POSレジ10選の料金と費用相場を比較表で解説
POSレジは、単にレジ業務だけでなく、複数店舗のリアルタイム売上集計・管理機能、顧客管理機能、キャッシュレス決済対応など、業界ごとの課題を解決する機能を多数の機能を搭載し、幅広い分野で業務改善に活用されています。そんなPOSレジの導入を検討するにあたって料金が気になるかと思いますが、多くのPOSレジから自社に合った要件を満たしたうえで料金を比較するのは大変な作業です。
そこで本記事では、主要な10サービスのPOSレジ料金相場を、早見表を用いて解説しています。費用を抑えるために活用したい補助金制度についても解説しているので、POSレジの導入を検討しているなら是非参考にしてください。また、もっと多くのサービスを比較したい方はPOSレジ21選のおすすめ比較記事もあわせてご覧ください。
POSレジの料金相場
POSレジとは、販売時点情報を記録できるPOSシステムを搭載したレジのことです。商品名・原価・販売価格・数量などが記録・集計されるので、売上管理や在庫管理に役立ちます。また、顧客属性・販売時間などもわかるので、顧客ごとの人気商品や時間別の売れ筋商品が把握でき、マーケティングにも活用できるのがメリットです。
ここでは、POSレジの導入を考えている方向けにPOSレジの料金相場を紹介します。POSレジの導入にかかる費用は、初期費用・月額費用・オプション料費用です。これらの費用は、ターミナルPOSレジ・パソコンPOSレジ・タブレットPOSレジ・ハンディPOSレジと4種類のPOSレジで、機能や端末の価格ごとの金額が異なるため、順番に解説します。
料金項目 | 内訳(ベンダーによって異なる) |
---|---|
初期費用 | ・POSレジ端末の価格 ・運用に必要な周辺機器の価格(キャッシュドロア・レシートプリンターなど) ・契約料 ・設置料 ・導入サポート料 など |
月額費用 | ・POSレジ利用料 ・機器レンタル料 など |
オプション費用 | ・保守費用 ・機能追加料 ・外部システム(サービス)との連携費用 など |
ターミナルPOSレジの料金相場
ターミナルPOSレジの料金相場は以下の通りです。
料金項目 | 料金相場 |
---|---|
初期費用(周辺機器含む) | 20万円~200万円 |
月額費用 | 要問合せ |
オプション費用 | 要問合せ |
ターミナルPOSレジはスーパーやコンビニにあるような据え置きタイプで、大型の周辺機器を揃えるため、初期費用が高額です。また業務ごとにカスタマイズする機能が違い、月額費用やオプション費用は企業ごとに異なるため、相場が算出できない結果となりました。
パソコンPOSレジの料金相場
パソコンPOSレジの料金相場は以下の通りです。
料金項目 | 料金相場 |
---|---|
初期費用(周辺機器含む) | 15万円~30万円 |
月額費用 | 0円~1.5万円 |
オプション費用 | 0円~3万円 |
パソコンPOSレジは、据え置きながらも名前の通りパソコンを利用するPOSレジのため、ターミナルPOSレジと比較すると端末の価格が低いため初期費用が抑えられます。また、月額費用も0円から利用できるサービスがあるため、より低コストで導入可能です。
タブレットPOSレジ
タブレットPOSレジの料金相場は以下の通りです。
料金項目 | 料金相場 |
---|---|
初期費用(周辺機器含む) | 10万円~20万円 |
月額費用 | 0円~1.5万円 |
オプション費用 | 0円~3万円 |
タブレットPOSレジは、タブレット自体の価格が安いものなら3万円程度から購入できるほか、初期費用0円のサービスも多いため、大幅に初期費用を抑えられます。また、パソコンPOSレジ同様、月額費用無料で使えるサービスがあり、業務や業種ごとで選べるプラン制を採用しているので、ランニングコストが把握しやすいのが特徴です。
ハンディPOSレジ
ハンディPOSレジの料金相場は以下の通りです。
料金項目 | 料金相場 |
---|---|
初期費用(周辺機器含む) | 10万円~20万円 |
月額費用 | 0円~1.5万円 |
オプション費用 | 0円~5万円 |
ハンディPOSレジは、タブレットPOSレジ同様、端末(ハンディ)の価格が安く抑えられます。しかし、ハンディ自体は大きさが小さいため売上分析等の機能を使いこなせない可能性があり、必要に応じてタブレットやパソコンの購入が別途必要になるでしょう。
主要POSレジ10選の料金比較
ここからは、主要なPOSレジ10選の料金比較表とともに、各サービスの概要や特徴について紹介します。
スマレジ
-
料金
月5,500円/店舗 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
スマレジは、大阪市中央区に本社を置くスマレジが提供するPOSレジサービスです。基本的なレジ機能に加え、顧客管理・キャッシュレス決済・売上分析など豊富な機能を搭載し、業種・規模を問わず、幅広い店舗で導入されています(2023年8月時点導入店舗数39,000店超)。
周辺機器を利用しない場合、初期費用無料、単一店舗での基本的なPOSレジ機能が利用できるスタンダードプランは月額費用無料なので、機器代金さえ支払えば完全無料で始められます。
