ファクタリングサービスのおすすめ10選!手数料・入金スピードも比較
企業が保有する売掛債権をスピーディに現金化できるファクタリングサービス。銀行融資と比較してスピーディ、且つ手軽に資金調達できることから、多くの企業で活用が進められています。
しかし、数あるファクタリングの中から最適なサービスを選ぶには、ファクタリング会社の違いや契約方法について理解を深める必要があります。ファクタリングを安全且つ安心して利用するためにも、それぞれの特徴を確認した上で比較検討を進めましょう。
本記事では、ファクタリングの利用を検討している企業に向け、ファクタリング会社の選び方や導入するメリット・デメリットについて解説します。2023年最新のおすすめファクタリング会社も紹介しているので、円滑な資金繰りを実現したい中小企業の財務担当者はぜひ参考にしてください。
- ファクタリング会社を選ぶポイント
- 【比較表】ファクタリング会社10選
- 【2023年最新】おすすめのファクタリング会社10選
- ファクタリング(債権買取)とは
- ファクタリングのメリット
- ファクタリングのデメリット
- まとめ:債権回収できないリスクをファクタリングで回避しよう
- よくある質問
ファクタリング会社を選ぶポイント
ファクタリングとは、企業が保有する売掛債権(売掛金・受取手形など)を売却し、資金調達できるサービスのこと。本来の支払期日よりも前に現金を受け取れて、資金繰りの問題を早期に解決できます。
ファクタリング会社の比較では、契約方式の違いや債権買取のスピード、手数料などいくつか押さえておきたいポイントがあります。以下、ファクタリング会社の選定ポイントについて詳しく解説します。
- 2社間・3社間・オンラインファクタリング
- 債権買取のスピード
- 手数料の安さ
- 債権買取の制限金額
- 償還請求権の有無
2社間・3社間・オンラインファクタリング
ファクタリング会社を比較する際に、まず確認したいのが取り扱い可能な契約方式です。契約方式は大きく分けると2社間と3社間の2つがあり、それぞれ以下のような特徴があります。
契約方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
2社間ファクタリング (オンライン) |
・取引先に知られず利用できる ・スピーディな現金化(即日) |
・手数料が高め ・審査が厳しい |
3社間ファクタリング | ・手数料が安い ・審査が通りやすい |
・取引先に通知・承諾が必要 ・2社間より時間がかかる |
これらを見てわかるように、圧倒的にメリットが大きいのは2社間契約。3社間は最低でも3日~1週間の日数を要する上、取引先への通知・承諾によって今後の取引に悪影響を及ぼす可能性があります。しかし、2社間契約なら取引先に知られず現金化できて、申し込んだその日のうちに審査・入金が可能です。
また、2社間のネックとも言える手数料の問題を解決するには、オンライン完結型がおすすめです。オンラインはファクタリング会社の手間や人件費が省けるため、それが低い手数料として還元されています。さらに、オンラインではAI審査が用いられるケースが多く、2社間対面よりもスピーディな入金が可能です。
債権買取のスピード
ファクタリングは、数ある資金調達のなかで最もスピード感のある方法ですが、すべてが希望通りのタイミングで入金されるとは限りません。たとえば、3社間は契約に取引先が加わることで3日~1週間程度を要し、2社間でも対面が必要になれば移動や手続きの時間が影響します。そのため、スピーディな資金調達を実現するには、2社間のオンラインを提供するファクタリング会社がおすすめです。
また、入金スピードをさらに早めるには、必要書類の数も重要なポイント。審査に用いられる書類はファクタリング会社によって異なり、数が少ないほど審査にかかる時間も短い傾向にあります。請求書と通帳コピーだけで申し込めるファクタリング会社なら、準備に手間をかけることなく利用可能です。
手数料の安さ
ファクタリングの利用で、とくに押さえておきたいのが手数料の安さ。たとえ数%の違いでも、大口になるほど手数料が増えるため、手元に残る資金に大きく影響します。できるだけコストを抑えるには、公表されている手数料のなかで上限が低いファクタリング会社がおすすめです。
