ファイル転送サービスとは?仕組みやメリットについて解説
「大容量のファイルをメールで送れない」「取引先とのファイル共有に手間や不安を感じている」とお悩みの企業担当者は多いでしょう。業務のデジタル化が進む中で、個人情報を含むデータなどを安全にやり取りするニーズは年々高まっています。そんな課題を解決する手段として注目されているのがファイル転送サービスです。
本記事では、ファイル転送サービスの基本的な仕組みや導入するメリット、選び方までわかりやすく解説します。「安全にファイルを共有したい」と考えている担当者の方はぜひ参考にしてください。
- ファイル転送サービスとは
- ファイル転送サービスの仕組み
- ファイル転送サービスの機能
- ファイル転送サービスのメリット
- ファイル転送サービスの選び方
- まとめ:サービスを活用してファイル転送を効率化しよう
ファイル転送サービスとは
ファイル転送サービスとは、インターネット上で大容量のファイルや複数のファイルを、安全かつ簡単に送受信できるサービスです。メールでは容量制限により送れないデータや、セキュリティ面で不安のあるファイルでも、専用のサービスを利用することでスムーズに共有できます。
多くのファイル転送サービスでは、ファイルをクラウド上にアップロードし、発行されたURLを共有することで相手にダウンロードしてもらう仕組みを採用しています。これにより、送信者・受信者ともに特別なソフトをインストールする必要がなく、手軽に利用できる点が特徴です。
ファイル転送サービスの仕組み
ファイル転送サービスは、インターネット上のサーバーを介してファイルをやり取りする仕組みを採用しています。送信者がファイルをアップロードし、受信者がダウンロードするという流れは共通していますが、データの保存方法や利用目的によっていくつかのタイプに分かれます。ここでは、代表的な「クラウドストレージ型」と「一時転送型」の2つの仕組みについて解説します。
クラウドストレージ型
クラウドストレージ型のファイル転送サービスは、オンライン上のストレージにファイルを保存し、必要に応じて共有・転送する仕組みです。送信者はクラウド上にファイルをアップロードし、共有用のURLやアクセス権限を設定することで、特定の相手とファイルを共有できます。ファイルは一定期間、または利用者が削除するまで保存されるため、繰り返しアクセスしたい資料や複数人で共有するデータの管理に適しています。
また、フォルダ単位での共有やアクセス権限の細かな設定、履歴管理などの機能を搭載しているサービスも多く、社内外での継続的なファイル共有や情報管理に活用されます。
一時転送型
一時転送型のファイル転送サービスは、ファイルを一時的にサーバーへ保存し、相手がダウンロードすると自動的に削除される、もしくは一定期間後に消去される仕組みです。送信者はファイルをアップロード後、発行されたURLを相手に共有するだけで転送が完了します。
保存期間が短く設定されているため、不要なデータがサーバー上に残りにくく、情報漏えいリスクを抑えやすい点が特徴です。大容量ファイルを一度だけ送りたい場合や、機密性の高いデータを簡易的に受け渡したい場面でよく利用されています。
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ファイル転送サービスの機能
ファイル転送サービスには、ファイルを安全にやり取りするためのさまざまな機能を搭載しています。ファイルを送受信するだけでなく、共有や管理をスムーズに行える工夫が豊富です。
ここでは、ファイル転送サービスが提供する代表的な機能を順に紹介します。
ファイル転送サービスの機能
- ファイルアップロード・ダウンロード
- 共有リンク生成
- アクセス制限
- 同期・共有フォルダ
- バージョン管理
ファイルアップロード・ダウンロード
ファイル転送サービスの基本となるのが、ファイルのアップロードとダウンロード機能です。パソコンやスマートフォンからファイルをサービス上にアップロードし、相手がインターネット経由でダウンロードすることでファイルの受け渡しが行われます。大容量ファイルや複数ファイルもまとめて扱えるため、メールでは送信が難しいデータでもスムーズに共有できます。
共有リンク生成
多くのファイル転送サービスでは、アップロードしたファイルに対して専用の共有リンクを生成できます。このリンクを相手に送るだけでファイルを共有できるため、相手のメールアドレスやアカウント情報を事前に登録する必要がありません。URLベースで手軽にファイルを渡せる点が、大きな利便性となっています。
アクセス制限
ファイルの不正利用や情報漏えいを防ぐため、アクセス制限機能が用意されています。パスワードの設定やダウンロード期限の指定、閲覧・編集権限の管理などを行うことで、ファイルを閲覧できる人や期間を限定できます。特に業務で機密情報を扱う場合に重要な機能です。
