WAFの料金相場は?料金比較でおすすめのツール5選も紹介
「WAFを導入したいけれど、料金相場が分からず不安」「セキュリティ強化は必要だが、どのサービスが自社に合うのか判断できない」とお考えのセキュリティ担当者も多いでしょう。WAFは数多くの種類があり、料金体系もさまざまです。
本記事では、WAFの料金相場や必要な費用を解説し、おすすめのツール5選も比較紹介します。「コストを抑えてセキュリティ対策をしたい」とお考え担当者はぜひ参考にしてください。
WAFの料金相場
WAFの費用相場は、クラウド型(定額・従量課金型)が初期費用5万円〜7万円程、月額料金9千円〜4万5千円程です。アプライアンス型やソフトウェア型(買い切り型)の場合、初期費用が25万円〜180万円程、年間ライセンス料金は12万円〜53万円程です。
そもそもWAF(ワフ)は、Webアプリケーションを狙ったサイバー攻撃からWebサイトやWebサービスを守るセキュリティ対策のひとつです。ファイアウォールや侵入防止システム(IPS)は主にネットワーク層で不正な通信を遮断しますが、WAFはWebアプリケーション層(HTTP/HTTPS通信)を監視・防御することに特化しているのが特徴です。
では、実際に導入する際にはどの程度の費用がかかるのでしょうか。ここからは、WAFの費用相場について解説します。
WAFに必要な費用
WAFを導入する際には、大きく分けて以下のような費用が発生します。
| 費用項目 | 詳細 |
|---|---|
| 初期費用 | 導入の際にかかる費用 |
| 利用料(ランニングコスト) | クラウド型では月額や従量課金制、ソフトウェア型ではライセンス料や年間契約が主流 |
| オプション費用 | 家庭用・法人用、利用台数で料金体系が異なる |
まずは、導入時に必要となる初期費用です。これはサービスの設定や環境構築、機器設置などにかかるコストで、特にオンプレミス型やアプライアンス型では重要な要素となります。
次に、運用を続けるうえでの利用料(ランニングコスト)です。クラウド型では月額や従量課金制が一般的で、ソフトウェア型ではライセンス料や年間契約が主流です。これはWAFの利用を継続するための基本的な費用となります。
サービスによってはオプション費用が追加されます。たとえば、Bot対策やCAPTCHA機能、ログ保存期間の延長、専用サポートを希望する場合は追加のオプション費用が発生する場合が多いです。
初期費用・月額料金の相場
| 項目 | クラウド型(定額・従量課金型) | アプライアンス型やソフトウェア型(買い切り型) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 5万円〜7万円程 | 25万円〜180万円 |
| 利用料金 | 9千円〜4万5千円/月 | 12万円〜53万円程/年 ※ライセンス料金 |
WAFの費用相場は、クラウド型(定額・従量課金型)の場合、初期費用が5万円〜7万円程、月額料金は9千円〜4万5千円程が相場です。従量課金制を採用するサービスも多く、トラフィック量や利用する機能によって料金が変動します。中小企業から大規模サイトまで幅広く導入されている形式です。
アプライアンス型は、専用機器を購入して設置する方式のため、初期費用が数百万円単位になるケースもあり、月額の保守費用も数十万円前後かかることが多いです。その分、細かいチューニングや高度なセキュリティ要件に対応でき、金融機関や官公庁などで採用されやすい傾向があります。
ソフトウェア型は、ライセンス費用として数十万円前後から導入でき、年間保守料を加えて運用する形態です。既存のサーバーに導入できるため初期投資は比較的抑えられますが、設定や運用を自社で行う必要があるため、社内にセキュリティ知識がある企業に向いています。
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WAFの料金比較
ここからは実際に、WAFの料金を比較します。以下、初期費用や月額料金、無料プランの有無を比較した表をご覧ください。
|
料金
月10,000円~/1サイト
初期費用 要問合せ
(他5プラン)
|
料金
月25,000円〜
初期費用 100,000円
(他2プラン)
|
料金
月28,000円~
初期費用 68,000円~ |
料金
月45,000円
初期費用 100,000円
(他2プラン)
|
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
|
導入実績社数 20,000サイト以上 |
導入実績社数 150万サイト以上 |
導入実績社数 614社以上 |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
他社と比較したおすすめポイントは、「自動運用型WAF機能」です。専門のセキュリティチームが最新の脅威情報を反映し、常に最適なルールでシステムを防御してくれるため、ユーザーは複雑な設定や監視作業に追われることがありません。加えて、サポート体制も充実しており、セキュリティ対策の内製化が難しい企業におすすめです。
