個人事業主向けファクタリング会社おすすめ9選を比較【2024年最新】
ファクタリングは個人事業主を支える資金調達法として年々利用者が増えています。その一方で、「手数料が高いのではないか?」「審査に通るか心配」「個人事業主向けのファクタリング会社がわからない」と不安が頭をよぎり、ファクタリングの利用を躊躇している方は多いのではないでしょうか。
本記事では、ファクタリングの利用を検討している個人事業主に向け、ファクタリングのメリットとデメリット、選び方を詳しく解説します。2024年最新の個人事業主向けファクタリング会社も紹介しているので、資金繰りの悩みを解決したい個人事業主はぜひ参考にしてください。
- 【比較表】個人事業主向けファクタリング会社9選
- 【2024年最新】個人事業主向けファクタリング会社おすすめ9選
- ファクタリングのメリット
- ファクタリングのデメリット
- 個人事業主向けファクタリング会社を選ぶポイント
- まとめ:個人事業主向けファクタリングで円滑な資金繰りをしよう
- よくある質問
【比較表】個人事業主向けファクタリング会社9選
ファクタリングとは、企業が保有する売掛債権(売掛金・受取手形など)をファクタリング会社が買い取るサービスのこと。ファクタリングを利用すれば期日前に代金を受け取れ、資金繰りの安定化を図れます。また、保証型ファクタリングでは代金回収をファクタリング会社が保証してくれるため、貸し倒れリスクの回避が可能です。
日本では未だ認知度の低いファクタリングですが、世界規模で見るとその需要は年々増加の一途です。国際機関FCI(ファクタリングネットワーク)によると、2021年の世界におけるファクタリング利用総額は約497兆円(1ユーロ=160円換算)に達し、日本国内でも9兆円規模で推移しています。
項目 | 2017年 |
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|---|---|---|
世界 | 2,598,298 (417.9兆円) |
2,7676,068 (445.1兆円) |
2,917,105 (469.2兆円) |
2,726,728 (438.5兆円) |
3,093,623 (497.6兆円) |
日本 | 37,284 (5.9兆円) |
49,348 (7.9兆円) |
49,446 (7.9兆円) |
51,225 (8.2兆円) |
58,666 (9.4兆円) |
そのような、日本のファクタリング需要に大きく影響しているのが、経済産業書によるファクタリングの推奨です。銀行融資を受けられない企業でも円滑に資金調達できる手段として、債権流動化の後押しが進められています。このような背景からファクタリング会社も増加しているため、ファクタリング利用者は数あるファクタリング会社の中から信頼度の高い業者を見極める必要があります。
まずは、個人事業主向けでおすすめのファクタリング会社を比較します。手数料、契約方式、入金スピードを比較した以下の表をご覧ください。
サービス名 | 手数料 | 契約方式 | 入金スピード |
---|---|---|---|
ベストファクター | 2%~20% | 2社間・3社間 | 最短即日 |
ビートレーディング | 2%~12% | 2社間・3社間 | 最短2時間 |
QuQuMo Online | 1%~ | 2社間 | 最短2時間 |
アクセルファクター | 1%~ | 2社間 | 最短2時間 |
日本中小企業金融サポート機構 | 1%~10% | 2社間・3社間 | 最短即日 |
電ふぁく | 1.8%~8% | 2.5社間 | 最短即日(リピート時は最短1時間) |
フリーナンス | 3%〜10% | 2社間 | 最短即日 |
えんナビ | 5%〜 | 2社間・3社間 | 最短即日 |
事業資金エージェント | 1.5%~ | 2社間・3社間 | 最短即日 |
おすすめのファクタリング会社では、取引先に知られることなく売掛債権を売却できる2社間ファクタリングが利用できます。電ふぁくの2.5社間ファクタリングとは、従来の利用者・ファクタリング会社の2社間契約に、ファクタリング専用口座の管理会社が加わる契約方式。こちらも取引先には知られることなく売掛債権を売却できるメリットがあり、2社間ファクタリングよりも比較的手数料が安く設定されています。
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【2024年最新】個人事業主向けファクタリング会社おすすめ9選
