多くの企業が人事業務DX(デジタルトランスフォーメーション)を目指して、SaaSを導入しています。
しかし、SaaSを導入したからといって必ずしも業務効率化が進むわけではありません。
システム間のデータ連携が上手くできなければ、それぞれのシステムに1からデータ入力することとなり、かえって生産性が下がる失敗例も。
ここでは、人事DXを成功に導くサービスの選び方を解説します。
人事DXを進める SaaS導入の3ステップ
人事DXを一気に実現しようとするのは現実的ではありません。下図のように段階的に推進することで、着実かつスムーズにDX化を図ることが大事です。
SaaSの導入が業務をシンプルにし、戦略的な人事も可能にします。
STEP
1
人事部の定型業務をデジタル化
このステップで役立つSaaS
・勤怠管理システム
・給与計算ソフト
・労務管理システム
・FAQシステム
STEP
2
人材データを一元化・可視化
このステップで役立つSaaS
・人事管理システム
・タレントマネジメントシステム
・エンゲージメントサーベイ
・健康管理システム
STEP
3
データに基づいた人事施策
このステップで役立つSaaS
・タレントマネジメントシステム
・福利厚生代行
・Web会議ツール
・ワークフローシステム
・ビジネスチャットツール
人事DXのポイントは
「システム連携」
人事DXの実現には複数のSaaS・システムが必要になります。システム同士を上手く連携できないと思ったように業務効率化が進まないケースもあるため注意。たとえば、「勤怠管理システムに登録した従業員情報を、給与計算ソフトにも手動で入力する」というように、同じ情報を二重管理しなければならなくなります。せっかくSaaSを導入しても逆に手間が増えてしまった…とならないよう、システム連携の方法を考えることがポイントです。
システム連携
なし
従業員情報をSaaSごとに管理
システム連携
あり
従業員情報を一括で管理
シリーズなら
システム連携をスムーズに行えます
人事領域のSaaSを多数展開しているシリーズなら、システム連携がラクラク!シリーズ内のデータ連携がスムーズに行えるよう設計・開発されているので、難しい設定なしで連携が完了します。人事担当者が社内のあらゆるシステムやExcelファイルのデータを更新しにいく手間はなくなり、人事部の業務効率化につながります。
人事DXの土台である「従業員情報データベース」と連携されるため
常にデータが最新に保たれます
システム連携に強みのある注目シリーズ
HRMOS(ハーモス)の特徴
株式会社ビズリーチの知見・ノウハウが詰まったシリーズ。
採用やタレントマネジメントに強みがあり、人材活用や組織づくりを強化したい企業におすすめ。
対応領域
■
人事領域
■
経理領域
採用管理
タレントマネジメント
勤怠管理
労務管理
給与計算
経費精算
ワークフロー
請求書管理
詳細を見る
ジョブカンの特徴
シリーズ累計導入25万社と実績が豊富。人事だけでなく経理領域まで広くカバーするシリーズとなっており、
あらゆる事務作業を自動化できる。
対応領域
■
人事領域
■
経理領域
採用管理
勤怠管理
労務管理
給与計算
経費精算
ワークフロー
会計
請求書管理
jinjer(ジンジャー)の特徴
採用以外の人事領域を幅広くカバーしたシリーズ。
定型業務の自動化・効率化を支援するSaaSツールを多数展開していることが強み。
対応領域
■
人事領域
■
経理領域
勤怠管理
労務管理
給与計算
人事評価
eラーニング
福利厚生
経費精算
ワークフロー
シリーズ導入の
メリット・デメリット
メリット
・必要な機能が1つのパッケージになっているため、個別にシステムを調達する手間が省ける
・従業員情報を一元管理でき、情報の整合性が保たれる
・シリーズ製品は共通のUI/UXで統一されていることが多く、操作に迷わず使える
・サポートチームが、システム同士を連携して効率化するノウハウを豊富に持っている
デメリット
・自社の独自要件や特殊な業務フローを考慮した、細かなカスタマイズが難しい
・1つのベンダーの製品に依存する度合いが高くなり、万が一サービス提供が終了した場合には人事業務に影響が及ぶリスクあり
シリーズ導入は こんな企業におすすめ!
