クラウドCMSの導入事例、失敗しない選び方を解説
クラウドCMSは、Webサイト制作・管理をサポートするクラウドサービスです。クラウドCMS導入の検討にあたり、「実際、どれだけ簡単にWebサイトを作れるの?」「具体的な導入効果を知りたい」と考えている担当者は多いでしょう。
そこで本記事では、クラウドCMSの導入事例を5つ紹介します。クラウドサービス選定時に失敗しない選び方も解説しますので、クラウドCMSの導入イメージをつけたい担当者はぜひ参考にしてください。
クラウドCMSの導入事例
クラウドCMSとは、クラウド上でWebサイトのコンテンツを管理・更新できるシステムです。従来のCMSがローカルサーバーにインストールして利用するのに対し、クラウドCMSはクラウド上にデータが保存され、簡単にコンテンツを管理できます。
Webサイトで使用されている技術の調査データを公開しているW3Techsによると、全Webサイトのうち約70%がCMSで作られており、CMSでのWebサイト制作がいかに優れているかがわかります。
出典: W3Techs「コンテンツ管理システムの使用統計と市場シェア」
さまざまな業種・業界で利用されているクラウドCMSの導入事例を5つ紹介します。それぞれの企業で、どのような課題が解決され、どのような効果が得られたのかを詳しく見ていきましょう。
事例①:Webサイト制作スピードが10倍ほど向上した
広告・マーケティング業を営む企業(従業員数1,000名以上)がクラウドCMSを導入した事例を紹介します。この企業では、新会社の設立に伴い、新たにコーポレートサイトを制作することとなりました。
当初はWordPressなどの導入を検討していましたが、セキュリティやエンジニアリソースが懸念点として挙げられ、より簡単にサイト制作が実現できるクラウドCMS「STUDIO」の導入に至りました。
「STUDIO」はノーコードでサイトのレイアウトができるツールで、レスポンシブ対応できるなどデザインの自由度が決め手となりました。クラウドCMSを導入したことで、HTMLなど専門スキルがない社員でも簡単にサイト構築ができる環境が整い、Webサイトの制作スピードも10倍ほど向上しました。
参照:STUDIO公式サイト
事例②:Webメディアを1ヶ月の短納期でリニューアルできた
あるWebメディア運営会社にクラウドCMSを導入した事例を紹介します。この企業では、もともと使用していたCMSツールの使い勝手が悪く、現場の生産性が下がっていることが課題でした。
そこで、一部署でクラウドCMS「STUDIO」の活用が少しずつ進んでいたこともあり、非エンジニアでも使いやすく、初期コスト・運用コストともに低く抑えることができる「STUDIO」を導入するに至りました。
結果、直感的な操作で誰でも使いため、チーム全員で共有して運用できるようになり、約1ヶ月の短納期でWebメディアをリニューアルできました。PV数が大幅に増加する効果もあったとのことです。
事例③:毎月10時間のセキュリティ対応の工数を削減できた
情報・通信系の企業(従業員数1,000名以上)にクラウドCMSを導入した事例を紹介します。この企業では、既存のWebサイトに問題は無かったものの、セキュリティ対応に大きな工数がかかっており、運用・保守のコストを下げたいと考えていました。
そんな中、運用・保守の手間がかからないノーコードツールを探していたところ、セキュリティ対応が不要で、既存のWebサイトの形を残せるクラウドCMS「STUDIO」を知り、導入に至りました。
クラウドCMSを導入したことで、既存のWebサイトの世界観を引き継ぎつつ、ノーコードで新しいサイトを制作できました。また、毎月約10時間かかっていたセキュリティ対応が不要になり、工数の大幅な削減に成功しました。
事例④:更新が簡単なため担当者が自宅からでも更新できるようになった
東京のある団体は、サイトを通じて地域の伝統文化を広めようと考えていましたが、技術的な知識やリソースの不足が課題でサイト構築が進みませんでした。
この問題を解決するため、専門的な技術を必要とせず、セキュリティ管理も含めて簡単に運営できるクラウドCMS「Movable Type」を導入。クラウドCMSを導入したことで、サイトの構築・公開ができるようになったうえ、不慣れな担当者でも自宅から簡単にサイトの更新ができるようになり、簡単に情報発信できるようになりました。
事例⑤:資料請求フォームの改善で月間CV数が約2倍になった
オンライン試験監視システムを開発・提供する企業では、サイトの改ざんなどの脅威を防ぐために「高いセキュリティ」を重視してサイトを作成する必要がありました。そこで、当初はフルマネジメントのWordPressホスティングサービスを利用してサイトを作成していました。
しかしフルマネジメントと言っても、マーケティングについては自社で行う必要があり、「人員が少ない中、サイト運営にリソースを割くのは効率が悪い」と思うようになりました。
