初心者でも使いやすい!おすすめ会計ソフト8選【2024年最新】
「会計知識はないけど帳簿付け・決算書作成をやらないといけない」「会計簿記に苦手意識を持っている」そんな経理初心者にこそおすすめなのが会計ソフトです。最近は仕訳も書類作成も自動化できる会計ソフトが多数リリースされており、会計の知識がなくても簡単に経理業務を行うことができます。
本記事では、経理の初心者でも使いやすい、おすすめの会計ソフト8選を紹介します。これから独立予定の個人事業主や、経理の専任者がいないとお困りの企業はぜひ参考にしてください。
関連記事:2024年最新のおすすめ会計ソフト
- 初心者でも簡単に使える会計ソフトの特徴
- 【2024年最新】初心者向け会計ソフトおすすめ8選
- 会計ソフトを選ぶ際の比較ポイント
- まとめ:簿記の知識がなくても簡単に使える会計ソフトを選ぼう
- よくある質問
初心者でも簡単に使える会計ソフトの特徴
会計ソフトは経理業務の工数削減に役立つツールとして、多くの企業・個人事業主に普及しています。MM総研のアンケート調査によると、中小企業における会計ソフトの利用率は50%を超えており、経理・会計業務に会計ソフトを利用する会社が主流となっています。
引用:MM総研「クラウド会計ソフトの法人導入実態調査」
会計ソフト導入の目的として最も多いのは「経理・会計業務にかかる人件費の削減」で、業務効率化を目指す企業・個人事業主におすすめのツールです。
現在は、会計簿記の知識がない初心者でも簡単に使える会計ソフトが登場しており、従来のように会計士に業務委託をする必要なく、社内で会計業務を進めることができます。初心者向け会計ソフトの特徴は下記の通りです。
- クレジットカード連携機能で、仕訳データが自動入力される
- AIの自動記帳によって、勘定科目などの入力ミスを防げる
- 仕訳データをもとに帳簿や決算書を自動作成できる
クレジットカード連携機能で、仕訳データが自動入力される
会計ソフトにはクレジットカードとの連携機能があり、カード利用明細をもとに仕訳データを自動入力することが可能です。この機能を利用すれば、経理担当者の作業が不要となります。クレジットカードだけでなく、銀行口座や電子マネーの取引明細を連携できる会計ソフトもあり、転記作業や仕訳入力の大部分を自動化することが可能です。
AIの自動記帳によって、勘定科目などの入力ミスを防げる
最近の会計ソフトにはAI(人工知能)が搭載されたものもあり、AIの推測に基づいて勘定科目などの自動入力が可能となっています。また、初心者向けの会計ソフトは、勘定科目が選択式になっていたり、ナビゲーションがついていたりと、簡単に勘定科目を入力できるサポート機能があるため、入力ミスを防げます。
仕訳データをもとに帳簿や決算書を自動作成できる
決算期に各種帳簿や決算書を作成する作業は、会計簿記の知識がない人はもちろん、会計に詳しい経理担当者にとっても大変な作業でした。しかし、会計ソフトでは、日々の仕訳データをもとに帳簿や決算書を自動作成することが可能です。具体的には下記のような書類を自動作成することができます。
- 総勘定元帳
- 決算報告書(貸借対照表、損益計算書など)
- 固定資産台帳
- 消費税申告書
- 確定申告書類
- 法人税申告書
以上のように、会計ソフトには初心者でも簡単に帳簿付けができる便利な機能が搭載されています。企業の経理担当者や、これから事業を始める個人事業主はぜひ会計ソフトの導入を検討してみてください。
【2024年最新】初心者向け会計ソフトおすすめ8選
ここからは実際に会計ソフトの機能を比較し、2024年現在、初心者向けにおすすめの会計ソフト8選を紹介します。他社と比較したおすすめポイントも詳しくお伝えしますのでぜひ参考にしてください。
- freee会計
- 弥生会計オンライン
- マネーフォワードクラウド会計
- HANJO会計
- ジョブカン会計
- かんたんクラウド会計
- フリーウェイ経理Lite
- 勘定奉行クラウド
freee会計
freee会計は個人事業主や中小企業向けに開発された会計ソフトです。初心者でも使いやすいインターフェースが評判で、国内法人におけるクラウド会計ソフトの導入シェアではfreee会計が32%と、他社を抜いて1位となっています(2017年9月時点、MM総研のアンケート調査より)。
機能としては、銀行口座の入出金データの自動連携や、e-Taxでの確定申告までサポートする機能があり、日々の帳簿付けから行政手続きまで一貫して対応できます。
また、電子帳簿保存法・インボイス制度にも対応した会計ソフトのため、「法改正にどうやって対応しようか」と頭を悩ませている経理担当者にもおすすめです。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
弥生会計オンライン
弥生会計オンラインは、弥生会計が提供する会計ソフト。弥生会計はさまざまな業種や事業形態に合わせてさまざまな種類の会計ソフトを開発しており、登録ユーザー数が280万人を突破した実績のあるサービスです。