ここでは、おすすめの個人事業主向けファクタリング会社9選を紹介します。各サービスの特徴やおすすめポイントもまとめているので、ぜひ選定時の参考にしてください。
- ベストファクター
- ビートレーディング
- QuQuMo Online
- アクセルファクター
- 日本中小企業金融サポート機構
- 電ふぁく
- えんナビ
- 電子請求書早払い
- 事業資金エージェント
ベストファクターは、株式会社アレシアが提供するファクタリングサービスです。手数料は個人事業主専用の5%~が設定されており、最短1日で売掛金を資金化できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、審査通過率が92.25%と高いこと。利用者の信用力よりも売掛債権の確実性が重視されるため、個人事業主でも審査に通過しやすくなります。最低利用額は30万円からになりますが、個人事業主・フリーランス・法人を問わず誰でも利用可能です。
ビートレーディングは、株式会社ビートレーディングが提供するファクタリングサービスです。取扱件数は業界トップクラスの5.2万社以上を誇り、全国の法人・個人事業主から支持されています。
他社と比較したおすすめのポイントは、注文書ファクタリングに対応できること。従来のファクタリングが納品後に資金化できるのに対し、注文書ファクタリングでは請求より前に発生する「注文書」の買取が可能です。ただし、個人事業主が利用する際は、取引先が法人のみに限定されます。
QuQuMo Onlineは、株式会社アクティブサポートが提供するファクタリングサービスです。事務手数料や登録費、交通費は一切不要で、個人事業主・法人を問わず幅広く利用されています。
他社と比較したおすすめのポイントは、ファクタリングを手軽に使えること。商業登記簿謄本や決算書などの面倒な書類を準備する必要がなく、直近3ヶ月分の入出金明細と請求書の2点だけで受け付けてくれます。また、事前に書類を準備しておけば、申し込みは10分、審査は30分、入金されるまで約1時間のスピードで資金調達が可能です。
アクセルファクターは、株式会社アクセルファクターが提供するファクタリングサービスです。個人事業主に使いやすい即日決済を基本としており、申込から契約に至るまですべてオンラインで完結できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、少額債権に優しい手数料設定。多くのファクタリングでは、少額債権になるほど手数料が高くなりますが、アクセルファクターは買取最低額の30万円でも2%~で利用できます。専任担当者によるサポートが受けられるため、契約がはじめての個人事業者でも安心して利用可能です。
日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人日本中小企業金融サポート機構が提供するファクタリングサービスです。経営革新等支援機関として認定されており、補助金申請のサービスも提供されています。
他社と比較したおすすめのポイントは、手数料の上限が低いこと。多くのファクタリングが5%~20%の手数料幅が設けられているのに対して、日本中小企業金融サポート機構では1.5%〜10%の範囲内で利用できます。また、買取金額に制限が設けられていないため、個人事業主から大手法人まで幅広く対応可能です。
電ふぁくは、株式会社トップ・マネジメントが提供するファクタリングサービスです。入金までの時間が1時間と早く、利用の回数を重ねるたびに与信スコアがアップします。
他社と比較したおすすめのポイントは、2.5社間契約によって手数料が抑えられること。2.5社間とは、従来の利用者・ファクタリング会社の2社間契約に対して、ファクタリング専用口座の管理会社が加わる方法です。専用口座の利用で回収事故を防げるため、1.8%〜8%の低い手数料が実現されています。
えんナビは、株式会社インターテックが提供するファクタリングサービスです。買取可能額は50万円~5,000万円まで対応できて、法人・個人事業主を問わず幅広く利用されています。
他社と比較したおすすめのポイントは、24時間365日対応してもらえること。電話やメール、オンラインから申込をすると、直ちにスタッフが見積書を提示してくれます。土日でも最短1日で現金化できるシステムが採用されているため、休日稼働する個人事業主にとっても使いやすいサービスです。
