出面表とは?管理する方法や目的を解説【2025年最新版】
現場作業員の作業スケジュール管理に「出面表」を利用する場合があります。しかし、出面表の概要や作成する意味、方法が分からないとお悩みの方もいるでしょう。
そこでこの記事では、営業・バックオフィス・情報システムなど、さまざまな分野の法人向けSaaSサービスを比較検討できる「PRONIアイミツ」が、出面表ついてご紹介!出面表で管理する目的や作成のポイント・方法も解説していきます。
出面表とは
出面表とは、現場作業員の作業日数を管理する表のことです。現場入りする現場作業員の1日当たりの作業日数のことを出面といい、出面表はそれを表にまとめて管理するために利用されます。また出面表は、土木や建築、電気設備など、現場作業員の工程管理として利用。次の項目について、工程どおりの動きができているのかを確認できるのが特徴です。
・作業担当者
・作業場所
・作業内容
・作業時間
出面表は、Excelや専用のシステムを用いて作成・管理するのが一般的です。近年では、タブレットを利用して現場作業員の出面を効率的に管理。大規模な現場作業を管理しやすくする手段として出面表が役立ちます。
出面表を作成・管理する目的
現場作業員を管理する出面表ですが、なぜ作成する必要があるのでしょうか。出面表には、主に3つの目的があります。施工管理を楽にする魅力があるので、利用すべき理由を押さえていきましょう。
賃金を管理するため
施工管理者は、現場作業員の賃金管理を行う必要があります。ただ、現場の規模によっては莫大な人数の現場作業員が関わることも。現場の状況によっては賃金管理が複雑化してしまいます。そこで役立つのが出面表です。
現場作業員の賃金は、国土交通省で公開されている労務単価をベースに給与が決定します。「労務単価(役職別)×作業日数」で給与を算出するため、出面表を作成し、現場作業員の動きを管理することによって賃金計算が楽になるのです。現場作業員の名前や役職、スケジュールを出面表で管理すれば、1現場分の賃金管理を効率化できるでしょう。
労務管理に活用するため
施工管理者は、現場作業員の労務管理を行う必要があります。ただし現場作業の規模によっては、現場作業員の作業状況の把握が難しくなることも。また労務管理では、前述した賃金の管理はもちろん、現場作業員の配置やスケジュール、そのほか現場に関わるさまざまな情報を管理しなければなりません。そこで役立つのが出面表です。
現場作業員の情報を出面表に整理し、現場の配置やスケジュール、作業内容などを詳細に管理。出面表を確認すれば、だれがどこで何をやっているのかを把握できるようになります。複雑になりやすい現場をシンプルに管理できることから施工管理として出面表が利用されているのです。
安全管理を行うため
施工管理者は、現場作業員の安全管理を行う必要があります。現場管理では、事故やケガが発生する可能性も。なかには大きな問題へと発展する場合もあるため、確実な安全管理が必要です。このとき、出面表が安全管理のサポートとして利用できます。
例えば、出面表を利用すれば「無災害労働日数」を抽出できます。現場作業員の人員に対して業務災害が発生していない日数を確認できるため、現場状況の把握として活用。また、出面表を使って現場作業員の動きを可視化できるため、問題点や改善点の抽出にも利用できます。
出面表の作成に必要な項目
出面表では、現場作業員の動きを細かく管理することが重要です。次に示す項目は、必ず出面表に記載しましょう。
・氏名:同姓同名者がいる場合には区別できる項目を追加する
・現場名:入場する現場名を記載するほか、担当箇所も記載する
・職種(役職):労務単価と紐づけできるように正式名称で記載する
・勤務日:現場作業員のスケジュールを事前確認したうえで記載する
・労務形態:通常勤務・休日勤務・時間外労働など賃金が変動するため必ず記載する
上記の項目は、それぞれ賃金管理、労務管理、安全管理に欠かせない要素です。「だれがどこでどうなっているのか」を細かく把握するために、関係者全員を出面表にまとめていきましょう。