そこで、マーケティングの支援をしてくれるクラウドCMS「BlueMonkey」を導入を決定。資料請求フォームの改善を行ったところ、月間CV数が約2倍となり、マーケティングにリソースを割かずに行わずに大幅な見込み顧客の増加を実現できました。
以上、クラウドCMSの導入事例をいくつか紹介しました。現場の生産性向上が課題になっている企業や、サイト保守に工数がかかっている企業にクラウドCMSを導入することで高い業務効率化の効果が得られます。
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失敗しないクラウドCMSの選び方
導入事例を参考に実際にクラウドCMSを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。慎重に選ばなければ、機能不足や保守体制の不備、セキュリティリスクがある場合もあります。ここから紹介するポイントを参考に、適切なクラウドCMSを選びましょう。
自社で活用できる管理機能やカスタマイズ機能は備わっているか
価格が安いクラウドCMSは、機能に制限がかかっている場合もあります。そのため、コンテンツの作成・編集機能、ユーザー権限の管理、SEO対策機能など、自社が必要としている機能が含まれているかを確認しましょう。どれだけ安価でも、必要な機能が不足していると、後から追加機能にコストがかかる場合があります。実際に試用版を使ってみることもおすすめです。
利用シーン | 必要な機能 |
---|---|
ブログ記事の作成 | ・編集エディタ ・タグやカテゴリー機能 ・SEO最適化機能 |
ECサイトの運営 | ・商品管理機能 ・在庫管理システム ・顧客管理(CRM) |
企業の情報発信サイト | ・多言語対応機能 ・連絡先情報や問い合わせフォーム ・統計・解析機能 |
導入後の保守体制は整っているか
クラウドCMSを選ぶ際には、導入後の保守体制も重要なポイントです。特に安価なプランでは、サポートが限定的であったり、追加料金がかかる場合もあります。サポート対応時間、トラブル発生時の対応スピード、マニュアルやFAQの充実度など、実際に運用を始めた後のサポート体制が十分かどうかを確認しましょう。また、アップデートやバグ修正など、長期的に安心して使い続けられる仕組みがあるかも重要です。
セキュリティ対策はあるか
クラウドCMSを利用する上で、セキュリティ対策は欠かせません。安価なプランだからといって、セキュリティが甘いCMSを選んでしまうと、データ漏洩や不正アクセスのリスクが高まります。SSL対応、データバックアップ機能、不正アクセス防止機能などがしっかりと備わっているかを確認しましょう。特に、顧客データや機密情報を扱う場合は、セキュリティ機能が充実したCMSを選ぶことが重要です。
クラウドCMSを導入するメリット
クラウドCMSを導入すると、コストの削減や導入前・導入後の手間が少ないといったメリットがあります。ここからは、さらに詳しくクラウドCMSを導入するメリットを解説します。
初期費用・運用コストを抑えられる
クラウドCMSの大きなメリットの一つは、初期費用と運用コストを抑えられる点です。自社でサーバーを用意する必要がなく、クラウドサービスを利用するため、高価なハードウェアの購入や管理費用が不要です。また、月額料金や使用量に応じた料金体系が多く、コスト管理がしやすいのも特徴です。
簡単操作で誰でも編集作業ができる
クラウドCMSのメリットの1つとして、誰でも簡単に操作できる点が挙げられます。従来のCMSでは、HTMLやCSS、さらにはJavaScriptの知識が求められる場合が多く、サイトの更新やコンテンツの追加を行う際には専門のWebデベロッパーが必要でした。しかし、クラウドCMSは直感的なユーザーインターフェースを採用しており、プログラミングの知識がなくても、誰でも短期間で編集作業を行えるようになります。
環境構築に専門知識や時間がかからない
クラウドCMSは、サーバーのセットアップやシステムのインストール作業が不要で、すでに構築された環境をそのまま利用できます。導入作業が簡単で、短時間で運用を開始できるため、開発リソースが限られている企業にとって大きな利点です。設定やカスタマイズの時間を最小限に抑え、迅速な導入が可能です。
システム導入後のメンテナンス作業が不要
クラウドCMSでは、システムのアップデートやセキュリティ管理は、サービス提供者が自動的に行います。そのため、利用者は自社でメンテナンス作業を行う必要がなく、運用リソースを削減できます。特にセキュリティ面での継続的な対策が施されるため、安心して利用できるのも大きなメリットです。
まとめ:導入事例を参考に、自社の課題を解決できるクラウドCMSを選ぼう
今回紹介した事例からもわかるように、業界特有の課題やビジネスの成長に合わせて適切なクラウドCMSを選択することが重要です。多言語対応、コンテンツの迅速な配信、運用コストの削減など自社が直面している問題に対してどのような機能が有効なのかを明確にし、それに合致するクラウドCMSを選びましょう。
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