中小企業におすすめの契約書管理システム5選を紹介
契約書関連業務を効率化したいなら、契約書管理システムの導入がおすすめです。しかし、多くのサービスから自社に適した1つを選ぶのは、簡単ではありません。「中小企業向けの補助金が使える製品はどれ?」「法律やセキュリティに配慮した製品を導入したいけれど、どれを選べばよいか分からない」とお困りの担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、中小企業におすすめの契約書管理システム5選を紹介します。中小企業が契約書管理システムを導入するメリットもまとめています。自社に適したサービスを導入する際の参考にしてください。
- 契約書管理システムの概要
- 中小企業が契約書管理システムを導入するメリット
- 契約書管理システム導入のデメリット
- 契約書管理システムを選ぶ際のポイント
- 中小企業におすすめの契約書管理システム5選
- まとめ
契約書管理システムの概要
契約書管理システムとは、契約書の作成や電子契約締結の機能、進捗管理機能などを備えたシステムです。契約書に関する情報を一元管理でき、エクセル台帳などで管理するよりも入力漏れや見逃しなどの人的ミスが防げるメリットがあります。
検索機能で必要な契約書を素早く確認できるため、ほかの契約の参考にする場合にも、業務の手間が短縮可能です。電子契約が主流になりつつある中、さまざまな企業で契約書管理ツールの導入が進んでいます。
中小企業が契約書管理システムを導入するメリット
ここでは、中小企業が契約書管理システムを導入するメリットとして、次の3つについて解説します。
- 補助金が使えるシステムがある
- ペーパーレス化によるコスト削減
- セキュリティの向上
補助金が使えるシステムがある
契約書管理システムの中には、中小企業向けの「IT導入補助金」が使えるシステムがあります。この補助金はITツールの導入で中小企業や小規模事業者の業務効率向上を目的としたものです。補助対象の条件はありますが、中小企業にとって補助金活用は非常に大きなメリットといえます。
IT導入補助金が使える契約書管理システムは、後述の「中小企業におすすめの契約書管理システム5選」で紹介しています。
ペーパーレス化によるコスト削減
紙の契約書を扱う場合は、用紙代やインク代、郵送費用などが発生します。また、保管場所として、棚やキャビネットなどの確保も必要です。契約書管理システムを導入すれば、これらの諸経費がかかりません。さらに、電子契約に移行することで「印紙税」が非課税になり、収入印紙代が発生しません。社内のリソースが限られていても、システムを導入することでペーパーレス化を効率良く進め、コスト削減します。
高セキュリティで信頼性向上
契約書を紙で管理する場合は、紛失や盗難のリスクがあります。しかし、多くの契約書管理システムは高水準のセキュリティで守られているため、情報漏洩のリスクが抑えられます。誰がいつ、どの契約書にアクセスしたのかも確認できるため、トラブルが発生した際にも安心です。高水準のセキュリティ対策をした契約書管理システムの導入は、取引先や協力会社からの信頼性向上にも貢献します。
契約書管理システム導入のデメリット
次に、契約書管理システムの導入前に確認しておきたいデメリットを2つ紹介します。
- コストがかかる
- 移行には時間や労力が必要
コストがかかる
ペーパーレスによる諸経費は削減できるものの、システムを利用するにも一定のコストがかかります。導入の初期費用に加え、月々や年間の運用コストが発生するのが一般的です。導入時には、補助金をうまく活用して予算を抑えることも検討しましょう。
移行には時間や労力が必要
新しいシステムを導入して、契約書管理の運用を移行させるには、一定の時間や労力がかかります。社内になるべくスムーズにシステム運用を浸透させられるよう、マニュアルや協力体制などを整えておきましょう。従業員数が少ないほどシステム導入時の浸透率が良いのは、中小企業のメリットです。
契約書管理システムを選ぶ際のポイント
ここでは、契約書管理システムを選ぶ際のポイントとして、次の4つについて解説します。
機能・操作性
契約書管理システムは、製品ごとに得意な機能やオプション機能などが異なります。基本機能も細かくチェックし、自社に適した機能を備えているかを見極めましょう。例えば、契約期間の通知機能で、期限の見逃しを防いでくれるシステムもあります。検索の精度や外部システムとの連携が可能かどうかの確認も欠かせません。また、紙の契約書を残しておく必要がある場合は、書類をデータ化できる機能があると便利です。システムを導入する目的を明確にし、必要な機能を洗い出しておきましょう。 また、業務効率化を目指してシステムを導入する場合、「使いやすさ」も重要なポイントです。誰でも直感的に扱える「操作性のよさ」を重視して選びましょう。
コスト
新しいシステムを導入する際には、どうしてもコストがかかります。製品購入の初期費用やランニングコストだけではなく、ネットワーク環境整備費、他システムとの連携費などが発生する場合も。長期的な費用対効果を分析し、自社に適したサービスやプランを検討するのが大切です。
セキュリティ・サポート
契約書管理をデジタル化するなら、大切な情報を漏洩させないよう、セキュリティ機能に注目したシステム選びが重要です。ユーザーごとのアクセス制限、承認ルート設定による閲覧制限といった、セキュリティ機能の充実度を見極めましょう。 また、契約書管理システムを効果的に運用するには、すぐに相談できるサポート環境も欠かせません。中には、ITの専門職が在籍していない企業もあるでしょう。スムーズな導入やトラブルへの対応をサポートしてくれる体制が充分かどうかの確認が必要です。
電子帳簿保存法への対応
