経理アウトソーシングの費用相場は?料金比較でおすすめのサービスを紹介
経理業務は日々の仕訳処理から決算業務まで幅広く、担当者の負担が大きくなりがちです。そのため、業務の効率化やコスト削減を目的に、経理アウトソーシングを活用する企業が増えています。しかし、「費用はどれくらいかかるのか」「どの業務を外注できるのか」という疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、経理アウトソーシングの費用相場や料金の比較、費用以外に注意すべき点について詳しく解説します。2025年最新のおすすめの経理アウトソーシングサービスも紹介するので、経理業務の効率化を検討している経理担当者はぜひ参考にしてください。
- 経理アウトソーシングの費用相場
- 経理アウトソーシングの料金比較表
- 【2025年最新】経理アウトソーシングおすすめ5選
- 経理アウトソーシングの依頼先・経理代行業者を比較
- アウトソーシングを依頼している割合と業務内容
- 経理アウトソーシングの注意点
- まとめ:経理アウトソーシングで業務を効率化しよう
経理アウトソーシングの費用相場
経理アウトソーシングの費用相場は、「記帳代行」で100仕訳あたり月額1万円、「給与計算」で月額1,000円〜2,000円(従業員1人あたり)、「決算代行」で月額5万円〜25万円」です。依頼する業務範囲や企業規模で料金が変動します。

経理アウトソーシングとは、企業が経理業務を専門の外部業者に委託するサービスです。企業が財務データを提供することで、外部業者が給与振込や請求書発行、支払い、決算申告などの業務を代行します。企業は煩雑な経理業務を外部に任せることでコア業務に集中しやすくなり、より戦略的な経営に注力できます。
まずは、経理アウトソーシングを利用するのに必要な費用を見ていきましょう。
経理アウトソーシングの利用に必要な費用
経理アウトソーシングの費用は依頼する業務範囲や企業規模によって異なりますが、費用相場は以下のとおりです。
サービス内容 | 月額料金の相場 |
---|---|
記帳代行 | 1万円/100仕訳あたり |
給与計算 | 1,000円~2,000円/従業員1人あたり |
決算代行 | 5万円~25万円 |
記帳代行のみを利用する場合、100仕訳あたり1万円の料金設定が一般的であり、例えば月に500仕訳が発生する企業では、月額5万円程度が相場です。記帳代行はルーチン業務として標準化しやすく、代行会社にとっても負担が比較的少ないため、コストを抑えやすいのが特徴です。
給与計算代行を利用する場合、従業員50人規模の企業では月額料金が5万円〜10万円程度となることが一般的です。給与計算のみなら年間を通じて業務が安定しやすく、コストを抑えたサービス提供が可能です。
決算代行を含める場合、業務の複雑さに応じて月額5万円〜25万円の費用が発生します。特に、決算業務は一時的に作業負担が集中するため、記帳代行や給与計算と比べてコストが高くなる傾向があります。
経理アウトソーシングの費用は委託する業務範囲や内容によって変動しますが、社内の人件費削減や業務負担の軽減といったメリットを考慮すると、多くの企業にとってコストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。
サービス形態別の月額料金の相場
次に、サービス提供形態別の月額料金の相場を見ていきましょう。経理アウトソーシングの提供形態には、「オンサイト型」と「リモート型」があり、それぞれ費用や特徴が異なります。費用相場は以下のとおりです。
サービス提供形態 | サービス提供場所 | 月額料金の相場 |
---|---|---|
オンサイト型 | クライアント企業の事務所 | 30万円〜80万円 |
リモート型 | オンラインで完結 | 5万円〜25万円 |
「オンサイト型」は経理アウトソーシング担当者が顧客企業のオフィスに常駐する方法です。対面でやり取りできるため、円滑なコミュニケーションが可能です。しかし、交通費や席料が発生するため、コストが高くなる傾向があります。費用の目安は、週1日〜週5日常駐する場合で月額30万円〜80万円程度です。
「リモート型」は、外注先のスタッフとオンラインでデータを共有しながら業務を進める方法です。スタッフが来社しないため、デスクやパソコンの準備は不要で、手軽に利用できます。一方で、オンライン中心のやり取りとなるため、業務内容を具体的かつ明確に伝える必要があります。費用は業務量によりますが、一般的な相場は月額5万円〜25万円程度です。
このように、経理アウトソーシングの料金は、提供形態によっても大きく異なります。企業のニーズに合わせて最適な形態を選ぶことで、コストと業務効率のバランスを取ることが可能です。
代行業務の範囲により費用が変動するため、見積もりが必須
