OCRの料金比較
紙文書のデータ入力業務を効率化できるOCRサービスを導入する企業が増えていますが、システム導入時に気になるのは料金です。
- OCRサービスの料金相場を知りたい
- 各OCRサービスの料金を比較したい
- 料金のほかに導入時の見るべきポイントを知りたい
本記事では上記のような疑問を持つ担当者の方に向けて、OCRの料金相場や料金比較表、料金と合わせて検討したいポイントについて解説しています。
OCRの料金構成と相場
OCRは、紙書類を画像処理することで、書かれている文字をテキストデータに変換する技術です。紙のデジタルデータ化により、検索性の向上・コピー用紙代削減・管理コスト削減などのメリットがあり、紙書類が多く残る企業などで導入が進んでいます。
| 料金構成 | 価格分布 |
| 初期費用 | 20万円 |
| 月額費用 | 3~20万円程度 |
| 従量単価 | 1~8円 |
| オプション(サポート) | 20,000円程度 |
OCRサービスの料金相場は導入初月だけでいえば40万円程度かかると想定できます。最高値の20万円については大型プランの料金なので、それより利用数が少なければ、より低い料金で導入可能でしょう。また、初期費用0円で導入できるサービスもあるため、該当サービスが必要な機能を具えていれば大幅に導入コストを抑えられます。
OCRの料金比較表
ここからは実際に、OCRを比較します。料金や導入実績数を比較した表をご覧ください。
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料金
月55,000円〜/契約
初期費用 0円
(他2プラン)
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料金
月30,000円~
初期費用 0円
(他5プラン)
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料金
月30,000円
初期費用 0円
(他2プラン)
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料金
月33,000円/契約
初期費用 要問合せ
(他2プラン)
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導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
初期費用が0円のOCR
読み取りの総量や利用期間にもよりますが、初期費用が0円のOCRを選べば導入コストを大幅に抑えられる場合がほとんどなので、優先的に比較対象に入れたい企業は多いでしょう。ここではそんなニーズにお応えすべく初期費用無料のOCRをまとめています。
CLOVA OCR
LINE株式会社が開発したCLOVA OCRは、世界最高水準の認識精度で文書をデータ化しデジタル化やデータ活用を促進します。月額料金は55,000円からと他社と比較しても手頃なため、読み取り数が多くなければ、非常に低コストで導入可能です。
主な機能
DX Suite
DX SuiteはAI-OCR市場において高いシェアを誇るOCRサービスです。カスタマーサクセスチームへの問い合わせが可能なほか、動画コンテンツやウェビナーなどのサポートも充実しています。3つの料金プランがあるので、自社に適した料金での導入が可能です。
主な機能
SmartRead
SmartReadは、最先端のAI技術を活用したOCRサービス。高い識字率はもちろん、非定型帳票などあらゆるテンプレートの文書もスピーディかつ正確に抽出、仕分けしてくれます。処理数上限を設けた年額請求のため、月ごとで利用料を考えなくていいのがメリットです。
主な機能
AI よみと~る
A Iよみと〜るは、高精度な識字率や使いやすいインターフェイスのOCRサービス。地方公共団体に欠かせないLGWAN対応のため、紙ベースが多く残っている市役所の業務を効率化できるのが魅力です。3つの料金プランから選べます。
主な機能
料金比較と合わせて見たいOCR選びのポイント
ITツール導入のための料金を抑えたいのはもちろんですが、料金だけを見て導入を決めると「この帳票が読み取りできない」「ここの使い勝手が悪い」など業務に支障をきたす場合があります。自社がなぜOCRを導入したいのか目的をハッキリさせ、必要な機能を把握したうえで、料金はひとつの要素として比較材料にしましょう。
文字認識率は高いか
文字認識率の高さは費用対効果に直結するため、文字認識率が高いOCRを選びましょう。読み取った文字が間違っていれば人の手による修正が必要ですが、文字認識率が低いと、修正に多くの時間を割かなければならないので、文字認識率の高いOCRを選ぶ必要があります。導入費用だけを見るのではなく、文字認識精度の高さによって削減できる時間・コストも加味して比較検討しましょう。
RPAと連携できるか
RPAはパソコンやサーバー上でシナリオ通りに動作し、バックオフィス業務などの定型的・反復的な処理を自動化する技術です。RPAと連携できれば、OCRサービス内ではなく、後続の基幹システムにデータを移行したいときでも人の手による入力業務が不要なので、より一層業務効率化に貢献します。
自社の取り扱う帳票に対応しているか
| 定型帳票 | 記入欄のレイアウトが決まっている帳票。発行毎でも変わらない社内文書など。 |
| 非定型帳票 | 記入欄のレイアウトが決まっていない帳票。企業によってさまざまな請求書など。 |
OCRではサービスごとに読み取りできる帳票が違うため、自社で取り扱う帳票を読み取れるかの確認が必要です。企業で取り扱う帳票には、定型帳票と非定型帳票の2種類があるようにOCRにも定型帳票対応と非定型帳票対応があります。
定型帳票対応でも事前にテンプレートを設定すればさまざまな種類の帳票を読み取れますが、設定の手間がかかるほか、設定できるテンプレートに限りがあるため、読み取れる帳票の種類にも限界があります。
対して非定型帳票対応のOCRでは、事前学習・機械学習などAI技術の活用により、事前設定なしで異なるレイアウトの帳票が読み取りできるため、取引先企業によって違う非定型帳票にも対応可能です。
名刺・健康診断書など特定の読み取りに特化したOCRもあるため、自社にどれが一番合っているかの比較検討には、読み取れる帳票のチェックは欠かさず行いましょう。
最低利用期間
OCRには1年間の最低利用期間が設けられているサービスも確認できます。年間利用料に換算すると100万円を超えるケースも少なくありません。OCRの一時的な利用や、よく比較検討しないで自社が求めるラインを越えてこないサービスを導入してしまうと払い損のため、利用期間の確認は必須です。
まとめ
システム導入の際、「料金」はあくまでひとつの比較要素なので機能や使い勝手などとあわせて確認が必要です。それらを踏まえて自社に合ったOCRサービスの導入についてお悩みの場合は、当サイトPRONIアイミツにお問い合わせください。
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