電子請求書早払いは、株式会社インフォマートとGMOペイメントゲートウェイ株式会社の2社が共同提供するファクタリングサービスです。両者とも東証一部上場企業で法令順守が徹底されており、1%~6%の低い手数料で利用できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、事前審査で枠を確保できること。通常は申し込んだ後で審査が行われますが、電子請求書早払いでは、あらかじめ取引先ごとの「枠」を設定できます。「枠」内であれば必要に応じていつでも資金調達でき、法人にとって使いやすいサービスです。
事業資金エージェントは、アネックス株式会社が提供するファクタリングサービスです。500万円までの債権買取であれば、来店・対面は必要なくすべてオンラインで完結できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、最短2時間という資金調達の速さ。利用者の8割以上が2時間程度で振り込まれており、500万円でも即日対応できます。審査通過率についても90%以上と高く、個人事業主でも比較的審査が通りやすいファクタリング会社です。
ファクタリングのメリット
ファクタリングは個人事業主にとって手軽に使えるだけでなく、売掛金の早期回収や未回収リスクの回避などさまざまなメリットが得られます。以下、具体的なメリットを確認しましょう。
- 売掛金を早期に回収できる
- 財務状況にかかわらず利用できる
- 売掛金の未回収リスクを回避できる
- 担保・保証人がいらない
- 会計上の負債にならない
売掛金を早期に回収できる
ファクタリングの利用で最も大きなメリットと言えるのが売掛金の早期回収です。一般的な掛売りでは「月末締め・翌月末払い」「月末締め・翌々月末払い」といった支払いサイトが設けられており、それより早く代金を回収することはできません。入金を待つ間に資金が不足すれば、新たな資金調達が必要です。しかし、銀行融資は手続きに数週間以上を要する上、審査自体のハードルがあります。その間に仕入れの代金が払えないとなると、たちまち取引が停止されてしまいます。
その悩みを解決してくれるのがファクタリングです。ファクタリングは売掛債権を売却する資金調達法のため、銀行融資よりもはるかに早いスピードで現金を調達できます。これまでのように何ヶ月も入金を待つ必要がないため、資金繰りの悩みを一気に解消できます。
財務状況にかかわらず利用できる
銀行融資とは異なり、ファクタリングは財務状態にかかわらず利用可能です。金融機関を利用した借り入れで、第一に問われるのが信用力。とくに、個人事業主は法人よりも信用を得るのが難しく、返済能力を示せる実績がなければ申込を断られるケースがあります。仮に申込ができても担保や保証人を求められるため、借り入れまでにいくつものハードルを越えなければいけません。
しかし、ファクタリングなら財務状況を気にせず利用可能です。審査で重視されるのは主に売掛先の信用力となるため、赤字経営や開業して間もない個人事業主でも受け付けてもらえます。銀行からの借入れが難しいと悩んでいるならファクタイングの利用がおすすめです。
売掛金の未回収リスクを回避できる
貸し倒れを未然に防げる点もファクタリングのメリットです。信用取引を行う上で最も避けたいのが売掛金の未回収。個人事業主は特定の取引先に依存しているケースが多く、そこの回収が滞ると大きなダメージにつながります。未回収リスクを避けるには信用調査を実施するしか手がありませんが、専門業者への外注費を考えると現実的とは言えません。
しかし、ファクタリングならそれらの問題をすべて解決し、確実な代金回収が可能です。ファクタリングは「償還請求権なし(未回収時に責任を問われない)」が基本で、売掛債権を売却できれば手元に現金が入ります。信用調査もファクタリング会社によって実施されるため、顧客との取引に大きな安心感が得られます。
担保・保証がいらない
担保や保証人が不要な点もファクタリングの大きなメリットです。銀行融資による借入れでは、融資金額や経営状態によって担保・保証人が求められます。担保となるのは不動産や定期預金、株式など資産価値があるものが基本となるため、資産のない個人事業主は簡単に銀行融資を受けられません。また、保証人になると万が一の時に負債を抱えるリスクもあり、引き受け手を見つけるのが困難です。
しかし、ファクタリングでは担保・保証人を用意しなくても資金調達が可能です。ファクタリングは売掛債権を売却する資金調達法のため、支払ってもらえるかは取引先の支払い能力に左右されます。よって、銀行融資が通らない個人事業主でも、ファクタリングなら利用できる可能性があります。