他社と比較したおすすめポイントは、「柔軟な導入形態」です。SiteGuardは、パッケージ型の「SiteGuardシリーズ」として販売されており、クラウド型WAFと比べてランニングコストを抑えやすい構成になっています。また、必要な機能だけを選んで導入できるため、無駄なコストが発生しにくく、自社のニーズに最適化したセキュリティ対策が可能です。高精度な検知エンジンと柔軟なルール設定により、セキュリティとコストのバランスを重視する企業に最適です。
他社と比較したおすすめポイントは、月額定額制で利用できる「トラフィック無制限プラン」です。多くのクラウド型WAFがトラフィック量に応じた従量課金制を採用する中で、Cloudbric WAFは定額で提供されており、アクセスが急増しても追加費用が発生しないのが強みです。これにより、キャンペーンやメディア露出時などアクセス変動の大きいWebサイトでも安心して利用でき、コスト管理がしやすくなります。
他社と比較したおすすめポイントは、「マネージド型のWAF」である点です。Blue Sphereは、WAFの導入だけでなく、その後のルール設定や監視・運用までワンストップで提供しているのが特徴です。これにより、利用者側でのセキュリティ対応が不要となり、ITリソースに余裕のない企業やスタートアップにとって大きなメリットとなります。さらに、迅速な対応が求められるインシデント時にも、プロのチームによるサポートが受けられる点もおすすめです。
他社と比較したおすすめポイントは「従量課金制+無料枠」の柔軟な料金体系です。AWS WAFは月額固定費ではなく、ルール数とリクエスト数に応じた従量課金モデルを採用しており、使った分だけ支払う仕組みです。特に注目したいのが無料枠の存在で、毎月100万件までのリクエストは無料で処理されます。この無料枠を活用すれば、小規模なWebサービスやスタートアップであれば、実質的に無料でWAFを導入・運用できるケースもあるため、初期コストを抑えたい企業にはメリットです。
多くのWAFは無料トライアルがあり、手軽に試せる点が魅力です。利用制限やサポートが不十分な場合もありますが、試験導入におすすめです。導入目的や予算に応じて最適なツールを検討しましょう。
【無料あり】WAFおすすめ5選
2025年最新比較で、おすすめのWAF5選を紹介します。ツールごとに料金や特徴が異なりますので、WAFの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
- 攻撃遮断くん
- SiteGuard
- Cloudbric WAF+
- BLUE Sphere
- AWSWAF
攻撃遮断くん
遮断くんは、サイバーセキュリティクラウド株式会社が提供するWAFサービスです。遮断くんは、主にSQLインジェクションやXSSなど、Webアプリケーションへの攻撃をリアルタイムでブロックし、専門的な知識がない企業でも安全な運用を実現できる点が評価されています。無料トライアルも用意されており、個人・法人問わず幅広いユーザーに支持されています。
他社と比較したおすすめポイントは、「自動運用型WAF機能」です。専門のセキュリティチームが最新の脅威情報を反映し、常に最適なルールでシステムを防御してくれるため、ユーザーは複雑な設定や監視作業に追われることがありません。加えて、サポート体制も充実しており、セキュリティ対策の内製化が難しい企業におすすめです。
主な機能
SiteGuard
SiteGuard(サイトガード)は、EGセキュアソリューションズ株式会社が提供するWAFサービスです。日本国内で開発・提供されており、高い信頼性と安定性を兼ね備えたサービスとして多くの企業・自治体・教育機関で導入されています。特に、オンプレミス型とクラウド型の両方に対応している点が特徴で、導入環境に応じた柔軟な運用が可能です。
他社と比較したおすすめポイントは、「柔軟な導入形態」です。SiteGuardは、パッケージ型の「SiteGuardシリーズ」として販売されており、クラウド型WAFと比べてランニングコストを抑えやすい構成になっています。また、必要な機能だけを選んで導入できるため、無駄なコストが発生しにくく、自社のニーズに最適化したセキュリティ対策が可能です。高精度な検知エンジンと柔軟なルール設定により、セキュリティとコストのバランスを重視する企業に最適です。
Cloudbric WAF+
Cloudbric WAF+(クラウドブリック)は、株式会社Penta Security Systemsが提供するクラウド型WAFサービスです。グローバルでの導入実績は28,000サイト以上にのぼり、中小企業から大手企業、公共機関まで幅広く活用されています。30日間の無料トライアルがあるため、実際に利用してみてその機能を試せる点も好評です。
他社と比較したおすすめポイントは、月額定額制で利用できる「トラフィック無制限プラン」です。多くのクラウド型WAFがトラフィック量に応じた従量課金制を採用する中で、Cloudbric WAFは定額で提供されており、アクセスが急増しても追加費用が発生しないのが強みです。これにより、キャンペーンやメディア露出時などアクセス変動の大きいWebサイトでも安心して利用でき、コスト管理がしやすくなります。
