OCRのおすすめ比較11選
紙文書をデータ化して管理し、業務効率化やコスト削減を目指したいなら、OCRサービスの導入がおすすめです。そこで本記事では、おすすめのOCRサービス11選をピックアップし、紹介します。OCRの種類や特徴、導入により改善できることについても解説しているため、サービスを検討する際の参考にしてください。
OCRは文字認識技術のこと
OCRはOptical Character Recognitionの略称で、文字認識技術を指します。画像の中の文字データをスキャナーで読み込んで認識し、パソコン画面で編集可能なデータへ変換する技術です。
OCRを活用すると、パソコンへの入力作業や文書管理の手間を削減できるメリットがあります。ビジネスでやり取りする用紙が最小限に抑えられ、ペーパーレス化やコスト削減にもつながるため、多くの企業で導入されはじめています。
OCRの種類
近年、業務効率化やコスト削減などを目指す企業を中心に注目を集めるOCRは、従来のOCRとAI-OCRの大きく2つに分類可能です。AI-OCRは、従来のOCRにAIを融合させたツールです。ここでは、OCRとAI-OCRそれぞれの特徴を紹介します。
OCR
日本製のOCRは、郵便番号を読み取って仕分けするための機械として、1968年に初めて製品化されたといわれています。製品開発や応用が進んだ1980年代頃から、業務効率化ツールとして、官公庁や企業のシステムに組み込まれるようになりました。
業務効率の向上やコスト削減などが見込めるOCですが、従来型は決められたロジックでしか識別が行えず、人によって筆跡が異なる手書き文字に弱い側面もあります。また、読み込む帳票のフォーマットによっては対応できないケースがあるのも特徴です。
AI-OCR
AI-OCRは、人工知能を活用することで、従来のOCRが苦手な処理にも対応できます。例えば、機械学習により一度間違えた文字画像の認識率を高められるため、手書き文字や癖のある文字も識別可能です。文字の読み取り範囲も自動抽出できるため、帳票フォーマットに関係なく利用できます。
バックオフィス業務などを自動化するRPAとの連携で更なる業務効率化が目指せるため、近年OCRの主流とされています。RPAはパソコン上のデータしか扱えませんが、AI-OCRで帳票を電子化すれば、紙ベースの情報を扱う業務も自動化可能です。
OCRの導入で改善できること
働き方改革などの影響で業務効率化が目指される中、官公庁や企業で導入が進んでいるOCR。ここでは、OCRの導入で改善できること3つを解説します。
人が文字を入力する必要がなくなる
近年、ペーパーレス化が推進されているものの、帳票類はまだまだ紙で運用しているケースが多いのではないでしょうか。請求書や納品書などに記載されている情報を人がチェックしながら手作業でシステムに入力するには、多くの時間や労力が必要です。
しかし、OCRは帳票情報を自動で抽出し、パソコンの画面上で編集できるデータへ変換してくれます。手作業で文字入力を行う必要がないため、時間や労力のみならず、人為的なミスの削減にもつながります。
クラウド化により情報共有が簡単になる
クラウドサービスでは、アクセス権さえあれば、必要なデータを必要なときにインターネット経由で確認可能です。そのため、OCRで文字データに変換したものをクラウド上で一元管理することで、社内での情報共有がより円滑になります。
他部署や別の支社など遠隔地で同じ書類を共有する際にも、メールや郵送にて文書をやり取りする必要がありません。また、共通のデータへアクセスして情報共有できるため、伝え忘れなども防止できます。
情報の検索が簡単になる
資料を紙ベースで保管している場合、多くの中から必要な書類を探し出すには時間がかかります。また、書類のどこに何が書かれているかを確認するのも大変な作業です。
しかし、OCRで書類をテキストデータとして保管しておけば、キーワード検索を活用して必要な書類や文章にたどり着けます。過去の資料を参考に新しい文書を作成する場合にも、キーワード検索を使って必要な情報を素早く確認可能です。テキストデータはコピペも可能なため、書類作成の大幅な効率化につながるでしょう。
OCRを選ぶときのポイント
ここでは、OCRを選ぶときのポイントを4つ紹介します。自社に適したツールを導入する際の参考にしてください。
読み取り機能・精度で選ぶ
OCRを検討する際には、複数のOCRツールを比較して、読み取り精度が高いものを選びましょう。文字の読み取り精度は業務の効率化に直結します。購入前に各社の無料体験版ツールを使用し、読み取り機能や精度を確かめるのがおすすめです。
さらに、口コミや読み取りに対応できる文字数なども判断材料の1つになります。複数項目を比較して、自社に必要な機能と精度を具えているものを選びましょう。
対応言語で選ぶ
海外の支社や取引先を持つ場合は、外国語の資料や帳票を扱う機会も発生します。しかし、OCRは1つのツールですべての言語に対応できるわけではありません。自社がビジネス上使う言語をカバーしているかどうかも確認しましょう。
外国語に対応しているOCRであっても、実際に使ってみると精度が悪いというケースも考えられます。外国語を高精度でテキストデータ化したいなら、海外製のOCRから選ぶのもおすすめです。
対応OSで選ぶ
自社のパソコンOSを把握したうえで、使用可能なものから導入を検討しましょう。WindowsやMac、Chromeなど、パソコンOSには複数の種類があります。例えば、自社がWindows OSをお使いの場合は、Windowsで動作するOCRサービスを選ばなければなりません。