ただし、手数料の上限が低いからといって、そのファクタリング会社が最も安くなるとは限りません。実際に採用される手数料は額面金額や審査基準によって異なるため、事前に比較検討した上での判断が必要です。
債権買取の制限金額
ファクタリング会社の選定では、買取できる制限金額にも要注意です。小口の買取は10万円~100万円、大口だと億単位にも対応できますが、扱える金額はファクタリング会社によって異なります。制限金額の問題を避けるには、自社の保有する売掛債権に対してある程度上限に余裕のあるファクタリング会社がおすすめです。
また、比較の際は、債権買取の最低利用額についても確認しましょう。ファクタリング会社の多くは下限も設定されており、その金額以上の売掛債権でなければ買取できません。一般的には法人向けで30万円~50万円以上、個人事業主は1万円以上の額面が求められます。また、小口になるほどファクタリング会社の利益が減るため、手数料が割高になるケースがあります。
償還請求権の有無
償還請求権の有無についても、ファクタリング会社を選定する上で重要なポイント。償還請求権とは、売却した売掛債権に対して貸し倒れが起きたとき、ファクタリング会社が利用者に支払いを請求する権利を指します。つまり、「償還請求権あり」のファクタリング会社を利用すると、未回収に対して責任を負わなければいけません。
しかし、「償還請求権なし」のファクタリングであれば、支払義務が発生することなく利用可能です。ファクタリング会社の多くはこの「償還請求権なし」が基本ですが、銀行系・ノンバンク系のファクタリング会社では償還請求権が付けられるケースがあります。比較の際は、必ず利用条件を確認した上で判断しましょう。
【比較表】ファクタリング会社10選
ここでは、おすすめのファクタリング会社を比較します。手数料、契約方式、入金スピードを比較した以下の表をご覧ください。
サービス名 | 手数料 | 契約方式 | 入金スピード |
---|---|---|---|
ベストファクター | 2%~20% | 2社間・3社間 | 最短即日 |
ビートレーディング | 2%~12% | 2社間・3社間 | 最短2時間 |
QuQuMo Online | 1%~ | 2社間 | 最短2時間 |
アクセルファクター | 1%~ | 2社間 | 最短2時間 |
日本中小企業金融サポート機構 | 1%~10% | 2社間・3社間 | 最短即日 |
電ふぁく | 1.8%~8% | 2.5社間 | 最短即日 |
フリーナンス | 3%〜10% | 2社間 | 最短即日 |
えんナビ | 5%〜 | 2社間・3社間 | 最短即日 |
電子請求書早払い | 1.0%~6.0% | 2社間 | 最短2営業日 |
事業資金エージェント | 1.5%~ | 2社間・3社間 | 最短即日 |
おすすめのファクタリング会社では、取引先に知られることなく売掛債権を売却できる2社間ファクタリングが利用できます。電ふぁくの2.5社間ファクタリングとは、従来の利用者・ファクタリング会社の2社間契約に、ファクタリング専用口座の管理会社が加わる契約方式。こちらも取引先には知られることなく売掛債権を売却できるメリットがあり、2社間ファクタリングよりも比較的手数料が安く設定されています。
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【2023年最新】おすすめのファクタリング会社10選
ここではおすすめのファクタリング会社10選を紹介します。各サービスの特徴やおすすめなどポイントもまとめているので、ぜひ選定時の参考にしてください。
- ベストファクター
- ビートレーディング
- QuQuMo Online
- アクセルファクター
- 日本中小企業金融サポート機構
- 電ふぁく
- フリーナンス
- えんナビ
- 電子請求書早払い
- 事業資金エージェント
ベストファクターは、株式会社アレシアが提供するファクタリングサービスです。手数料は2%~と低く、償還請求権なしの完全買取で対応できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、法人・個人を問わず利用できること。利用者の信用力よりも売掛債権の確実性が重視され、取引先の事業規模や属性で審査されます。30万円以上の少額買取にも対応しており、信用情報に不安のある新設法人やベンチャー企業でも利用可能です。
