価格が安い会計ソフトおすすめ10選!費用相場も解説
会計ソフトは日々の仕訳から決算書作成までを効率化するために必須のツールですが、毎月のランニングコストの負担が重いと感じている方も多いのではないでしょうか。ずっと使い続ける会計ソフトだからこそ、費用の見直しは必要です。
そこで、本記事では価格が安いおすすめの会計ソフト10選を紹介します。会計ソフトの費用相場も解説しますので、はじめて会計ソフトの導入を検討している方もぜひご覧ください。
会計ソフトの費用相場
はじめに、会計ソフトの費用相場を確認していきましょう。月額課金制のクラウド型、一括購入型のインストール型のそれぞれの費用相場を解説します。
導入形態 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|
クラウド型会計ソフト | 無料 | 1,000円~数万円 |
インストール型会計ソフト | 1万円~数十万円(一括購入) | 無料 |
クラウド型会計ソフトの初期費用・月額料金
クラウド型の会計ソフトは、インターネットに接続できる環境であれば、PC・スマホ・タブレットどの端末からでも操作できる点が特徴。システムが変更されれば自動アップデートされるため、手動のバージョンアップ作業が不要な点もメリットです。
クラウド型会計ソフトは初期費用が無料の場合がほとんど。月額料金の相場は1,000円~数万円となっており、必要最低限の機能に絞った会計ソフトは安い価格で利用できます。一方でBS・PLを含む細かな決算書類を自動出力できる機能など、多機能型の会計ソフトの場合は月額料金が高くなる傾向があります。
インストール型会計ソフトの初期費用・月額料金
インストール型の会計ソフトは一括購入型がほとんどで、1万円~数十万円の費用が発生します。また月額料金はかかりません(ただし、サービス更新費用として半年ごとに数千円の費用が発生する場合あり)。
インストール型会計ソフトは、購入したソフトウェアをPCにダウンロードすることで利用でき、インターネット回線がない環境でもオフラインで操作可能。また、インターネットに接続しないことでセキュリティ面でも安全です。少数の経理担当者のみが会計ソフトを利用するなら、インストール型の会計ソフトもおすすめです。
会計ソフトの料金比較表
ここからは実際に、会計ソフトの初期費用や月額料金を比較していきましょう。以下、2024年最新の会計ソフトの料金比較表をご覧ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|
freee会計 | 無料 | 980円~ |
マネーフォワードクラウド会計 | 無料 | 800円~ |
弥生会計 オンライン | 無料 | 2,166円~ |
かんたんクラウド会計 | 無料 | 1,800円~ |
勘定奉行クラウド | 無料~77,000円 (プランによって異なる) |
6,600円~36,850円 |
HANJO会計 | 無料 | 1,078円 |
PCA会計クラウド | 無料 | ソフト利用料金:4,620円 サーバー利用料金:25,080円 |
円簿会計 | 無料 | 無料 |
フリーウェイ経理Lite | 無料 | 無料 |
ジョブカン会計 | 無料 | 2,500円~ |
上記はクラウド型会計ソフトの料金プランで、多くの会計ソフトは初期費用無料、数千円の月額料金で導入できます。中でも、「freee会計」や「マネーフォワードクラウド会計」は他社と比較して安い価格帯である上、導入実績も豊富なおすすめ会計ソフトです。
「ジョブカン会計」はインストール型の会計ソフトも購入可能で、最新版の「ジョブカンDesktop 23」は30,800円(税込)の価格で購入できます。どの会計ソフトを導入すべきか迷う方は、ぜひPRONIアイミツにご相談ください。希望要件に合った会計ソフトを最大6つまでご案内します。
【2024年最新】価格が安い会計ソフトおすすめ10選
2024年最新の料金比較で、価格が安いおすすめの会計ソフト10選を紹介します。コストパフォーマンスに優れているものばかりなので、導入費用が気になるという場合も以下のサービスをチェックしてみましょう。
- freee会計
- マネーフォワードクラウド会計
- 弥生会計オンライン
- かんたんクラウド会計
- 勘定奉行クラウド
- HANJO会計
- PCA会計クラウド
- 円簿会計
- フリーウェイ経理Lite
- ジョブカン会計
freee会計
freee会計は中小企業や個人事業主向けに開発されたクラウド会計ソフト。はじめての方も操作しやすいUI(ユーザーインターフェース)が特徴で、経理の専門知識がない企業・個人にもおすすめできる会計ソフトです。
freee会計は他社と比較して価格が安い点もメリットで、初期費用無料・月額料金980円で導入可能。クレジットカード・銀行口座を連携して日々の仕訳を自動化する機能や、確定申告書を自動作成する機能が使えます。なお、確定申告に関するトータルサポートを受けたい場合にはプレミアムプラン(月額料金3,316円)がおすすめです。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
マネーフォワード クラウド会計