弥生会計オンラインは、2,500以上の金融機関と連携して、入出金明細を自動取得。取引データはAIによって自動仕訳されるため、会計の知識がなくても経理業務を進められます。
また、経理業務に精通した専門スタッフが、操作方法から経理業務のやり方までサポートしてくれます。経理初心者の方も安心して会計ソフトを始められるため、おすすめです。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
マネーフォワード クラウド会計
MFクラウド会計は、株式会社マネーフォワードが提供する会計ソフトです。マネーフォワードは家計簿アプリの先駆けとしても有名で、銀行口座の入出金データをアプリに連携させる機能に強みを持っています。会計ソフトにもデータ連携技術が生かされており、銀行口座の入出金明細・クレジットカードの入出金明細から自動仕訳を行うことができます。
MFクラウド会計のこのような機能を利用すれば、面倒な日々の仕訳や決算書作成にかかる工数を削減可能。マネーフォワード社の調べによると、会計業務を1/2に削減できた事例もあるとのことです。
また、同社のクラウドサービスと会計ソフトを連携させることで、バックオフィス業務全体を効率化できる点もおすすめのポイント。初心者が使いやすいだけでなく、業務効率化にも大きく貢献する会計ソフトをお探しなら、ぜひMFクラウド会計を検討ください。
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
HANJO会計は飲食店向けの会計ソフトで、時計で有名なカシオ計算機株式会社が提供しています。HANJO会計には銀行口座データから自動仕訳できる機能のほか、レシートをスマホで撮影するだけで自動仕訳できる機能もあり、経理初心者も簡単に帳簿付けができます。
また、飲食店の経営データ(売上、客数、客単価、客席回転数、FL比率など)をグラフで可視化することも可能で、財務状況をもとに適切な経営判断ができるように。「仕訳や確定申告をしなければいけないけれど、会計の知識を付ける時間がない」とお悩みの飲食店経営者は、ぜひHANJO会計を検討ください。
ジョブカン会計
ジョブカン会計は、株式会社DONUTSが提供する会計ソフト。導入形態を「クラウド型」と「インストール型」から選択できる点が特徴です。オンラインで簡単に作業したいならクラウド型がおすすめで、特定のPCにインストールしてセキュリティが高い状態で個人利用したいならインストール型がおすすめです。
他社と比較したおすすめポイントは、同社のクラウドサービス(勤怠管理、ワークフローシステム、経費精算など)と連携してバックオフィス業務全体を効率化できる点。経理DX、人事DXで人的リソース不足などの課題を解決したい企業は、ぜひジョブカンシリーズを検討ください。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 残高試算表の作成機能
- 前期比較表の作成機能
かんたんクラウド会計は、ミロク情報サービスが提供するクラウド会計ソフト。シンプルで簡単に操作できるUI(ユーザー・インターフェース)となっており、経理初心者の方におすすめです。
かんたんクラウド会計は、電子帳簿保存法・インボイス制度に対応済みのシステムとなっており、企業や個人事業主が個別に対応する必要はありません。法改正後も安心して利用できる会計ソフトです。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 残高試算表の作成機能
- 月次推移表の作成機能
フリーウェイ経理Liteは、料金無料で使えるインストール型の会計ソフト。Windowsのパソコンにダウンロードして使えて、Wi-Fi・インターネットがない環境でも操作できます。Mac OSに対応していない点には注意が必要ですが、Windowsユーザーは料金無料で会計ソフトを使えるためおすすめです。
フリーウェイ経理Liteでは、決算書や試算表などの帳票出力も無料でできます。シンプルな機能のみを搭載しているので、経理初心者も簡単に使える会計ソフトです。紙やExcelでの帳簿付けに限界を感じている経理担当者や個人事業主は、ぜひフリーウェイ経理Liteを検討ください。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 勘定科目のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 残高試算表の作成機能
勘定奉行クラウドは、株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供する会計ソフト。中堅・中小企業を中心に累計56万社への導入実績があります。
勘定奉行クラウドには、Excelファイルを取り込んで仕訳を自動化する機能があり、経理部門で管理するExcelファイルからの転記作業を省ける点がメリット。また、帳簿をもとに決算書や総勘定元帳を自動出力できるため(Excel形式でも出力可能)、経理・会計業務を効率化できます。