OCRの中には複数のOSに対応しているものもあれば、1種類にしか対応できないものもあるため注意が必要です。
費用で選ぶ
機能や精度などにおいて、比較サービスに目立った差がない場合は、費用を判断材料とするのも1つの方法です。会社にOCRを導入する際には、ただハイスペックなものを選べばいいわけではありません。
決められた予算内で、業務を最大限に効率化させる努力が求められます。必要な機能や精度に加え、価格のバランスも考慮しながら、自社にマッチするOCRサービスを選ぶのが大切です。
OCRサービスのおすすめ8選|PRONIアイミツ掲載
ここでは、PRONIアイミツ掲載のおすすめOCRサービス8選を紹介します。
- eas|株式会社うるる
- SmartRead|株式会社 Cogent Labs
- AIスキャンロボ®|ネットスマイル株式会社
- DX Suite|AI inside株式会社
- スマートOCR|株式会社インフォディオ
- CaptureBrain|キャノン株式会社
- AI よみと~る|東日本電信電話株式会社
- PDFエレメント|Wondershare
-
料金
月50,000円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
easはクラウドワーカーと組み合わせて使うことで、高速かつ高品質なデータ化が行えるOCRサービスです。クラウドワーカーとAI-OCRの入力内容を照合し、マッチングしたデータを採用。理論値で99.98%を誇る、高い認識精度が魅力です。1,000枚程度の書類を平均1時間以内で読み取れるため、膨大な帳票もスピーディーにデータ化できます。企業の課題に応じて、業務フロー構築の提案や導入後サポートが継続して受けられるのもおすすめポイントです。
- AI読み取り機能
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- 請求書読み取り機能
- 申込書読み取り機能
- 注文書読み取り機能
- アンケート読み取り機能
- 報告書の読み取り
- 手書き文字読み取り機能
-
料金
月30,000円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
12ヵ月
-
最低利用人数
なし
SmartReadは、独自のAIアルゴリズムであらゆる文書のデータ化を速く正確に自動化できる次世代型のAI-OCRです。高精度な文字識別に加え、複数文書の自動仕分けや後続システムとの連携など幅広い処理に対応。紙文書や文書画像からのデータ抽出、データ活用に関する企業のお悩みを解決してくれます。さまざまなフォーマットから素早く正確にデータ抽出が実現できるのも特徴。入力時間やコストを削減し、企業の生産性向上に貢献します。
- AI読み取り機能
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- オンプレミス(パッケージ)
- ISMS
- 請求書読み取り機能
- 申込書読み取り機能
- 注文書読み取り機能
- アンケート読み取り機能
- 報告書の読み取り
AIスキャンロボは、AIによる高精度なスキャン技術で業務の自動化をサポートするOCRサービスです。テンプレートの作成代行機能を具えているため、従来のOCRで必要だった事前設定に悩むこともありません。また、AI解析でデータ化に必要な範囲を読み取るため、ズレが少なく、複雑な段組の帳票が扱えるのも特徴です。企業からの意見などをもとに、開発チームが機能の追加や改修を行い、週1回のバージョンアップに反映。常に最新のサービスを利用できる点も魅力です。
- AI読み取り機能
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- 英語読み取り対応
- 中国語読み取り対応
- 韓国語読み取り対応
DX Suite
-
料金
月30,000円~ -
初期費用
0円
-
最低利用期間
12ヶ月
-
最低利用人数
なし
DX Suiteは、活字や手書き、FAXなどのあらゆる文字に対応する業界最高水準の認識精度をもつOCRサービスです。AI-OCR市場におけるシェアNO.1を誇り、業種や企業規模に関わらず、幅広く活用されています。枠外へはみ出した文字の読み取りや、訂正印の読み飛ばし認識機能なども搭載。さまざまな情報を正確にデータ化できます。導入後の質問対応や専任サポートも充実です。
- AI読み取り機能
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- オンプレミス(パッケージ)
- ISMS
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- 英語読み取り対応
- 中国語読み取り対応
スマートOCR
-
料金
月30,000円~ -
初期費用
100,000円~
-
最低利用期間
3ヶ月
-
最低利用人数
なし
スマートOCRは、AIディープラーニングを活用し、請求書などの手書き文字や非定型帳票をデータ化するサービスです。独自開発の認識エンジンや補正エンジンを搭載しており、ノイズや歪みのある画像も高い精度で認識できます。さらに、高度なデータ抽出技術により、非定型帳票にも対応。請求書や決算書、源泉徴収票など、書類の形式にかかわらず内容のデータ化が可能です。セキュリティ対策も充実しており、安心して利用できる環境が整っています。