ここまでで、経理アウトソーシングの費用は委託する業務範囲や内容、サービス提供形態によって変動することをお伝えしました。記帳代行のみを依頼する場合と、付帯業務(決算処理、請求書発行、支払管理、各種帳票の作成、税務申告のサポートなど)を含める場合では、コストに大きな差が生じます。
業務範囲は経理アウトソーシング会社ごとに異なるため、利用する際には事前に詳細なヒアリングを行い、それに基づいた見積もりを取ることが重要です。
数ある経理アウトソーシング業者を比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った給与計算アウトソーシング業者が分かる診断(無料)ができます。
経理アウトソーシングの料金比較表
ここでは、おすすめの経理アウトソーシングの料金を比較します。初期費用・月額料金・提供形態をまとめた以下の比較表をご覧ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 提供形態 |
---|---|---|---|
Smartおまかせ経理 | 要問合せ | 15,000円~ | リモート |
キャシュモ | 要問合せ |
10万円~/15名まで | リモート |
バーチャル経理アシスタント | 無料 | 15万円~(目安) | リモート |
Remoba経理(リモバ経理) | 要問合せ | 18万円~/15~50名 | リモート |
CASTER BIZ accounting(キャスタービズ・アカウンティング) | 要問合せ | 22万5,000円~(目安) | リモート |
上記の比較表をご覧の通り、月額料金は15,000円〜22万5,000円程で、サービス内容やサポート範囲によって大きく異なります。「Smartおまかせ経理」は比較的低価格で導入しやすい一方、「CASTER BIZ accounting」や「Remoba経理」は包括的なサポートを提供しているため、料金が高めに設定されています。
コストを抑えて基本業務のみを依頼するか、専門的な業務まで含めたフルサポートを求めるかによって、最適なサービスの選択肢が変わります。企業のニーズに合わせて、適切な経理アウトソーシングを検討しましょう。
【2025年最新】経理アウトソーシングおすすめ5選
ここでは、2025年の最新比較でおすすめの経理アウトソーシングサービス5選を紹介します。サービスごとに対応可能な業務範囲や月額料金が異なりますので、経理アウトソーシングの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
- Smartおまかせ経理
- キャシュモ
- バーチャル経理アシスタント
- Remoba経理(リモバ経理)
- CASTER BIZ accounting(キャスタービズ・アカウンティング)

Smartおまかせ経理
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料金
月15,000円~ -
初期費用
要問合せ
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最低利用期間
お問い合わせ
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最低利用人数
お問い合わせ
「Smartおまかせ経理」は、株式会社Proactive Solutionsが運営する経理アウトソーシングです。英和グループの一員として40年以上にわたり中小企業の経理業務を支援してきた実績があります。
「Smartおまかせ経理」は、記帳、給与計算、支払代行、請求書発行、売掛金管理など、経理業務全般を包括的に代行可能です。また、母体が税理士法人のため、税理業務も対応できます。 これにより、経理業務の効率化とDX化をサポートし、経営者が本業に専念できる環境を整えます。
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料金
月100,000円~ -
初期費用
要問合せ
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最低利用期間
お問い合わせ
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最低利用人数
お問い合わせ
「キャシュモ」は、株式会社キャシュモが提供する中小企業向けのバックオフィス業務アウトソーシングです。 経理、財務、税務、労務、クラウド導入などをワンストップでサポートし、経営者が本業に専念できる環境を実現します。
「キャシュモ」の特徴は、マネーフォワードクラウドを活用した最先端のクラウド経理代行です。 オンラインで経理業務が完結し、資料のスキャン・クラウドへのアップロードと資金移動のみで済みます。専任の経理担当者が必要がないため、その分の人件費を抑えられる点がメリットです。