MFクラウド会計は、バックオフィス系のさまざまなシステムを開発する株式会社マネーフォワードが提供しているクラウド会計ソフト。個人事業主は月額料金800円、小規模~中小企業は月額料金2,980円で利用でき、他社と比較して安い価格がおすすめの理由です。
また、同社が提供する給与計算ソフト・経費精算ソフトなどと会計ソフトを連携することで、給与や経費の自動仕訳が実現。これまで経理担当者が手作業で対応してきた作業が不要となり、経理にまつわる業務全体を効率化できます。
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
弥生会計オンライン
「弥生会計オンライン」は、弥生株式会社が提供する会計ソフト。弥生は1978年の創業以来、インストール型の会計ソフトを提供するリーディングカンパニーとして、さまざまな業態に合わせた会計ソフトを提供してきました。
「弥生会計オンライン」は初期費用無料・年額26,000円(1ヶ月あたり2,166円)で導入可能。領収書やレシートの自動仕訳、クレジットカード連携など必要な機能を利用できます。また、初年度無料キャンペーンを実施中で、1年間はすべての機能を無料で使い続けられます。費用を抑えて会計ソフトを導入したいなら、「弥生会計オンライン」がおすすめです。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
「かんたんクラウド会計」は、株式会社ミロク情報サービスが提供するクラウド会計ソフト。会計簿記の初心者でも操作できる分かりやすいUI(ユーザー・インターフェース)が特徴で、小規模法人や中小企業にもおすすめの会計ソフトです。
「かんたんクラウド会計」は初期費用無料・月額料金1,800円と、他社と比較しても安い価格帯となっています。電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応しているため、手軽に法令対応したい企業にもおすすめです。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 残高試算表の作成機能
- 月次推移表の作成機能
勘定奉行クラウドは、株式会社オービックビジネスコンサルタント(以下、OBCと呼ぶ)が提供する会計ソフトです。OBCのサービスはこれまでに約69万社に導入実績があり、2021年にはIPO実現企業の69%がOBCのクラウドサービスを導入しています。
小規模企業向けのプランは、初期費用無料・年間利用料102,300円(1ヶ月あたり8,525円)。また、中小企業向けのプランは初期費用55,000円・年間利用料257,400円(1ヶ月あたり21,450円)で導入できます。
他社と比較して勘定奉行クラウドの料金は割高ですが、AI学習によって金融機関の取引データから自動仕訳を行う機能や、Excelファイルを取り込んで自動仕訳を行う機能など、便利な機能が豊富。これまで経理担当者が行ってきた転記作業を大幅に削減できます。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 月次推移表の作成機能
- 決算書の作成機能
- 勘定科目の設定
- 取引先など補助科目の登録機能
HANJO会計は、時計メーカーとして有名なカシオ計算機株式会社が提供するクラウド会計ソフト。飲食店の経理向けに特化した会計ソフトとなっており、飲食店の経営データ(売上、客数、客単価、客席回転数、FL比率など)をグラフで可視化できる機能がおすすめです。
また、レシートをスマホで撮影するだけで仕訳が完了する機能や、銀行口座データから自動仕訳する機能を使えば、経理業務にかかる時間が削減。レシピ改善やスタッフ教育といった重要な業務に時間をさけるようになるでしょう。
HANJO会計は初期費用無料・月額料金1,078円と、安い価格がメリット。「あまり費用をかけずに会計業務をシステム化したい」という飲食店におすすめです。
PCAクラウド会計
PCA会計クラウドは、創業40年・会計ソフトの先駆者であるPCAが提供する、中小企業向け会計ソフト。管理会計用の仕訳を登録できるため、IPOをお考えの企業にもおすすめです。
PCA会計クラウドは初期費用無料・月額料金29,700円(内訳はソフト利用料金4,620円、サーバー利用料金25,080円)で使うことができます。他社と比較すると価格帯は高いものの、豊富な会計機能や万全のセキュリティで、企業の内部統制を強化できる点がメリットです。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- 決算書の作成機能
- 勘定科目の設定
- クラウド(SaaS)
- オンプレミス(パッケージ)
- ISMS
- 日本円
- 部門別の管理機能
円簿会計は、株式会社円簿インターネットサービスが提供するクラウド会計ソフト。初期費用・月額料金が無料で、会計仕訳機能をずっと無料で使える点がおすすめの理由です。
円簿会計では無料で、仕訳帳・出納帳・総勘定元帳・決算報告書などを出力できます。クラウドサービスのため、WindowsのPCだけでなくMac、スマホ、タブレットでも操作可能。料金無料で使える会計ソフトをお探しの個人事業主や法人に、円簿会計はおすすめの会計ソフトです。