ワンレジ
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
ワンレジは、東京都文京区に本社があるスカイダイニングが提供するPOSレジサービスです。機能・周辺機器ともに飲食店での使いやすさを徹底的に追求し、簡単操作のレジ機能・従業員の不正防止機能・経営に必要な数値の自動集計機能などを具えてます。
料金については、店舗ごとにオペレーションを最適化するためプランが設定されておらず、個別の相談が必要です。
POS+
-
料金
月14,000円~/店舗 -
初期費用
420,000円~
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
POS+(ポスタス)は、東京都中央区に本社を置くポスタスが提供するPOSレジサービスです。iPadを利用し、基本的なレジ機能・売上管理機能を具えつつ、小売・飲食・美容サロンの各業界に特化したプランが用意されています。
各業界向けプランともに、月額費用14,000円から利用可能です(別途、周辺機器代金が必要)。
Airレジ
-
料金
無料 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Airレジは、東京都千代田区に本社を置くリクルートが提供するPOSレジサービスです。iPadを端末として利用し、POSレジの基本機能に加え、キャッシュレス決済対応・会計ソフト連携・売上管理など日常業務で活用できる多数の機能を搭載しています。
初期費用・月額費用・サポート費用がすべて0円から利用可能。周辺機器が無い場合も、レシートプリンターやキャッシュドロアなどをセットにしたスターターパックが52,400円から用意されています。
ユビレジ
-
料金
月6,900円~ -
初期費用
145,173円~
-
最低利用期間
1ヶ月
-
最低利用人数
なし
ユビレジは、東京都渋谷区に本社を置くユビレジが提供するPOSレジサービスです。iPad端末専用で基本的なレジ機能、キャッシュレス決済、売上管理、顧客管理など売上向上のための機能を多数搭載しています。
必要な周辺機器を購入し、月額費用6,900円から利用可能なユビレジ プレミアムプランのほかに、初期費用0円から利用できるレンタルプランなども用意されています。
CASHIER POS
-
料金
月4,400円/1台 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
CASHIER(キャッシャー)は、東京都渋谷区に本社を置くユニエイムが提供するPOSレジサービスです。Android端末を使用した基本的なレジ機能、売上分析のほかにオプションで在庫管理・顧客管理などの機能も利用できます。
スタータープランの月額プランは0円で、初期費用はタブレット購入が79,800円から、レンタルだと8,400円から始められます。
Square POSレジ
-
料金
無料 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
お問い合わせ
-
最低利用人数
お問い合わせ
Square POSレジは、アメリカのカリフォルニア州に本社を置くSquareが提供するPOSレジサービスです。iOS、Androidどちらにも対応しており、レジ機能のほかに売上管理・顧客管理などの機能を有しています。
初期費用・月額費用ともに無料から利用できますが、クレジットカード決済ごとに決済手数料3.25%が必要です。
blayn POSレジ
-
料金
月2,800円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
お問い合わせ
-
最低利用人数
お問い合わせ
blayn POSレジは、東京都港区に本社を置くブレインが提供するPOSレジサービスです。飲食店に特化し、専用端末1台でレジ機能・キャッシュレス決済・レシート印刷まで対応しています。
初期費用は専用のレジ本体・キャッシュドロアー・レクチャー費用を合わせて65,560円、月額費用は0円から利用可能です。
SalonAnswer
SalonAnswerは、岡山県岡山市に本社を置くエクシードシステムが提供するPOSレジサービスです。サロン業界に特化しており、iPadを利用した基本的なレジ機能のほかに、予約管理や電子カルテ、多店舗管理などの機能を有しています。
初期費用は130,000円(税抜)、月額費用は9,800円(税抜)から利用可能です(レシートプリンタなど必要な周辺機器は別途購入)。
StoreTouch
StoreTouchは、東京都品川区に本社を置くリレーションズが販売するPOSレジサービスです。サロン業界に特化し、iPadを利用した基本的なレジ機能に加え、売上管理・カルテによる顧客管理などの機能を搭載しています。
初期費用は0円、サーバーアプリ利用料として1店舗あたり月額費用7,700円で利用可能です。
POSレジ導入時に活用できる補助金
POSレジ導入にあたっては、サービスの利用料金・ハードウェアの購入費用などの支出に対して利用可能な補助金制度がありますので、3つご紹介します。