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料金
月150,000円~ -
初期費用
0円
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最低利用期間
お問い合わせ
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最低利用人数
お問い合わせ
「バーチャル経理アシスタント」は、メリービズ株式会社が提供する経理アウトソーシングです。全国のプロ経理スタッフがオンラインで専属チームを組み、企業の経理業務をサポートします。
「バーチャル経理アシスタント」は、仕訳入力や経費精算などの日常業務から決算業務、会計ソフトの導入支援・経理業務改善コンサルティングまで、幅広い経理業務に対応します。 また、freeeやマネーフォワードクラウド会計など多様な会計ソフトに対応しており、企業のニーズに合わせた柔軟なサービス提供が可能です。

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料金
月180,000円 -
初期費用
要問合せ
-
最低利用期間
お問い合わせ
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最低利用人数
お問い合わせ
「Remoba経理(リモバ経理)」は、株式会社Enigolが提供する経理アウトソーシングです。クラウド活用支援アウトソーシングサービスNo.1を獲得しています(※日本トレンドリサーチによる2021年7月サイトのイメージ調査による)。請求書発行、入金確認、経費精算、月次決算、支払い業務、業務効率化提案・システム導入など、経理業務全般を包括的に代行可能です。
「Remoba経理」は、専属コンサルタントとオンラインプロワーカーがクラウドサービスを活用し、業務の効率化と見える化を実現。クラウド上でのデータ管理により、いつでもどこでも会計情報や業務の進捗状況を確認でき、リモートワークの促進にも寄与します。

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料金
月225,000円 -
初期費用
要問合せ
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最低利用期間
お問い合わせ
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最低利用人数
お問い合わせ
「CASTER BIZ accounting(キャスタービズ・アカウンティング)」は、株式会社キャスターが提供する経理アウトソーシングです。経費精算、売上・請求業務、買掛・支払業務、月次処理・年次処理、税理士対応、クラウド会計導入サポートまで、経理業務全般を経理・労務のプロがトータルで支援します。
「CASTER BIZ accounting」は、事業特性や経理処理の難易度・ボリュームに応じて、専門チームを最短3営業日で立ち上げる迅速な対応力が特徴です。 また、クラウドツールを活用し、経理・労務業務が滞りなく進行する仕組みを構築。 採用率1%の高スキル人材による高品質なサービスを提供し、経営者がコア業務に集中できる環境を整えます。
以上、おすすめの経理アウトソーシングを紹介しました。経理アウトソーシングのサービスは多数あるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。PRONIアイミツは、受発注のプロとして、希望要件に合った経理アウトソーシングの案内が可能です。料金無料・最大6社をご紹介しますのでぜひ一度お試しください。
経理アウトソーシングの依頼先・経理代行業者を比較
経理アウトソーシングの依頼先には「経理代行業者」「税理士事務所」「公認会計士事務所」があります。経理代行業者は記帳や給与計算を行い、税理士・公認会計士事務所は決算・申告業務まで対応可能です。依頼内容に応じた選択が重要なため、詳しく解説します。
それぞれ委託可能な業務範囲は以下のとおりです。
業務 | 経理代行業者 | 税理士 | 公認会計士 |
---|---|---|---|
記帳業務 | 〇 | 〇 | 〇 |
給与計算 | 〇 | 〇 | 〇 |
売掛・買掛金管理 | 〇 | 〇 | 〇 |
決算業務 | 〇 | 〇 | 税理士資格があれば |
申告業務 | × | 〇 | 税理士資格があれば |
年末調整業務 | × | 〇 | 税理士資格があれば |
財務分析・経営アドバイス | × | 簡易的 | 高度な分析・戦略支援 |