会計上の負債にならない
信用情報や会計上の数字に影響しない点もファクタリングのメリットです。銀行融資による借入れは、貸借対照表の負債として記入が必要です。貸借対照表とは、青色申告(確定申告)の際に財政状態を表す書類のことで、負債が多すぎると倒産リスクが高いと見なされます。また、融資の申し込みや審査結果、融資額はすべて信用情報機関に記録されるため、個人のローンやクレジットカードに悪影響を及ぼす可能性があります。
しかし、ファクタリングを利用すれば負債として計上する必要がありません。すでに保有する売掛債権を用いた資金調達法のため、資産変動のみで処理できます。信用情報機関にも記録されないため、新規契約先から調査されても信用度の高い事業者として印象付けられます。
ファクタリングのデメリット
ファクタリングはメリットが多い反面、いくつかのデメリットもあります。個人事業主がファクタリングを利用する際は、以下の2つに注意しましょう。
- 手数料がかかるため、売掛債権の満額回収はできない
- 「債権譲渡禁止」の場合は利用できない
手数料がかかるため、売掛債権の満額回収はできない
個人事業者にとって最大のデメリットと言えるのがファクタリングにかかる手数料。オンラインや3社間契約では10%以下に抑えられますが、2社間契約だと10%~20%を支払わなければいけません。さらに、事務手数料や出張交通費が別途発生するケースもあるため、満額回収はできないと理解しておく必要があります。
しかし、ファクタリングを利用すれば手数料以上のメリットも得られます。必要なタイミングで必要な分だけすぐに現金化でき、急を要する支払いでも対応可能です。銀行融資やビジネスローンは毎月返済しなければいけませんが、ファクタリングなら長期的な影響がなく資金繰りを改善できます。
「債権譲渡禁止」の場合は利用できない
ファクタリングの利用にあたり、注意したいのが「債権譲渡禁止」です。債権譲渡禁止とは、取引先(債務者)の権利を保護するための取り決めで、取引先との契約書にこの記載があると、売掛債権の譲渡はできません。
債権譲渡禁止を設ける理由は、債権者変更に起因するリスクを避けるため。たとえば、反社会勢力に債権が譲渡されてしまうと、取引先は大きな不利益を被る可能性があります。つまり、債権譲渡禁止とは、取引先が安心して取引するための取り決めです。
したがって、ファクタリングを利用する際は債権譲渡禁止が記載されていないか確認しましょう。取引先と交渉すれば債権譲渡禁止特約は外せますが、相手に信用不安を与え、今後の取引に悪影響を及ぼす可能性があります。
翌月も資金繰りに困る可能性がある
ファクタリングを利用すると一時的に余裕が生まれますが、債権買取はあくまで回収金の前借りに過ぎません。まだ入金されない代金を先に受け取れるに過ぎず、当然、翌月以降の資金繰りに影響します。だからといって、ファクタリングで補填を続けると、手数料として多くのキャッシュが失われてしまい、いずれ資金難に陥る可能性があります。
そのため、既に財政状態が著しく低下しているケースでは、根本的な問題解決が必要です。たとえば、経費削減や在庫の見直し、担保・保証人が不要のビジネスローンを検討して、資金繰りを正常化させなければいけません。その上で、計画的にファクタリングを利用すれば資金繰りの安定化が図れます。
個人事業主向けファクタリング会社を選ぶポイント
個人事業主が円滑な資金調達を実現するには、いかに使いやすいファクタリング会社であるかが重要です。以下、ファクタリング会社の選定ポイントについて詳しく解説します。
- 2社間のオンラインファクタリング
- 資金調達のスピード
- 手数料の安さ
- 債権買取の制限金額
- 償還請求権の有無
2社間のオンラインファクタリング
ファクタリング会社の選定にあたり、まず押さえておきたいのが契約方式です。2社間と3社間は特徴が異なり、以下のようなメリット・デメリットがあります。
契約方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
2社間ファクタリング (オンライン) |
・取引先に知られず利用できる ・スピーディな現金化(即日) |
・手数料が高め ・審査が厳しい |
3社間ファクタリング | ・手数料が安い ・審査が通りやすい |
・取引先に通知・承諾が必要 ・2社間より時間がかかる |