会計の初心者はもちろん、会計に詳しい経理担当者にとっても業務効率化の効果を実感できる会計ソフトです。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 月次推移表の作成機能
- 決算書の作成機能
- 勘定科目の設定
- 取引先など補助科目の登録機能
会計ソフトを選ぶ際の比較ポイント
経理の初心者が会計ソフトを選ぶ際は、下記のポイントで比較検討するのがおすすめです。
- 簡単に操作できるか
- 取引データの連携で、自動仕訳ができるか
- 電子帳簿保存法に対応しているか
簡単に操作できるか
はじめて会計ソフトを導入する場合は、「簡単に操作できるか」という観点で選ぶのがおすすめです。最近は、会計業務に詳しくない個人事業主や、経理担当者がいない中小企業向けに、簡単に使える会計ソフトが多数登場しています。
具体的には、勘定科目が選択式になっていて迷わず仕訳できる会計ソフトや、必要事項を入力するだけで確定申告書類・法人税申告書などを自動作成できる会計ソフトがおすすめです。
取引データの連携で、自動仕訳ができるか
経理初心者が会計ソフトを選ぶ際は、「取引データの連携機能があるか」という観点も重要です。クレジットカードの利用明細・銀行口座の入出金明細などから自動で帳簿付けがされる会計ソフトなら、1つひとつの仕訳を作成する手間を削減できるだけでなく、「どの勘定科目にすればよいかわからない」といった悩みもなくなります。
電子帳簿保存法に対応しているか
電子帳簿保存法とは、これまで紙での保存を求められていた帳簿・書類を電子データでも保存可能とする法律です。具体的には、経理担当者が作成した仕訳帳・総勘定元帳、貸借対照表・損益計算書などを紙に出力せずにデータ保存することが可能となっています。ただし、データ保存には細かな要件があります。
そのため、「電子帳簿保存法に対応しているか」という観点で会計ソフトを比較検討することもポイント。法令対応済みの会計ソフトを導入すれば、個別に法令対応する必要なく、初心者でもスムーズに経理業務を行うことができます。
関連記事:電子帳簿保存法対応の会計ソフトを解説
まとめ:簿記の知識がなくても簡単に使える会計ソフトを選ぼう
個人事業主や中小企業の社員が、1から会計簿記の知識を身に着けて経理業務を行うのは大変です。経理の初心者向けに開発された会計ソフトなら、会計簿記の知識がなくても簡単に使えて、帳簿付けや決算書作成などに対応することができます。
とはいえ、初心者向けの会計ソフトは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、会計ソフト選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったツールが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
よくある質問
会計ソフト選びについてよくある質問に答えます。
経理初心者の個人事業主におすすめの会計ソフトは?
経理初心者の個人事業主には、日々の仕訳から確定申告まで対応した会計ソフトがおすすめです。最近の会計ソフトはe-Taxの確定申告にも対応しているため、「確定申告が難しくて気が重い」という個人事業主もスムーズに確定申告を完遂することができます。
別記事「個人事業主におすすめの会計ソフト」では、e-Taxの確定申告に対応したおすすめ会計ソフトを紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
会計ソフトの使い方がわからない場合、どうしたらいい?
会計ソフトの使い方や帳簿の付け方がわからない場合は、会計ソフト提供元のカスタマーサポートを利用するのがおすすめです。とくに1987年から会計ソフトの提供を行ってきた弥生会計は、30年以上のノウハウや実績をもとに、手厚いサポートを提供しており、「会計ソフトを操作できるか不安」という初心者におすすめ。
また、freee会計は「どの勘定科目を設定したらよいか分からない」という人向けに、適切な勘定科目を検索できるサイト「取引入力ナビ」を提供しています。こちらを参考にするのもおすすめです。
エクセルから会計ソフトに移行するメリットは?
紙やエクセルでの帳簿付けから会計ソフトに移行する最大のメリットは、経理業務にかかる工数を大幅に削減できることです。会計ソフトでは、クレジットカード取引明細の連携機能などによって仕訳業務を自動化するため、仕訳作業の大部分が削減されます。決算書も自動で作成されるため、書類作成のためにデータを転記する工数も削減。株式会社マネーフォワードによると、会計業務を1/2に削減できた事例もあるとのことです。
また初心者の場合、従来は会計簿記について勉強する必要がありましたが、会計ソフトを導入することで会計簿記に詳しくなるための勉強は不要に。本業に費やす時間を捻出できる点も会計ソフト導入のメリットといえます。
プロが代わりに探して紹介します!