- IT導入補助金
- ものづくり補助金
- 業務改善助成金
IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者が労働生産性の向上を目指し、業務効率化やDXのために新たにソフトウェアやサービスを導入する場合に支給される補助金です。クラウド利用料、ソフトウェア代、導入関連費用、POSレジ端末、プリンタ、スキャナーなどが補助の対象です。
申請時に必要な書類は、法人と個人事業主で異なります。
法人/個人事業 | 必要書類 |
---|---|
法人 | 履歴事項全部証明書、直近分の法人税の納税証明書(「その1」もしくは「その2」) |
個人事業主 | 運転免許証もしくは住民票、直近分の所得税の納税証明書(「その1」もしくは「その2」)、令和4年分の確定申告書の控え |
詳細については、以下の公式サイトでご確認いただけます。
ものづくり補助金
ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者等が生産性を向上させるために行う設備投資等に対して支給される補助金です。申請枠が複数用意されていますが、POSレジの場合には通常枠もしくはデジタル枠が該当します。
補助金対象の支出には、機械装置・システム構築費、専門家経費(コンサルティング)、クラウドサービスの利用料などがありますが、税抜き50万円以上の設備投資が必須の条件として定められているため注意が必要です。詳細については、以下の公式サイトでご確認いただけます。
ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト
業務改善助成金
業務改善助成金は、中小企業や小規模事業者が生産性向上に資する設備投資を行い、かつ事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合に、かかった費用の一部が助成される制度です。設備投資の内容は業種によってさまざまですが、小売業・美容業でPOSレジへの投資に関して、多数の助成金の支給実績があります。
なお、事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が50円を超えている場合には、申請対象事業者とならないため注意しましょう。詳細については、以下の公式サイトでご確認いただけます。
POSレジを費用で検討する際の注意点
POSレジを費用で比較検討する際は以下3つの点に注意しましょう。
- 基本機能が多いPOSレジを選ぶ
- 補助金の対象化か確認が必要
- インターネット環境の整備に費用が掛かる場合もある
基本機能が多いPOSレジを選ぶ
POSレジの料金を比較する際には、基本機能が多いサービスを優先して選びましょう。同じ機能でも、ベンダーによって「基本料金に含まれる」「別途オプション料金が必要」「一定数を超えると従量課金が発生(商品登録数)」など、取り扱いが異なります。
基本料金が安くても、機能が制限されている場合には追加オプションの数が増え、結果的にトータルでのコストが高くなってしまう可能性もあります。また、利用する予定のないオプションが契約に含まれていないか、あわせて確認が必要です。
補助金の対象か確認が必要
POSレジの導入にあたり、補助金の利用を検討している場合には、事前に補助金対象か確認が必要です。例えば以下の資料を参考にすると、IT導入補助金を活用しようとしても、通常枠(A・B類型)の場合ハードウェアは補助金の対象外だとわかります。つまり、POSレジ導入時のハードウェア(端末)購入の価格分に補助金は充てられません。
※参考|IT導入補助金2023 通常枠(A・B類型) よくある質問 No.6
補助金の対象外だとわかるのが導入を決定した後にならないように、申請要領を慎重に確認し、またPOSレジサービス提供会社・IT導入支援事業者から正確な情報を入手しましょう。
インターネット環境の整備に費用が掛かる場合もある
一部のターミナルPOSレジを除き、POSレジを利用するためにはインターネット環境が必要です。インターネット環境が整っていない店舗で新たにPOSレジを導入する場合には、システムの導入費用に加えて、ネット環境を構築するための費用が別途必要になる可能性がある点を把握しておきましょう。
まとめ|POSレジの料金比較が面倒ならPRONIアイミツへ
最近では多機能ながら初期費用や月額費用無料のサービスが多く、端末代の価格も安いタブレットPOSレジの普及が進んでいます。また、補助金制度を利用すれば、より費用を抑えられます。低コストでのPOSレジ導入を考えているなら、タブレットPOSレジを検討してみてはいかがでしょうか。
しかし数あるPOSレジの中から、自社の機能要件を満たしつつ料金をひとつひとつ比較するのは大変ではないでしょうか。下記ボタンから、簡単な設問に答えるだけで自社に合ったPOSレジが見つかる無料診断を受けられますので、「まず候補を絞りたい」という担当者は、ぜひ当サイト『PRONIアイミツ』を活用ください。
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