ここであげた中で最も重要なポイントが「取引先への通知の有無」です。3社間は取引先の承諾を得なければならず、必然的にファクタリングの利用が知られてしまいます。一方、2社間は通知・承諾がなく利用でき、取引先から不信感を抱かれる心配がありません。
また、現金化のスピードについても、圧倒的にメリットが大きいのは2社間です。2社間のオンラインの多くは最短即日や最短数時間が基本となるため、急な支払いが起きたとしてもすぐに対応できます。よって、法人よりも信用力を得にくい個人事業主だからこそ、2社間のオンライン契約が可能なファクタリング会社がおすすめです。
資金調達のスピード
急な支払いに素早く対応するには、資金調達のスピードも重要です。ファクタリングサービスのなかでも、2社間のオンラインは最も早い方法ですが、すべての契約が当日中に完了するわけではありません。振込が翌日や3日後になるファクタリング会社も存在し、それだと支払いに間に合わなくなります。当日中に資金調達したいのであれば、最短即日や最短数時間に対応できるファクタリング会社がおすすめです。
また、手続きを簡単に済ませるには、書類の数も選定ポイントの一つです。書類の多いファクタリング会社だと、代表者の身分証明書や実印、決算報告書を求められるケースがあります。手続きが簡略化されているファクタリングであれば、証憑書(請求書)と銀行明細のみで利用可能です。
手数料の安さ
ファクタリングを利用する上で最も気になるのが手数料。多くのファクタリング会社では手数料が固定されておらず、契約段階に入るまで実際の手数料がわかりません。そのため、手数料を抑えるにはファクタリング会社が提供する設定幅が目安となります。上限が低い手数料であれば、最大でもその範囲内で利用可能です。
ただし、上限が低いファクタリング会社でも、事前に見積もりをとった上で判断しましょう。同じ条件の売掛債権であっても、A社は3%、B社は5%、C社だと7%のようにそれぞれ手数料が異なるケースがあるためです。
債権買取の制限金額
ファクタリングを利用する際は制限金額も確認しましょう。扱える金額はファクタリング会社によって異なり、範囲外の売掛債権については売却できません。とくに、個人事業主の利用では上限が10万円程度と低いケースもあるため、保有する債権が買取可能かを事前にチェックする必要があります。
また、注意したいのが、ファクタリングには下限も設定されていること。債権買取はファクタリング会社もそれなりのコストがかかるため、採算がとれる買取でなければ対応できません。個人事業主専用のファクタリングでも、最低1万円以上の額面が求められます。また、少額になるほどファクタリング会社の利益が減るため、手数料が若干割高の傾向です。
償還請求権の有無
ファクタリングの契約では事前に「償還請求権」の有無も確認が必要です。償還請求権とは、売却した売掛債権が未回収になった時にファクタリング会社が利用者に支払いを請求できる権利のこと。つまり「償還請求権あり」で貸し倒れになると、利用者本人が代金を補填することになります。
一方、「償還請求権なし」の契約では、利用者の支払義務はありません。未回収が起きたとしてもファクタリング会社が負担してくれるため、リスクなしでファクタリングを利用できます。「償還請求権あり」の方が若干手数料は低くなりますが、未回収時に受けるダメージを考えると圧倒的に「償還請求権なし」の方がおすすめです。
まとめ:個人事業主向けファクタリングで円滑な資金繰りをしよう
ファクタリングは本来の支払期日よりも前に売掛金を回収でき、急な支払いが起きたとしてもすぐに対応できます。個人事業主にとって銀行融資やビジネスローンは何かとハードルが高くなりますが、ファクタリングなら財務状況や保証人・担保を気にすることなく円滑な資金調達が可能です。
PRONIアイミツでは、さまざまな条件でファクタリング会社を比較できます。導入実績のある業界・企業規模・使いたい機能などで絞り込み、あなたの会社に最適なサービスを探してみてください。
しかし、はじめてファクタリングを検討する個人事業主にとって、数あるファクタリング会社を比較して自分のニーズに合う会社を選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったファクタリング会社が分かる診断(無料)ができます。
よくある質問
最後に、個人事業者のファクタリング利用についてのよくある質問と、その回答を紹介します。
審査の緩い個人事業主向けのファクタリング会社は?
