メール配信システムの料金一覧
配信システムにおいて、最も導入しやすい下位プランを基準に、初期費用や月額料金、登録アドレス数・配信件数の上限を一覧でまとめています。予算感をつかみたい方や、自社の配信規模に合うツールを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
| 製品名 | 初期費用・月額料金 | 配信数・登録アドレス数 |
|---|---|---|
| MailChimp | 初期費用:要問合せ 月額料金:アドレス500件につき3,111.96円 ※無料プランあり |
・配信数:要問合せ ・登録アドレス数:500件の連絡先につき3,111.96円 |
| SendGrid | 初期費用:要問合せ 月額料金:5万通3,000円〜 ※無料プランあり |
・配信数:5万通3,000円 ・登録アドレス数:要問合せ |
| まぐまぐ! | 初期費用:無料 月額料金:無料 ※有料メルマガは売上の50%が発行者の収入 |
・配信数:無料メルマガは1日5回まで ・登録アドレス数:要問合せ |
| acmailer DB | 初期費用:要問合わせ 月額料金:50,000円〜 ※無料プランあり |
・配信数:無料プランの場合、1日10通まで ・登録アドレス数:要問合せ |
| List Finder | 初期費用:100,000円 月額料金:45,000円〜 ※無料プランあり |
・配信数:要問合せ ・登録アドレス数:無料プランの場合100件まで |
| Hubspot | 初期費用:100,000円 月額料金:45,000円〜 ※無料プランあり |
・配信数:最大2,000通 ・登録アドレス数:要問合せ |
| BENCHMARK Email | 初期費用:要問合わせ 月額料金:1,964円〜 ※無料プランあり |
・配信数:7,500通〜 ・登録アドレス数:500件〜 |
| オレンジメール | 初期費用:12,800円〜 月額料金:2,000件まで2,980円〜 ※税抜 |
・配信数:無制限 ・登録アドレス数:2,000件まで2,980円 |
| める配くん | 初期費用:8,000円〜 月額料金:1,980円〜 ※税抜 |
・配信数:30,000通〜 ・登録アドレス数:5,000件 ※ライトプランの場合 |
メール配信システムは、無料プランが用意されているサービスも多く、配信先や登録件数が少ない場合は、かなり安価に運用を始めることも可能です。一方で、配信対象が多くなるほど上位プランへの切り替えが必要となり、予算が想定以上に膨らむケースもあります。自社の配信規模や運用スタイルをふまえて、無理のない範囲で導入できるかどうかを確認しておくことが大切です。
料金が安いメール配信システムおすすめ9選
低価格で導入できる、メール配信システムを詳しく紹介します。
- MailChimp(メールチンプ)
- SendGrid
- まぐまぐ!
- acmailer DB
- List Finder
- Hubspot
- BENCHMARK Email
- オレンジメール
- める配くん
Mailchimp
Mailchimp(メールチンプ)は、The Rocket Science Group社が展開しているメール配信ツールです。常時利用できる無料プランも提供されており、最大で月1,000通のメール送信と500件の連絡先登録が可能です。
直感的なUIにより誰でも簡単にメールを作成でき、配信後は自動で開封率やクリック率などのデータを取得・分析。ターゲットごとに内容を出し分けるセグメント配信や、SNS広告との連携機能も備えており、マーケティング全体の効率向上に貢献します。初期コストを抑えてメール施策を始めたい企業にとって、魅力的なシステムです。
主な機能
SendGrid
SendGridは、株式会社構造計画研究所が提供するクラウドベースのメール配信サービスです。無料で使い始められる「Freeプラン」では、1日あたり最大100通のメール送信が可能です。TLS暗号化や二要素認証、IPアドレス制限といったセキュリティ機能も初期状態で備えており、安全性の高い環境で運用できます。
月額3,000円からの有料プランに移行すると、HTMLメールの作成機能やA/Bテスト、個別に最適化された配信(パーソナライズ)など、マーケティングに役立つ高度な機能が利用可能です。加えて、SPF/DKIMの認証設定、バウンスメールへの対応、専用IPの利用などによって、メールの到達率も向上が期待できます。
初期投資を抑えてメールマーケティングをスタートしたい企業や個人にとって、無理なく導入できるサービスといえるでしょう。
主な機能
まぐまぐ!