- Mac対応
- 仕訳帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 残高試算表の作成機能
- 決算書の作成機能
- Windows対応
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 通信の暗号化
フリーウェイ経理Liteは、株式会社フリーウェイジャパンが提供するインストール型の会計ソフト。円簿会計と同様に、初期費用・月額料金どちらも無料で利用できる点がおすすめです。
一方で、2023年10月から始まるインボイス制度に未対応の点や、Mac OSに非対応の点には注意が必要。とはいえ、料金が安いため、気軽に会計ソフトをお試し利用できます。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 勘定科目のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 残高試算表の作成機能
ジョブカン会計
ジョブカン会計は株式会社Donutsが提供する会計ソフト。クラウド型とインストール型の2種類の形式を選べます。クラウド型・インストール型どちらの会計ソフトも、電子帳簿保存法に対応。法令にしっかり対応した会計ソフトを導入したい企業にもおすすめです。
クラウド型のジョブカン会計は、初期費用無料・月額料金2,500円~利用できます。仕訳承認機能やキャッシュフロー計算書の出力といった機能を使いたい場合は、1つプランをグレードアップする必要がありますが、その場合も月額料金5,000円と安い価格帯です。
インストール型の会計ソフトとしては、青色申告に特化した「ジョブカンDesktop 青色申告23」や、会計処理全般に対応した「ジョブカンDesktop 会計23」があります。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 残高試算表の作成機能
- 前期比較表の作成機能
以上、価格が安いおすすめの会計ソフトを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、会計ソフト選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
価格が安い会計ソフトを選ぶ上での注意点
価格が安いという点にメリットを感じて導入しても、必要な機能がないと本来の目的である業務効率化を実現できません。以下、会計ソフトを選ぶ上での注意点を解説します。
- 会計簿記の知識がなくても簡単に操作できるか
- 確定申告や決算書などの書類作成が可能か
- クレジットカードや銀行口座とデータ連携可能か
会計簿記の知識がなくても簡単に操作できるか
仕訳科目の設定などをカスタマイズできる会計ソフトは便利である一方で、初心者には操作が難しいものもあるため注意が必要。設立したばかりの法人や個人事業主には、会計簿記の知識がなくても簡単に操作できる会計ソフトがおすすめです。
freee会計やMFクラウド会計をはじめとする多くの会計ソフトでは、無料トライアルを実施しています。「はじめて会計ソフトを導入するため操作できるか不安」という人は、無料トライアル期間に使い勝手を確認するのがおすすめです。
確定申告や決算書などの書類作成が可能か
確定申告や決算書などの書類作成が可能な会計ソフトなら、毎年の決算期における作業も効率化できます。青色申告で最大65万円の控除を受けたいならe-Taxに対応した会計ソフトを選びましょう。また、各種決算書(BS/PL、株主資本等変動計算書など)を作成する必要がある法人は、「必要な決算書を出力できるか」という点に注意して、会計ソフトを選ぶ必要があります。
クレジットカードや銀行口座とデータ連携可能か
「クレジットカードや銀行口座とのデータ連携が可能か」という点にも注意して会計ソフトを選ぶことが重要です。取引明細のデータをもとに自動仕訳できる会計ソフトなら、日々の帳簿付けの手間を大幅に削減することができます。
経費を漏れなく申請することは節税にもつながります。時間をかけずに節税効果を高めたい人にはデータ連携機能の活用がおすすめです。機能や料金など多面的に比較して会計ソフトを選びたい人は、別記事「2024年最新比較でおすすめの会計ソフト」もご覧ください。
まとめ:費用をかけずに仕訳作業を効率化しよう
会計ソフトを利用するにはランニングコストが発生するため、一見マイナスに思えるかもしれません。しかし、仕訳の自動化・決算書類の自動作成・電子帳簿保存法への対応などによって業務効率化が実現し、企業の生産性を向上させることができます。
PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注のプロとして、会計ソフト選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った会計ソフトが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
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