ビートレーディングは、株式会社ビートレーディングが提供するファクタリングサービスです。取扱件数は業界トップクラスの5.2万社以上を誇り、最短2時間のスピード買取が可能です。
他社と比較したおすすめのポイントは、注文書ファクタリングに対応できること。従来のファクタリングが納品後に資金化できるのに対し、注文書ファクタリングでは請求より前に発生する「注文書」の買取が可能です。これにより、受注した案件に備えて資材の購入や下請け確保などさまざまな用途に資金を活用できます。
QuQuMo Online(ククモ オンライン)は、株式会社アクティブサポートが提供するファクタリングサービスです。PC・スマホによるオンライン完結型で、法人・個人事業主を問わず利用できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、ファクタリングを手軽に使えること。商業登記簿謄本や決算書などの面倒な書類を準備する必要がなく、直近3ヶ月分の入出金明細と請求書の2点だけで受け付けてくれます。また、事前に書類を準備しておけば、申し込みは10分、審査は30分、入金されるまで約1時間のスピードで資金調達が可能です。
アクセルファクターは、株式会社アクセルファクターが提供するファクタリングサービスです。即日決済を基本としており、申込から契約に至るまですべてオンライン上で完結できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、小口から大口まで対応できるその資本力。多くのファクタリングで最小50万円以上の制限が設けられているなかで、アクセルファクターは30万円の債権買取が可能です。上限も1億円まで対応しており、事業規模を問わず利用できます。
日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人日本中小企業金融サポート機構が提供するファクタリングサービスです。書類提出や契約はすべてメールで完結できて、最短3時間の入金にも対応しています。
他社と比較したおすすめのポイントは、手数料の上限が低いこと。多くのファクタリングが5%~20%の手数料幅が設けられているのに対して、日本中小企業金融サポート機構では1.5%〜10%の範囲内で利用できます。また、買取金額に制限が設けられていないため、個人事業主から大手企業に至るまで幅広く対応可能です。
電ふぁくは、株式会社トップ・マネジメントが提供するファクタリングサービスです。最短1時間で入金できて、利用の回数を重ねるたびに手数料が安くなる与信スコアが採用されています。
他社と比較したおすすめのポイントは、2.5社間契約によって手数料が抑えられること。2.5社間とは、従来の利用者・ファクタリング会社の2社間契約に対して、ファクタリング専用口座の管理会社が加わる方法です。専用口座の利用で回収事故を防げるため、1.8%〜8%の低い手数料が実現されています。
フリーナンスは、GMOクリエイターズネットワーク株式会社が提供するファクタリングサービスです。フリーランスや個人事業主、小規模法人を対象とした日本初のサービスで、最少買取額1万円から利用できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、会員登録すれば「あんしん補償」に加入できること。「あんしん補償」とは、トラブルが発生した際の損害を補償するサービスです。仕事中に事故が発生した時は最大5,000万円、受託物の紛失に対しても最大500万円まで補償が受けられます。
えんナビは、株式会社インターテックが提供するファクタリングサービスです。買取可能額は50万円~5,000万円と幅広く対応できて、事業規模を問わず利用可能です。
他社と比較したおすすめのポイントは、24時間365日対応してもらえること。電話やメール、オンラインから申込をすると、直ちにスタッフが見積書を提示してくれます。土日でも最短1日で現金化できるシステムが採用されているため、業種を問わず使いやすいサービスです。
電子請求書早払いは、株式会社インフォマートとGMOペイメントゲートウェイ株式会社の2社が共同提供するファクタリングサービスです。利用条件は法人専用やBtoB取引限定が設けられていますが、1%~6%の低い手数料で利用できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、事前審査で枠を確保できること。通常は申し込んだ後で審査が行われますが、電子請求書早払いでは、あらかじめ取引先ごとの「枠」を設定できます。「枠」内であれば必要に応じていつでも資金調達でき、法人にとって使いやすいサービスです。