まぐまぐ!は、株式会社まぐまぐが運営するメールマガジン配信のためのプラットフォームです。個人・法人を問わず、誰でも無料でメルマガを発行でき、初期費用や運用管理のコストは一切かかりません。無料メルマガに加えて有料配信にも対応しており、有料メルマガの売上のうち50%が発行者の収益として還元されます。
配信インフラや決済処理はまぐまぐが管理してくれるため、発行者はコンテンツの制作に集中できます。読者数は750万人を超え、配信の到達率も高水準で、ビジネスや専門情報の発信媒体としても有効です。
また、配信には所定のガイドラインに基づいた審査があり、安全性にも配慮されています。導入時の不安や運用上の疑問にも対応できる専用サポートも用意されており、誰でも安心して利用を始められる本格的な配信サービスです。
acmailer DB
acmailer DBは、企業向けに開発されたサーバー設置型のメール配信システム。データベース化によって高いセキュリティと柔軟なカスタマイズ性を実現しており、自社サーバーでの運用を前提とする開発者やシステム担当者に適しています。
HTMLメールやステップメール、予約配信、複数アカウント管理、差し込み機能など、多彩な配信機能を標準装備。ユーザーの行動や登録情報に応じたパーソナライズ配信にも対応可能です。
また、1年間の標準サポートライセンスが付属し、技術的な相談やトラブル時のサポートも充実。自動バージョンアップ機能によって常に最新の状態を保てるため、セキュリティ面でも安心です。無料のお試し版では、全機能を無期限で利用可能(1回の配信は最大10件)。手軽に試してから導入を検討できるのも特長のひとつです。
主な機能
List Finder
List Finderのメール配信機能は、BtoBマーケティングに特化したマーケティングオートメーションツールの一部です。HTMLメールの作成やステップメールの配信、A/Bテスト、詳細なレポート機能を備えています。
特に、メール配信後の見込み顧客のWeb行動履歴を可視化できる点が特徴です。開封率やクリック率に加えて、Webサイト上での行動まで追跡可能なため、興味・関心に基づいたリストの作成や、営業部門とのスムーズな連携が実現できます。
List Finderは、登録顧客データが最大100件までのフリープランも用意されており、月額料金を抑えつつ、メール配信機能や見込み顧客の行動分析を気軽に試せる点も魅力です。
HubSpot Marketing Hub
HubSpot Marketing Hubに搭載されているEメールマーケティング機能は、マーケティング担当者がデザインやITの専門知識を必要とせずに、効果的なメールキャンペーンを展開できるツール。
ドラッグ&ドロップ操作のエディターやカスタマイズ可能なテンプレートを活用し、ブランドイメージに合ったメルマガをスムーズに作成できます。CRMとの統合により、受信者の属性や行動に基づいたパーソナライズが可能で、開封率やクリック率の向上が期待できます。さらに、AIによる件名や本文の生成、A/Bテスト、詳細なアナリティクス機能を備え、キャンペーンの最適化を支援します
無料プランでは月間最大2,000通の送信が可能で、必要に応じて有料プランへのアップグレードも選択できます。
Benchmark Email
Benchmark Emailとは、アメリカに本社のあるベンチマークが提供するメール配信システム。500種類以上のテンプレートとドラッグ&ドロップ式のエディターを備え、初心者でも直感的に操作可能です。
無料プランでは月3,500通まで配信でき、クレジットカード登録不要で始められます。中小企業から大企業まで、幅広い業種での導入実績があり、特に日本市場向けのサポート体制が充実しています。競合他社と比較して、豊富なテンプレート、AI機能、柔軟な料金プランが差別化ポイントです。
主な機能
オレンジメール
オレンジメールは、株式会社オレンジスピリッツが提供しているメール配信サービスです。2,000件までの読者に対応した30日間の無料トライアルや、最大半年間利用できる無料プランが用意されており、導入コストを抑えてスタートできるのが魅力です。
操作画面はシンプルでわかりやすく、初めての方でも迷わず使える設計。さらに、動画マニュアルやFAQが充実しており、サポート体制も万全です。SPF・DKIM・DMARCといった認証にも対応しており、高い配信到達率を実現。Gmail向けの最適化や、エラー発生時の自動対応機能も備わっています。
メール配信のコストを抑えながらも、確実な届け先への配信を重視したい中小企業や個人事業主におすすめのツールです。
主な機能
める配くん
める配くんは、株式会社ディライトフルが展開するメール配信ツールです。月額1,980円から利用できるリーズナブルな料金体系が特長で、初めての導入でもハードルが低い点が魅力です。
HTMLメールの作成やステップ配信、リターゲティング配信機能に加え、Gmailのガイドラインを意識した設計や、高い到達率とセキュリティ対策も実現。さらに、ChatGPTを活用した自動文章生成機能が搭載されており、メルマガの内容作成も効率的に行えます。
24時間体制のサーバー監視や、20年以上にわたる安定運用の実績があり、信頼性の高い環境も魅力のひとつ。スタンダードプラン以上では電話・メールサポート、エンタープライズプランでは専任担当者による手厚いサポートも提供されます。
主な機能
関連記事:格安でおすすめのメール配信システム8選
メルマガ運用に役立つ「メール配信システム」とは
メール配信システムとは、登録された顧客や見込み客のリストに対し、一斉にメールを送信できるツールです。メルマガの定期配信やキャンペーン告知、フォローアップメールなどを効率的に行えるため、販促や情報提供を目的としたメール運用には欠かせません。