主な機能
BLUE Sphere
Blue Sphere(ブルースフィア)は、株式会社Blue Sphereが提供するクラウド型WAFサービスです。日本国内で開発・運用されており、中小企業から大手企業まで幅広い業種での導入実績を持ちます。必要な情報を入力するだけで利用できる無償トライアルも用意されているため、導入前から気軽にその機能を試せます。
他社と比較したおすすめポイントは、「マネージド型のWAF」である点です。Blue Sphereは、WAFの導入だけでなく、その後のルール設定や監視・運用までワンストップで提供しているのが特徴です。これにより、利用者側でのセキュリティ対応が不要となり、ITリソースに余裕のない企業やスタートアップにとって大きなメリットとなります。さらに、迅速な対応が求められるインシデント時にも、プロのチームによるサポートが受けられる点もおすすめです。
主な機能
AWS WAF
AWS WAF(エーダブリューエス)は、Amazon Web Servicesが提供するクラウド型WAFサービスです。全世界で数百万以上の企業に利用されており、DDoS攻撃やSQLインジェクション、XSSなどの脅威からWebアプリケーションを保護します。大企業から中小規模のビジネスまで、規模を問わず幅広い導入実績を持っています。
他社と比較したおすすめポイントは「従量課金制+無料枠」の柔軟な料金体系です。AWS WAFは月額固定費ではなく、ルール数とリクエスト数に応じた従量課金モデルを採用しており、使った分だけ支払う仕組みです。特に注目したいのが無料枠の存在で、毎月100万件までのリクエストは無料で処理されます。この無料枠を活用すれば、小規模なWebサービスやスタートアップであれば、実質的に無料でWAFを導入・運用できるケースもあるため、初期コストを抑えたい企業にはメリットです。
主な機能
WAFの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったWAFが分かる診断(無料)ができます。
利用料金だけじゃない!WAFの選び方
WAFを比較する際、月額料金や初期費用といったコストに目が行きがちです。しかし、セキュリティ対策は“安さ”だけで選ぶと十分な効果を得られないリスクもあります。導入形態や検知精度、サポート体制などを比較して検討することが重要です。ここでは、料金以外に確認しておくべきポイントを紹介します。
- 導入形態は自社に合っているか
- サイバー攻撃の検知精度が高いか
- 自動更新機能が搭載されているか
- 管理コンソールの使いやすさ
- サポート体制は整っているか
導入形態は自社に合っているか
WAFにはクラウド型・アプライアンス型・ソフトウェア型があります。短期導入や運用負荷の軽減を重視するならクラウド型、自社内で高度な制御やデータ保持を求めるならアプライアンス型、低コストで自社の技術力を活かせるならソフトウェア型が適しています。料金だけでなく、自社の運用体制に合った形態を選びましょう。
サイバー攻撃の検知精度が高いか
いくら安価でも、攻撃を見逃すWAFでは意味がありません。SQLインジェクションやXSSなど基本的な攻撃はもちろん、最新の攻撃パターンにどこまで対応できるか、誤検知が少ないかを確認しましょう。
自動更新機能が搭載されているか
サイバー攻撃は常に進化しているため、ルールやシグネチャの更新が欠かせません。手動更新に頼ると、担当者の負担が増えるだけでなく、最新の脅威に対応できない危険性があります。自動更新機能が搭載されたWAFを選べば、最新の攻撃にも素早く対応でき、長期的な運用コスト削減にもつながります。
管理コンソールの使いやすさ
導入後は日常的に運用していくため、管理画面のわかりやすさや操作性も重視すべきポイントです。直感的に使えるコンソールであれば、設定変更やレポート確認がスムーズに行え、セキュリティ担当者の負担を軽減しつつ、素早い対応が可能になります。
サポート体制は整っているか
万が一、攻撃や障害が発生した場合に頼れるかも大切です。24時間365日のサポートや、専門エンジニアによる運用支援、緊急時のエスカレーション体制などを事前に確認しておくことで、安心して運用できます。サポートの質は料金には表れにくい部分ですが、実運用では大きな価値を持つポイントです。
まとめ:WAFで自社サービスのセキュリティ対策を強化しよう
サイバー攻撃の脅威が増大するなか、Webアプリケーション層を守るWAFは、もはや企業にとって欠かせない存在となっています。WAFを導入することで、SQLインジェクションやXSSなどの代表的な攻撃から自社のWebサービスを保護できるだけでなく、脆弱性対応の迅速化や不正アクセスによる被害コスト削減、攻撃状況の可視化による運用改善などさまざまな効果が得られます。
しかし、数あるWAFを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったWAFが分かる診断(無料)ができます。
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