事業資金エージェントは、アネックス株式会社が提供するファクタリングサービスです。500万円までの債権買取は来店・対面の必要がなく、すべてオンラインで完結できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、最短2時間という資金調達の速さ。利用者の8割以上が2時間程度で振り込まれており、500万円でも即日対応が可能です。また、他社では日数を要する1,000万円以上の3社間であっても、事業資金エージェントなら最短3日で資金化できます。
ファクタリング(債権買取)とは
ファクタリングとは「債権買取」を意味し、企業が保有する売掛債権(売掛金・受取手形)をファクタリング会社が買い取るサービスです。企業はファクタリングによって期日前に代金を受け取れ、資金繰りの問題を早期に解決できます。また、債権買取とは別に売掛金の入金保証が受けられる保証型サービスも展開されており、手数料を支払うことで未回収リスクの回避が可能です。
日本では未だ認知度の低いファクタリングですが、世界規模で見るとその需要は年々増加の一途です。国際機関FCI(ファクタリングネットワーク)によると、2021年の世界におけるファクタリング利用総額は約497兆円(1ユーロ=160円換算)に達し、日本国内でも9兆円規模で推移しています。
項目 | 2017年 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|---|---|---|
世界 | 2,598,298 (417.9兆円) |
2,7676,068 (445.1兆円) |
2,917,105 (469.2兆円) |
2,726,728 (438.5兆円) |
3,093,623 (497.6兆円) |
日本 | 37,284 (5.9兆円) |
49,348 (7.9兆円) |
49,446 (7.9兆円) |
51,225 (8.2兆円) |
58,666 (9.4兆円) |
そのような、日本のファクタリング需要に大きく影響しているのが、経済産業書によるファクタリングの推奨です。銀行融資を受けられない企業でも円滑に資金調達できる手段として、債権流動化の後押しが進められています。このような背景からファクタリング会社も増加しているため、ファクタリング利用者は数あるファクタリング会社の中から信頼度の高い業者を見極める必要があります。
ファクタリングのメリット
ファクタリングはスピーディな現金化だけでなく、未回収リスクの回避をはじめとしたさまざまなメリットがあります。以下、具体的なメリットを確認しましょう。
- 売掛金を早期に回収できる
- 財務状況にかかわらず利用できる
- 売掛金の未回収リスクを回避できる
- 担保・保証人がいらない
- 会計上の負債にならない
早期に債権回収できる
ファクタリングを利用する最大のメリットと言えるのが、スピーディな債権回収です。一般的な請求書の支払期日は、月末締め翌月末支払い、または翌々月末支払いのサイクルがあり、すぐに売掛金の回収はできません。売掛先はできるだけ遅いタイミングで支払いたいと考えるのが通常で、売手は入金されるまでの間を運転資金だけで賄うことになります。そのため、資金力の乏しい企業で予定外の出費が発生すると、資金繰りが悪化しやすくなります。
しかし、ファクタリングを利用すれば、債権買取による即日入金が可能です。たとえ、急な支払いで資金繰りが悪化したとしても、資金の借入れに奔走する必要はありません。従来のように支払期日を待つ必要がなく、資金繰りの悩みを一気に解消できます。
財務状況にかかわらず債権買取してもらえる
銀行融資と比較して、財務状況にかかわらず利用できる点もファクタリングのメリットです。銀行融資やビジネスローンの利用では、はじめの与信審査が大きな障壁となります。審査を通過するには一定以上の返済能力が問われますが、設立年数の短い企業や個人事業主は信用を得るための実績を示すことができません。仮に、ある程度の実績を持っていたとしても、赤字経営や債務超過の企業だと審査の通過は難しくなります。