- AI読み取り機能
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- オンプレミス(パッケージ)
- ISMS
- 通信の暗号化
- 二要素認証・二段階認証
- 英語読み取り対応
- 領収書読み取り機能
CaptureBrain
-
料金
月30,000円/契約 -
初期費用
200,000円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
CaptureBrainは、さまざまなOCRエンジンを組み合わせて、手書き文字などをデジタル化するサービスです。キャノンマーケティンググループ独自のAI技術と画像処理技術を使用しており、精度の高い処理を実現。帳票画像を事前に1枚登録すれば自動判別可能なため、自動仕分けのための帳票種別指定も必要ありません。サイボウズ社の「kintone」など、他社システムとも連携可能で、オフィスに取り入れやすいのもメリットです。
- AI読み取り機能
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- 領収書読み取り機能
- 請求書読み取り機能
- 自動仕分け機能
- 画像補整機能
- 手書き文字読み取り機能
- 非定型帳票読み取り機能
-
料金
月33,000円/契約 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
12ヵ月
-
最低利用人数
なし
AI よみと~るは、手書き書類や帳票の文字認識により、データ化する技術を使ったAI-OCRサービスです。大量の書類も素早くデータ化可能なため、帳票処理業務の負担削減が期待できます。高い読み取り精度を持つほか、読み取り設定も直感的なマウス操作のみで完了。利用者画面も見やすいため、ITに詳しい専門家がいなくても安心して使えます。初めてOCRを導入する企業にもおすすめのサービスです。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- 領収書読み取り機能
- 請求書読み取り機能
- 申込書読み取り機能
- 注文書読み取り機能
PDF Reader
-
料金
月10$/アカウント -
初期費用
なし
-
最低利用期間
1ヵ月
-
最低利用人数
1名
PDFエレメントは、PDFの作成や編集・変換・OCR(文字認識)などが可能なオールインワンのPDF編集ソフトです。ワード感覚でPDF上のテキストが編集できるほか、WordやExcelなどの異なる形式にも高画質で変換できます。また、スキャンした画像をOCR機能でテキストデータ化し、PDF上で編集も可能。OCRでデータ化したPDF資料はキーワード検索可能なため、必要な書類を素早く確認できるのもメリットです。
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- オンプレミス(パッケージ)
- ISMS
- 英語読み取り対応
- 中国語読み取り対応
- 韓国語読み取り対応
- 領収書読み取り機能
- 請求書読み取り機能
その他のOCRサービスもチェック
読取革命 Ver.16|ソースネクスト
読取革命 Ver.16は、スキャンした文字画像をWordやExcelなどの編集可能なテキストデータに変換するOCRソフトです。FAXなどのかすれた文字や手書き文字などの低品質文字、英語文書の読み取りにも対応しています。
テキストや画像、表などが混在した複雑な帳票も、レイアウトを保って再現できるのもメリットです。請求書、納品書といった帳票類の整理のほか、技術文書やマニュアルの翻訳など幅広い用途で活躍します。
本格読取5|ソースネクスト
本格読取5は、紙の資料をWordやExcelなどのテキストデータへ変換するOCRソフトです。スキャナから直接文字編集を行なったり、読み込んだ画像ファイルの文字編集を行ったりできます。
高精度OCRエンジンを搭載しており、専門的な内容の文章や解像度が低い画像もデータ化可能。斜めの文字や傾いた画像も、自動補正機能でまっすぐ読み取ってくれます。ノイズ除去やトリミングなど、認識精度を上げるための手動補正にも対応可能です。
やさしく名刺ファイリングPROv.15.0|メディアドライブ
やさしく名刺ファイリングPROv.15.0は、名刺に記載されている情報をOCRでデータ化する名刺管理ソフトです。スキャナから読み取った情報は、国内最高水準のOCRエンジンでテキストデータ化されます。
シンプルな画面で直感的に操作できるため、データ化や保管、検索作業が簡単に行える点も特徴。メモや書類などの付加情報の追加や、データ共有も可能なため、関連業務の効率化が期待できます。パスワードによる個人情報の保護機能も利用でき、セキュリティ面でも安心です。
まとめ
現在OCRの主流として普及しているAI-OCRは、RPAツールとの連携によって更なる業務効率化が期待できます。読み取り機能や精度、対応言語、費用などのポイントにも着目して自社に合うサービスを検討しましょう。
数多くのOCRサービスから、自社にふさわしいものを絞るのは大変な作業です。OCRサービスの導入でお困りの方は、ぜひPRONIアイミツにお問い合わせください。
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