同期・共有フォルダ
クラウドストレージ型のサービスでは、端末とクラウド上のフォルダを自動で同期する機能が提供されています。パソコン上の共有フォルダにファイルを保存・更新すると、クラウド上にも即座に反映され、他のメンバーと常に最新の状態でファイルを共有できます。チームでの共同作業や情報共有を円滑に進める際に役立ちます。
バージョン管理
バージョン管理機能は、ファイルの更新履歴を保存し、過去の状態に戻せる仕組みです。誤って上書きしてしまった場合でも、以前のバージョンを確認・復元でき、作業ミスによるトラブルを防げます。複数人でファイルを編集する場面でも、変更内容を把握しやすくなる点がメリットです。
ファイル転送サービスのメリット
ファイル転送サービスは、業務におけるファイル共有を効率化するだけでなく、セキュリティや管理面でも多くのメリットがあります。ここでは、主な5つのメリットを詳しく解説します。
メリット
- 大容量ファイルの送信が簡単
- 受信側の負担が少ない
- 複数人でのアクセスや同時編集が容易
- 暗号化やアクセス制限で情報漏えい対策ができる
- 履歴やログで管理しやすい
大容量ファイルの送信が簡単
ファイル転送サービスを利用すれば、メールの容量制限を気にすることなく大容量ファイルを送信できます。動画や高解像度画像、設計データなどもそのまま共有可能なため、ファイルを分割・圧縮する手間がかからず、業務の効率化につながります。
受信側の負担が少ない
受信者は共有リンクを開いてダウンロードするだけでファイルを受け取れるため、操作がシンプルです。専用ソフトのインストールやアカウント登録が不要な場合も多く、取引先や社外の相手にもスムーズに対応できます。
複数人でのアクセスや同時編集が容易
クラウド型のファイル転送サービスでは、複数人が同じファイルやフォルダにアクセスできます。サービスによっては同時編集やリアルタイム共有が可能なため、チームでの共同作業や情報共有を円滑に進めることができます。
暗号化やアクセス制限で情報漏えい対策ができる
多くのファイル転送サービスには、通信や保存データの暗号化、パスワード設定、アクセス権限の管理といったセキュリティ機能があります。これにより、不正アクセスや情報漏えいのリスクを抑え、安全にファイルをやり取りできます。
履歴やログで管理しやすい
ファイル転送サービスは、ファイルのアップロード・ダウンロード履歴やアクセスログを確認できるため、誰がいつファイルを操作したのかを把握できます。情報管理の透明性が高まり、トラブル発生時の原因追跡や内部統制の強化にも役立ちます。
ファイル転送サービスの選び方
ファイル転送サービスは種類が多く、機能や特徴もさまざまです。自社の業務や利用シーンに合わないサービスを選んでしまうと、かえって手間が増える可能性もあります。ここでは、ファイル転送サービスを導入する際に特に確認しておきたい主なポイントを解説します。
選び方
- 用途・目的を明確にしておく
- ファイル容量の上限を確認する
- 操作性と受信者の利便性を確認する
用途・目的を明確にしておく
まずは、ファイル転送サービスをどのような目的で利用するのかを明確にすることが重要です。一時的に大容量ファイルを送信したいのか、社内外で継続的にファイルを共有・管理したいのかによって、適したサービスは異なります。利用頻度や共有相手、セキュリティ要件などを整理しておくことで、必要な機能を搭載したサービスを選びやすくなります。
ファイル容量の上限を確認する
サービスごとに、アップロードできるファイル容量や保存容量の上限は異なります。無料プランでは容量制限が厳しく設定されている場合も多いため、送信したいファイルサイズに対応できるか事前に確認しておくことが大切です。将来的に扱うデータ量が増える可能性も考慮し、拡張性のあるプランを選ぶと安心です。
操作性と受信者の利便性を確認する
送信者だけでなく、受信者にとって使いやすいかも重要なポイントです。操作画面が直感的で分かりやすいか、受信時にアカウント登録や複雑な手順が必要ないかを確認しましょう。取引先や社外の相手と頻繁にやり取りする場合は、誰でも簡単に利用できるサービスを選ぶことで、やり取りがスムーズになります。
まとめ:サービスを活用してファイル転送を効率化しよう
ファイル転送サービスは、大容量ファイルの送信や安全なデータ共有を実現し、業務の効率化に期待できます。メールでは対応しきれない容量やセキュリティの課題も、専用サービスを活用することでスムーズに解決できます。
しかし、数あるファイル転送サービスを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったファイル転送サービスが分かる診断(無料)ができます。