しかし、ファクタリングなら財務状況を気にせず利用可能です。なぜなら、審査で重視されるのは主に売掛先の信用力であって、利用者の信用情報は参考程度にしか扱われないからです。実際に、ファクタリング会社の多くでは赤字決算や債務超過、税金未納の企業でも申込を受け付けており、銀行融資と比較して利用しやすいのが特徴です。
債権の未回収リスクを回避できる
ファクタリングは未回収リスクを回避する手段としても有効です。資金繰りの安定化を図る上で、最も避けたいのが債権の未回収。取引先の支払が遅れると売手はその分手元の現金が減り、限られた資金で運用しなければいけません。未回収の数が増えるほどダメージは大きくなるため、状況によっては仕入や賃金の支払いが滞る恐れがあります。
しかし、ファクタリングは「償還請求権なし(未回収時に責任を問われない)」が基本で、いちど債権売却で得た資金は確実に自社のものとして利用可能です。仮に売掛債権に対して支払いがされなくても、ファクタリング会社がその費用を負担してくれます。これにより、事業継続に必要な資金が確実に手に入り、安定した資金繰りを実現できます。
担保・保証人がいらない
担保・保証人を用意する必要がない点もファクタリングの大きなメリットです。銀行融資を利用する際、信用力の低い事業者や中小企業では、担保や保証人を求められるケースがあります。担保と差し出せるのは、不動産や定期預金、株式などの資産価値があるものが対象となるため、資産を所有していない企業は簡単に融資を受けられません。また、企業が返済できなくなれば保証人は代わりに負担しなければならず、保証人である個人の生活に大きな影響を及ぼします。
しかし、ファクタリングは担保・保証人がなくても利用できます。貸し倒れの有無は取引先の支払能力に依存し、ファクタリング会社からすると利用者の保証は何の意味も持たないからです。そのため、銀行融資が難しいと悩んでいる企業でも、ファクタリングなら利用できる可能性は高いと言えます。
会計上の負債にならない
ファクタリングは会計上の負債にあたらず、信用情報に影響なく利用可能です。銀行融資やビジネスローンによる借入は、会計上では負債として扱われる項目です。負債は貸借対照表(財政状態を表す決算書)に記載され、これが多すぎると経営状態が悪いと判断されます。さらに、審査を受けた履歴や融資情報は金融機関が共有する信用情報機関に記録されるため、今後の大口融資や新規顧客開拓に悪影響を及ぼす可能性があります。
しかし、ファクタリングなら負債として計上されず、信用情報にも影響しません。保有する資産(売掛債権)を売却して新たに資産(現金)を手に入れる方法のため、資産変動だけで会計処理できます。これから実績を積み上げて信用情報を向上させたいと考えるなら、借入れを増やすよりもファクタリングの利用がおすすめです。
ファクタリングのデメリット
ファクタリングは円滑な資金繰りを実現する上で欠かせない存在ですが、一方で、いくつかのデメリットもあります。ファクタリングを利用する際は、以下の3つに注意しましょう。
- 手数料がかかるため、満額での債権回収はできない
- 取引先との契約書に「債権譲渡禁止」の記載がある場合は利用できない
- 翌月も資金繰りに困る可能性がある
手数料がかかるため、満額での債権回収はできない
ファクタリングの最も大きなデメリットといえるのが手数料。ファクタリングは売掛債権に対して手数料が差し引かれた金額が入金される仕組みで、売掛債権の額面がそのまま調達できるわけではありません。債権譲渡登記費用や事務手数料、出張交通費を別途請求するファクタリング会社も存在するため、さらに費用が増える可能性があります。
しかし、満額での債権回収ができないとは言え、ファクタリングには手数料以上のメリットもあります。必要なタイミングで必要な分だけをすぐに現金化でき、急な支払いが起きたとしても余裕で対応可能です。短期的な資金不足に対して負債を作らなくて済む、という点においてもメリットは大きいと言えます。
取引先との契約書に「債権譲渡禁止」の記載がある場合は利用できない
ファクタリングの利用で注意したいのが、契約書の「債権譲渡禁止特約」。債権譲渡禁止とは、他者に債権の譲渡を禁じる取り交わしのことで、譲渡による予期せぬリスク避けるために用いられます。たとえば、債権が反社会勢力に譲渡されると、取引先の経営自体に大きな影響を及ぼす可能性があります。債権譲渡禁止は、そのようなリスクを防ぎ安心して取引するための取り決めです。