ただし、現場の状況によっては、ほかに必要な項目が出てくることも。出面表で揃える項目が分からない場合には、テンプレートを活用すること、専用の施工管理システムを利用することをおすすめします。
出面表の作成方法
施工管理に利用する出面表は、こちらに示す4つの方法で作成可能です。作り方が分からないとお悩みなら、利用しやすい方法を取り入れてみてください。
手書きで作成する
出面表は、作成した表枠を利用することによって手書きで管理できます。例えば、現場入場口に出面表を設置し、現場作業員に入退場の時間を記入させる方法を利用可能。出面表のベースを作っておけば、現場作業員に記入を任せられます。
ただし、手書きによるミスが発生する場合もあれば、詳細情報を把握できないため「みなし」で賃金を支払わなければならない場合もあります。表を作成する時間、手書きする時間に手間がかかるため、施工管理者に負担がかかることも理解しておきましょう。
タイムカードを活用する
出面表は、タイムカードを利用して管理できます。例えば、内業を行う従業員と同じように、現場入場口にタイムカードの機器を設置。現場作業員は各自、自身所持するタイムカードを使うことによって、手書きする手間をかけずに出面表をまとめられるのが特徴です。
ただし、現場作業員がタイムカードをなくしてしまったり、なりすましが発生したりするケースもあります。セキュリティ上、トラブルが発生する場合があることを理解しておきましょう。
エクセルで作成する
出面表は、Excelを用いて管理できます。例えば、現場入場口にExcelの入力画面を開いたPCを設置。関数などを活用すれば、ボタン1つで入退場の時間を管理できます。また現場作業員の入退場の時間などを細かくデータ管理したい場合には、Excelを使った管理が便利です。
ただし、Excelのデータ自体を書き換えられてしまう恐れも。データ化して管理できる一方、大人数の現場作業員に操作させるというセキュリティ上の問題があることを理解しておきましょう。
出面表を管理できるシステム・アプリを利用する
出面表を管理する方法として最もおすすめなのが、施工管理システム・アプリを利用する方法です。施工管理システムを利用すれば、現場管理に関わるさまざまな項目を1つのシステム・アプリで管理。もちろん、出面表管理もシステム・アプリ内で細かく管理できます。
現場作業員は、スマートフォンやタブレットで簡単にデータを入力。入力項目以外には触れられないため、セキュリティにも優れています。経験が少ない施工管理者でも使いやすく、現場管理を効率化できるのが魅力です。身近なデバイスを使って簡単に利用できることも含め、身体を動かす現場向きの出面表の方法だといえます。
出面表を管理できるシステム・アプリでできること
出面表を管理できる施工管理システム・アプリでは、出面の管理として次の機能を利用できます。
・出退勤管理機能
・日報管理機能
・自動計算機能
出退勤管理機能を使えば、現場作業員がもつデバイスで簡単に作業時間を打刻できます。打刻忘れを防止するアラーム機能を利用できる場合も。また、日報管理機能では、日々の出退勤の打刻情報を整理し、日報提出を効率化できます。システム・アプリ内で承認作業ができるため、システム1つで出面表を効率的に管理可能です。
そして最後に、自動計算機能を使うことによって、現場作業員ごとの賃金が自動計算されます。自社への給与情報の報告や、協力会社に資料を提出できるので、施工管理者の負担を削減してくれるのが魅力です。
まとめ
現場規模が大きくなるほど、管理が難しくなる出面表。ただ、現場作業員を管理する施工管理者にとって必要不可欠な管理手法です。そこで、出面表のことを理解し、作成する予定があるなら、出面表の作成・管理を効率化してくれる施工管理システム・アプリの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
もし、自社に最適な施工管理システムの選定が難しいとお悩みなら、ぜひPRONIアイミツがリストアップしているサービスをご検討ください。おすすめのサービスの資料をまとめてご請求いただくことも可能です。
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