HTMLメールの作成や予約配信、開封率・クリック率のレポート機能をはじめ、登録者を属性ごとに分けて配信内容を出し分ける「セグメント配信」や、あらかじめ設定した条件で自動的に配信を行う「シナリオ配信」など、高度なマーケティング施策にも対応できる機能が揃っています。
従来は手作業で対応していた煩雑な作業も自動化できるため、担当者の負担を減らしつつ、より戦略的なメルマガ運用が可能になります。デザインテンプレートや効果測定機能があらかじめ用意されているサービスも多く、専門知識がなくてもすぐに使い始められる点も魅力です。また、配信停止リクエストの自動処理や、登録アドレスの管理、配信エラーの検知といった機能も標準装備されていることが多く、法令対応やトラブル防止にも役立ちます。
料金だけじゃない!メール配信システムの選び方
メール配信選びにおいて、費用は重要ですが、運用のしやすさや成果に直結する機能性・サポート体制・自動化の柔軟性なども、失敗しないツール選びには欠かせません。本章では料金以外の、メール配信システムの選び方や比較ポイントについて解説します。
- 誰でも使いやすいUIやサポート体制で選ぶ
- 効果測定やレポート機能が充実したツールを選ぶ
- 自動化や柔軟な配信設定で選ぶ
誰でも使いやすいUIやサポート体制で選ぶ
メール配信システムは、導入して終わりではなく、現場で定着することで成果につながります。
ただ、「操作が複雑で担当者しか使いこなせない」「トラブル時に誰も対応できない」といった理由で、せっかく導入したのに運用が止まってしまうケースも。
特に、マーケティング部門だけでなく、営業・広報・店舗スタッフなど部署横断で使う場合、導入時から「誰でも迷わず操作できるか」を重視しましょう。例えば、下記の点を無料トライアルで必ず確認しましょう。
- 配信予約が3ステップ以内で完了できるか
- テンプレートの編集画面が視覚的に分かりやすいか
- テスト送信やプレビューが手間なくできるか
加えて、導入初期やトラブル時にすぐ相談できる有人チャットサポートがあるかも要チェックです。特に初めて導入する企業では、「初回配信時にサポートが同席できるか」まで確認すると安心です。
メールマーケティング・エバンジェリスト
安藤 健作のコメント
サポート体制は、配信リストの件数が多くなるほど重要になってきます。リストが増えるとトラブルが増えるため、自社のメールが届いているか、改善の余地がないかなど、相談できるサポートをつけることがおすすめです。
効果測定やレポート機能が充実したツールを選ぶ
メルマガは送って終わりではなく、「読まれたか」「リンクがクリックされたか」「どの配信が成果につながったか」といった効果をきちんと把握することが、メールマーケティング成功のカギ。 理想的なのは、以下のような指標をリアルタイムで確認できるツールです。
- 開封率やクリック率のグラフ表示
- 配信リスト別・件名別の反応比較
- スマートフォン/PC別の閲覧状況
- コンバージョンに至ったユーザーの抽出
さらに、CRMやアクセス解析ツールと連携し、配信結果をマーケティング全体に活かしたい場合は、CSVでのデータ出力やAPI連携が可能かもチェックしておきたいポイント。「配信して終わり」ではなく、「配信後のデータを活用して精度を高めていきたい」と考える企業にとって、レポート機能の有無は非常に重要な選定基準です。
メールマーケティング・エバンジェリスト
安藤 健作のコメント
また、メールのコンテンツ内にクリック箇所が複数ある場合、それぞれのクリック数が見えないシステムだと、どこがクリックされたのか分からず施策の評価が難しくなります。そのため、リンクごとのクリック数が見られるかも確認するとよいでしょう。
自動化や柔軟な配信設定で選ぶ
「毎週同じ内容を送る」「誕生日クーポンを誕生日当日に配信したい」「購入から3日後にフォローメールを送りたい」こうした要望に対応できるのが、自動配信や柔軟な配信設定ができるメール配信システムです。例えば、
- 会員の属性ごとにセグメントを分けて条件配信
- タグやステータスに応じてステップメールを送信
- 配信時間を分散して到達率を向上させる設定
などが簡単に組めるかは、日々の運用負荷を大きく左右します。また、複数人で配信業務を行う場合、予約設定の履歴管理や編集権限の制御ができるかも重要。「誰がどこまで設定したか」が見えることで、配信ミスの防止にもつながります。
まとめ:予算と目的に合ったメルマガ配信ツール選びを
メール配信システムは、料金体系や機能がサービスごとに大きく異なります。低価格で始められるシンプルなツールから、データ分析や自動化機能を備えた本格的なものまで選択肢はさまざま。
配信件数や登録アドレス数の制限、サポート体制、レポート機能の有無などを比較し、自社の予算や運用目的に合ったサービスを選ぶことが、メルマガ運用を成功させる第一歩になります。まずは「どんな配信を、どのくらいの頻度で行いたいのか」を明確にし、無理のない範囲で導入できるツールを検討してみましょう。
とはいえ、忙しいビジネスパーソンにとっては、料金プランが複雑なメール配信システムを比較・選定するのは大変でしょう。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったメール配信システムが分かる診断(無料)ができます。
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メールマーケティング・エバンジェリスト
安藤 健作
合同会社エスプーマ
大手SaaS企業でメール配信事業を統括し、上場企業CMOを経て2024年に合同会社エスプーマを設立。メールマーケティングの第一人者として講演・執筆多数。著書に『メールマーケティングの教科書』『BtoBマーケティングの基礎知識』。
メールマーケティング・エバンジェリスト
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