よって、ファクタリングの利用は、契約書に債権譲渡禁止が記載されていない売掛債権であることが基本です。もちろん、取引先と交渉すれば債権譲渡禁止特約は外せますが、相手に経営状態を不安視される恐れがあります。、今後の取引に影響させないためにも、債権譲渡禁止の取り決めがない取引先に限定してファクタリングを利用しましょう。
翌月も資金繰りに困る可能性がある
ファクタリングはスピーディ且つ手軽に使える資金調達法ですが、継続利用はおすすめできません。なぜなら、毎月資金が不足しているからといってファクタリングで補填を続けていると、結果的に多くのキャッシュが手数料として失われてしまいます。利用の際は、次回以降の資金繰りを鑑みて、あくまで短期的な資金調達と捉えましょう。
そのため、すでに財政状態が著しく悪化している企業では、先に問題解決を図ることが重要です。たとえば、ファクタリングで一時的に負債を減らして信用情報を整理し、銀行融資やビジネスローンに切り替える方法もあります。一旦資金繰りが落ち着けば、ファクタリングを計画的に有効活用できます。
まとめ:債権回収できないリスクをファクタリングで回避しよう
債権回収は資金繰りの安定化を図る上で重要なポイントです。取引先の支払いが滞るとその分運用できる資金が減り、状況によっては事業経営に大きな影響を及ぼします。
その問題を早期に解決できるのがファクタリングサービスです。ファクタリングを利用すれば期日前に代金が受け取れ、貸し倒れが起きたとしても返済の義務はありません。未回収のリスクを未然に回避でき、資金繰りの安定化が図れます。
PRONIアイミツでは、さまざまな条件でファクタリング会社を比較できます。導入実績のある業界・企業規模・使いたい機能などで絞り込み、あなたの会社に最適なサービスを探してみてください。
しかし、はじめてファクタリングを検討する企業にとって、数あるファクタリング会社を比較して自分のニーズに合う会社を選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったファクタリング会社が分かる診断(無料)ができます。
よくある質問
最後に、ファクタリング会社の比較についてPRONIアイミツによく寄せられる質問と、その回答をご紹介いたします。
おすすめの大手ファクタリング会社は?
おすすめの大手ファクタリング会社は以下の通りです。
- ベストファクター
- ビートレーディング
- QuQuMo Online
- アクセルファクター
- 日本中小企業金融サポート機構
- 電ふぁく
- フリーナンス
- えんナビ
- 電子請求書早払い
- 事業資金エージェント
大手を利用する最大のメリットは、何と言っても信用度の高さです。ファクタリングは銀行融資と比較して新しい資金調達法のため、まだ法整備が充分とは言えません。銀行のように金融庁が監査するわけではなく、手数料・諸費用も法律で定められていないのが現状です。そのため、なかには高額な手数料や見積料、監査料が請求され、もとの売掛債権に対して半分程度の資金しか受け取れないケースもあります。
しかし、大手を利用すれば、それらのリスクを排除してファクタリングが可能です。大手はコンプライアンスを何よりも重視しているため、手数料や諸費用には公正性・透明性が保たれています。また、取引実績が多く、安心できる点も大手ならではメリットです。
個人事業主におすすめのファクタリング会社は?
個人事業主向けにおすすめのファクタリング会社は以下の通りです。
- ベストファクター
- ビートレーディング
- QuQuMo Online
- アクセルファクター
- 日本中小企業金融サポート機構
- 電ふぁく
- えんナビ
- 事業資金エージェント
- フリーナンス
個人事業主向けファクタリングの特徴は、少額債権への対応です。法人向けの多くは最低でも30万円や50万円以上の売掛債権が必要ですが、個人向けは1万円からファクタリングが可能です。ただし、初回利用では上限が10万円、100万円と制限されるケースもあるので注意しましょう。
また、スピーディな資金調達を望むなら、必要書類の数も重要なポイント。契約に必要な書類が少なくなるほど審査にAIが用いられることが多く、最短2時間~3時間で審査結果が得られます。その意味で、契約が簡略化されたオンライン完結型がおすすめです。
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