電子帳簿保存法は、電子帳簿やスキャナ保存、電子取引を行うすべての事業者に適用される法律です。帳簿や国税関係書類を電子保存する際の要件が定められています。2022年1月の法改正により、特に、電子取引に関する規制や罰則が厳格化されました。電子取引を行う企業は、2024年までの猶予期間の中で、電子帳簿保存法に対応する必要があります。契約書管理システムの導入時には、法律に沿った契約書のスキャナ保存や、電子契約などの運用が可能かどうかも見極めましょう。
中小企業におすすめの契約書管理システム5選
ここでは、中小企業におすすめの契約書管理システムとして、次の5つを紹介します。 上述の「電子帳簿保存法」「IT導入補助金」「セキュリティ」についてまとめているのでぜひ参考にしてください。
サービス名 | 電帳法対応 | IT導入補助金 | セキュリティ |
---|---|---|---|
Hubble | 有 | 有 | オプションでSSOや個別セキュリティ機能の利用が可能。 2段階認証やIPアドレス制限など、組織に必要なセキュリティが設定できます。 |
LegalForce キャビネ |
有 | 有 | 第三者機関による脆弱性診断を行い、侵入への対策を実施。 IPアドレス制限などにより、強固なセキュリティが確保されています。 |
Contract One | 有 | 無 | SSOや2要素認証、IPアドレス制限など、多彩なセキュリティ機能を搭載。 |
LAWGUE | 有 | 有 | パスワード強度のチェックや2要素認証などが利用可能。 暗号化通信、第三者機関による脆弱性診断など高水準の対策が施されています。 |
OPTiM Contract |
有 | 有 | 高度なセキュリティを要する医療現場などで使われる「OPTiM Cloud IoT OS」を基盤としており、安心して利用可能。 脆弱性診断やログイン時の多要素認証など、あらゆる対策が講じられています。 |
Hubble
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Hubbleは、契約書の作成から管理までを効率化してくれる契約書管理システムです。操作画面はフォルダ一覧、ファイル編集スペース、ドキュメントリストの3種類のみ。ストレスなく扱える「使いやすさ」が魅力です。
- 雛形(テンプレート)管理
- AIによる自動抽出
- 契約管理台帳への自動登録
- 管理台帳のダウンロード
- 関連契約書の紐付け
- 管理台帳のカスタマイズ
- 全文検索
- 条項検索
- コメント検索
- 取引先検索
LegalForceキャビネ
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
LegalForce キャビネは、契約締結後の適切な契約管理を実現するシステムです。AIによる自動管理台帳の作成や契約更新通知などの機能で、管理体制をサポートしてくれます。契約書の権限管理や紐付け設定など、充実の機能で、契約書管理を効率化可能です。
- AIによる自動抽出
- 契約管理台帳への自動登録
- 管理台帳のダウンロード
- 関連契約書の紐付け
- 管理台帳のカスタマイズ
- 全文検索
- モニタリング
- バージョン管理
- 期限管理
- 権限設定
Contract One
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Contract Oneは、あらゆる契約書を一元管理し、データベース化できる契約書管理システムです。電帳法の要件を満たす形式で、契約書の電子保存が可能。契約書を素早く検索・参照できるため、契約関連業務の効率化に役立ちます。
- 契約管理台帳への自動登録
- 管理台帳のダウンロード
- 関連契約書の紐付け
- 管理台帳のカスタマイズ
- 全文検索
- コメント検索
- 取引先検索
- タグ付け機能
- 期限管理
- 権限設定
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
LAWGUEは、AIによる契約書検索や文章チェック機能が搭載されたシステムです。契約経緯のナレッジも記録可能なため、交渉プロセスもすぐに参照できます。最新の法令情報を受け取る法令アラート機能などにより、法改正にも迅速に対応可能です。
OPTiM Contract
-
料金
月9,980円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
OPTiM Contractは、高性能なOCR機能が特徴の契約書管理システムです。手書き箇所やゴム印が混在している契約書も読み取り、データ化できます。電帳法に対応したうえで、電子契約を保管可能。AIによる管理台帳作成や更新通知、契約書本文の検索など、便利機能が多く搭載されているのも魅力です。
- AIによる自動抽出
- 契約管理台帳への自動登録
- 管理台帳のダウンロード
- 関連契約書の紐付け
- 管理台帳のカスタマイズ
- 全文検索
- 取引先検索
- タグ付け機能
- 期限管理
- 権限設定
まとめ
中小企業における契約書管理システムの導入には多くのメリットがあります。コストや移行の手間といったデメリットも存在します。しかし、補助金の活用による導入コストの低減や、システム導入後の浸透率の良さなど、中小企業ならではの導入メリットもあります。システムを検討する際は、機能やコスト、補助金の有無、セキュリティ、法律などを軸に、自社に合う製品を見極めるのが重要です。 契約書管理システムの導入に向けて、より具体的なサービス内容を知りたい方は、ぜひPRONIアイミツにご相談ください。
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