会計監査 | × | × | 〇 |
費用 | 比較的安価 | 中程度 | 高額 |
おすすめ企業 | 経理の業務負担を減らしたい企業 | 経理の業務負担を減らしたい企業 | 上場企業や高度な財務戦略が必要な企業 |
経理アウトソーシングの専門業者
経理アウトソーシングを専門業者に委託する場合、記帳代行、給与計算、請求書発行、売掛・買掛管理など、日常的な経理業務を幅広く依頼できる点が特徴です。また、繁忙期や従業員の退職時など、一時的な経理業務の増加にも柔軟に対応できる場合も。
ただし、税理士資格を持たないため税務申告や節税アドバイスには対応できないことがあります。税務申告なども依頼する際には、税理士資格を持つスタッフが在籍しているか確認しましょう。
税理士
税理士に経理アウトソーシングを委託する場合、記帳代行や給与計算に加え、決算業務や税務申告、節税対策など幅広い業務を依頼できる点が特徴です。特に税務申告や税務調査の対応は税理士の独占業務であり、経理代行業者では対応できないため、税務リスクを回避したい企業におすすめです。また、企業の財務状況を把握しながら、節税対策や経営アドバイスを提供できる点も強みです。
近年では税理士事務所が記帳代行や給与計算などの経理業務も請け負うケースが増えており、経理代行業者と同様のサービスを受けることができます。ただし、税理士に委託するとコストが高くなる場合があるため、企業のニーズに応じて経理代行業者と組み合わせるなど、適切な委託先を選ぶことが重要です。
公認会計士
公認会計士に経理アウトソーシングを委託する場合、財務や会計の専門知識を活かした高度なサポートが受けられる点が特徴です。公認会計士は会計監査の専門家であり、決算業務や財務分析、経営戦略のアドバイスなどに強みを持ちます。特に、上場企業や株式公開を目指す企業では公認会計士のサポートが不可欠です。また、税理士資格を持つ公認会計士も多く、税務申告や節税対策も依頼できる場合があります。
ただし、一般的な経理業務のみを委託する場合、税理士や経理代行業者に比べてコストが高くなる傾向があります。そのため、公認会計士への依頼は、会計や財務の高度な知識が求められる企業におすすめです。一般的な経理業務は、経理代行業者や税理士を使い分けることが重要です。
アウトソーシングを依頼している割合と業務内容
2021年に株式会社EPコンサルティングサービスは、従業員数100~1,000人規模の会社経営者や経理財務責任者を対象に「社内の管理業務×アウトソーシング」に関する調査を行いました。この調査では、約7割の企業が何らかの業務をアウトソーシングしていると回答し、経理業務がその内の約4割を占めています。このことから、経理アウトソーシングの需要の高さが伺えます。

参照:PR TIMES「社内の管理業務×アウトソーシング」に関する調査
経理アウトソーシングの注意点
経理アウトソーシングの依頼先を探すときに注意すべき点は、費用だけではありません。以下の2点も確認しながら外注先を選ぶことがポイントです。
- 税理士法違反に注意
- 対応できる業務範囲を確認
税理士法違反に注意
経理業務を外部に委託する際は、税理士法違反のリスクに十分注意する必要があります。税理士資格を持たない事業者が、法人税や消費税の申告書作成、税務相談、税務代理を行うと違法になります。例えば、経理代行会社が仕訳入力や給与計算を行うことは問題ありませんが、決算書の作成や税務申告の代理を行うには税理士資格が必要です。
違法な業者に依頼した場合、企業側も法的責任を問われる可能性があります。税務関連業務を依頼する際は、税理士資格を有するスタッフの在籍状況を事前に確認することをおすすめします。
対応できる業務範囲を確認
経理アウトソーシングを利用する際は、対応可能な業務範囲を確認することが大切です。一般的に、日々の仕訳入力、請求書発行、支払業務、経費精算、給与計算、月次決算補助などは対応可能な範囲に含まれます。一方で、税務申告、財務戦略の立案、監査対応、銀行との交渉などは、税理士や公認会計士の専門領域となるため、アウトソーシング先では対応できない場合があります。
依頼したい業務と外注先の対応範囲を明確にし、必要に応じて税理士などの専門家と連携することで、経理業務をスムーズに運用することが可能です。
まとめ:経理アウトソーシングで業務を効率化しよう
経理アウトソーシングを活用することで、記帳や請求書発行、給与計算などの煩雑な業務を専門業者に委託でき、業務効率化やコスト削減につながります。また、担当者の負担を軽減するため、特にコア業務に集中したい企業にとって経理アウトソーシングはおすすめの有効な手段です。自社のニーズに合ったサービスを選び、手軽に経理業務を最適化しましょう。
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