ファクタリングは銀行融資・ビジネスローンよりも審査に通過しやすいのが特徴です。ただし、審査方法は利用プランや契約方式、買取債権額によって異なるため、特定のファクタリング会社だけがゆるいとは言い切れません。比較的審査に通りやすい条件としては、以下のようなものがあります。
- 個人事業主向けのプランがある
- 必要書類が少ない
- 即日買取に対応
- オンラインに対応
ここからわかるように、手軽に利用できて審査が早いものほど審査が通りやすい傾向にあります。提出書類の少なければそれだけ審査項目も簡略化され、審査に通過できる可能性が高くなります。
提出書類が少なめ(請求書のみ)のファクタリング会社は?
ファクタリングは、一般的に請求書のみでは利用できず、いくつかの提出書類が求められます。提出書類が少なめのファクタリング会社は以下の通りです。
- ビートレーディング (通帳コピーと売掛債権に関する資料の2点)
- QuQuMo Online (請求書と通帳の2点)
- えんナビ (請求書と3ヶ月分の通帳の2点)
- 電子請求書早払い (決算報告書と証憑類の2点、※条件によっては試算表も提出)
請求書のみで利用できない最も大きな理由が、未回収リスクの回避にあります。ファクタリングは基本的に「償還請求権なし」契約となるため、ファクタリング会社にとっては請求書の実在が何よりも重要です。未回収が起きてしまうとすべてファクタリング会社が補填しなければならず、そのリスクを避けるために複数の書類提出が求められます。
通帳なしでもファクタリングできる会社は?
ファクタリングの利用では、基本的に通帳の提示は必須です。ただし、一部では継続利用、かつ取引先が固定されているケースに限り通帳なしでも利用できます。
- 電子請求書早払い(決算報告書と証憑類の2点、※条件によっては試算表も提出)
- フリーナンス(会員登録後は請求書のみ)
ファクタリングで通帳の提示が求められる理由は、売掛債権の信頼度を測るため。通帳の支払履歴を確認すれば売掛債権が架空でないことが証明され、取引先の支払い能力も確かめられます。よって、通帳なしで扱えるファクタリングが存在していたとしても、それは悪質業者の可能性が高いと言えます。
即日入金してくれるファクタリング会社は?
オンラインのファクタリングでは、申し込んだその日に審査から振込まで対応できます。最短即日で対応できるファクタリング会社は以下の通りです。
- ベストファクター
- ビートレーディング
- QuQuMo Online
- アクセルファクター
- 日本中小企業金融サポート機構
- 電ふぁく
- えんナビ
即日対応のファクタリングを利用するメリットは、急な支払いが起きたとしてもすぐに対応できること。通常、銀行やビジネスローンによる借り入れは書類の準備や審査に時間がかかり、すぐに資金調達とはいきません。融資されるまでの間は支払いができず、仕入先からの信頼が失われる可能性があります。しかし、即日ファクタリングを利用すれば、申し込んだその日に資金調達できて、仕入れ先への支払いも可能です。資金繰りの安定化を計るためにも、即日ファクタリングを活用しましょう。
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