これから人事業務をデジタル化しようと考えている企業
既にいくつかのSaaSを導入済みの企業にシリーズを導入する場合、既存SaaSのリプレイスを考えなければなりませんが、まだSaaSを導入していない企業なら、リプレイスの考慮は不要!まっさらな状態からシリーズを導入し、将来的に人事の広い領域を1つのシリーズだけでスムーズに効率化できます。
人事業務の標準化・簡素化を目指している企業
シリーズのデメリットとして「カスタマイズ性が低い」という点がありますが、むしろその制限があることで、自社のルールを標準化・簡素化する良い機会になります。複雑なルールのせいで従業員の生産性が落ちている企業には、シリーズ導入がおすすめです。
人事データを積極的に活用していきたい企業
シリーズなら、1つのデータベースに人事情報がまとまるため、必要な人事データを抽出したり統計データ化するといった分析も行いやすくなります。主観や経験則ではなく、客観的データにもとづいた人材活用や経営判断を行いたい企業にはシリーズがおすすめです。
中堅企業や大企業
従業員数が多ければ多い程、「人的資本をいかに効果的に活用するか」という観点が重要になります。しかし、人数が多すぎて各従業員の状態を細かく把握しきれていない企業もあるでしょう。人事データを一元管理できるシリーズを導入することで、人材を効率的かつ効果的に管理することができます。
システム単体導入の
メリット・デメリット
メリット
・必要な人事機能だけを選んで、より手軽・スピーディにシステム導入できる
・専門性の高い業界に特化したシステムを個別に入れることが可能
・自社の独自要件にあわせて細かな機能カスタマイズがしやすく、「痒い所に手が届く」ツールが多い
デメリット
・社内システムとの互換性が低くデータ連携しにくいと、人事情報の一元管理が難しい
・複数のSaaSツールを管理することとなり、アカウント管理やベンダー対応が煩雑
・システムごとに画面レイアウトや操作方法が異なるため、従業員はそれぞれの操作に慣れる必要がある
システム単体導入は こんな企業におすすめ!
「勤怠」「給与」など各領域で、要件に合うシステムを個別に選びたい企業
勤怠管理や給与計算など、特定の業務領域ごとに個別最適なシステムを選びたい企業には、システム単体導入がおすすめです。
自社の既存システムと連携させたい企業
既にいくつかの人事システムを導入済みで、それらの既存システムも使い続けたい企業もあるでしょう。その場合は、アナログ業務が残る領域だけをカバーするSaaSを導入し、自社システムと連携して使う方法がおすすめです。
業界特化のSaaSツールを導入したい企業
シリーズ製品はどの業界にも合うように汎用的に設計されている一方、業界特化の機能はそなわっていません。そのため、業界特化の機能がほしい企業は、専門性の高い単体のSaaSツールを導入し、他のシステムと連携する使い方がおすすめです。
今の業務フローをなるべく変えずにデジタル化したい企業
自社の業務フローを簡素化・標準化することが難しい、なんらかの事情を抱える企業もあるでしょう。その場合は、柔軟にカスタマイズできるシステムを選ぶのがおすすめ。現在の業務フローを再現しながらデジタル化が進むので、現場社員もすぐにシステムに適応できるでしょう。
人事DXを進めたい企業・人事担当者は
ぜひPRONIに相談ください
PRONIコンシェルジュ
SaaSを導入し、
人事DXを推進しましょう
シリーズ導入とシステム単体導入を比較して、それぞれのメリット・デメリットを解説しました。「シリーズ」と「単体」のどちらがマッチしているか、見極める際のお役に立てたら幸いです。
人事DXを進める企業で、次に悩みの種になるのはサービス選定です。
PRONIアイミツSaaSでは、貴社の課題をヒアリングしたうえで、専任コンシェルジュがおすすめのSaaSを紹介します。1社1社を比較してツールを選ぶ手間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。