タレントマネジメントシステムの導入事例とおすすめ10選
タレントマネジメントシステムが注目を集め、多くの企業で導入されています。新たにタレントマネジメントシステムを活用するために、事例が知りたいと考えるケースもあるでしょう。そこで、本記事ではタレントマネジメントの成功事例や失敗事例、企業事例などとともに、おすすめのタレントマネジメントシステムを10個紹介します。

アイミツコンシェルジュ 真鍋
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- タレントマネジメントとは?
- タレントマネジメントシステム導入の成功事例
- タレントマネジメントシステム導入の失敗事例
- タレントマネジメントシステムおすすめ10選
- タレントマネジメントシステムを導入している企業事例
- タレントマネジメントシステムの事例まとめ
タレントマネジメントとは?
タレントマネジメントとは、企業が抱えている人材1人1人のパフォーマンスを最大化するために行うマネジメント方法のことです。
人材の流動性が高く、優れた人材が他社に流れやすいアメリカで、1990年に生まれた考え方です。
その頃の日本では、終身雇用制度が一般的だったため、タレントマネジメントを使う企業はほとんどありませんでした。
しかし、近年では日本でもタレントマネジメントが広まっています。理由としては、経営環境の変化が激しくなったことや労働への意識の変化、深刻な人材不足を感じる企業が増加したことなどが挙げられます。
そのような状況下では、今いる社員の能力をいかに引き出すかが重要視されており、タレントマネジメントシステムの活用が重要になっています。
タレントマネジメントシステム導入の成功事例
タレントマネジメントシステムを導入すると、具体的にどのような効果が得られるのかわからないと感じる企業も多いです。
そこで、タレントマネジメントシステム導入の成功事例を3つ紹介します。
適材適所への配置転換で営業活動の効率化
タレントマネジメントシステムを使うと、戦略的に人材を配置でき、効率的に営業活動を行えます。
なぜなら、タレントマネジメントシステムにより従業員それぞれが持つ目標・キャリア・将来のビジョンなどが明確になり、そうした人材情報をもとに業務との適性を判断して、感覚的な判断ではなく明確な根拠に基づいた人材配置を行えるからです。
こうして従業員1人1人が持つ得意分野や能力を活かせる配置ができれば、パフォーマンスを最大化できます。
そして、営業活動を行う際にも、最適なチーム編成のもと進められます。
従業員の育成・キャリア開発に繋がり戦力化
タレントマネジメントを行い、従業員を効率的に育成し、キャリア開発すれば、多くの従業員を戦力化できます。
従業員を戦力として育てるには、各従業員の能力や性格に合わせた育成を行う必要があります。また、1人1人適切なキャリア開発は異なるため、見極める必要があります。しかし、これらを人力で行うのには限界があります。
一方、タレントマネジメントシステムを使えば、従業員の能力や経験値をデータ化できるため、客観的データに基づいた育成やキャリア開発が可能となり、戦力化につながります。
従業員のキャリアプランとの乖離を防ぎ定着率アップ
企業にとって、従業員の定着率を高めることはスピーディーな企業成長や新たな雇用による人件費の削減につながります。
一方、従業員が離職する原因の1つが、「この会社では思い描いていたキャリアプランの実現が難しい」と感じることです。タレントマネジメントシステムを導入すれば、従業員それぞれが希望するキャリアプランや、能力や性格を把握したうえで育成ができます。
そのため、従業員の希望に沿ったキャリアプランを実現しやすくなるうえ、もし従業員の希望するキャリアプランの実現が難しくても、データをもとに話し合えます。これにより、従業員の満足度や納得度が高まり、結果として定着率の向上が期待できます。
タレントマネジメントシステム導入の失敗事例
ここまで、タレントマネジメントシステム導入の成功事例を紹介してきました。
タレントマネジメントシステムの導入により、さまざまな効果が期待できますが、一方で使用方法を誤ると失敗に至ることもあります。ここでは、タレントマネジメントシステム導入の失敗事例を紹介するため、ぜひ参考にしてください。
目的が曖昧で導入費用が無駄になるケース
タレントマネジメントシステムを導入する際には、導入費用やランニングコストなどの費用がが発生します。
そのため、「競合も導入しているから」などの曖昧な理由で導入すると、大切な金銭的コストが無駄になってしまいます。また、目的が曖昧では、満足の行く効果をえることも難しいでしょう。
タレントマネジメントシステムは多くの企業から注目されており、実際に導入する企業が増えていますが、曖昧な目的で導入するとコストの無駄につながるため注意しましょう。
求める人材像が曖昧で採用でミスマッチになるケース
タレントマネジメントシステムを採用で使っても、求める人材像が曖昧では、ミスマッチが起こりかねません。
自社で必要な人材像を明確にしないと、せっかくの高性能なタレントマネジメントシステムも意味を成さなくなります。
また、採用でミスマッチを起こすと、採用にかかった時間やコスト、新たな人材を探すための時間やコストが無駄となるため、損失が大きいです。
そのため、時間的・金銭的コストの損失をできるだけ抑えるためにも、タレントマネジメントシステムを使う際には、求める人材像を明確にしましょう。
社員の協力が得られずデータが集まらない
どれだけ優れたタレントマネジメントシステムであっても、十分な量のデータが集まらなければ、その効果を得られません。
そして、十分な量のデータを集めるには、社員の協力が不可欠です。
しかし、タレントマネジメントシステムを導入する意図や期待できる効果を社員が理解していないと、「面倒だ」などの理由で社員の協力が得られないケースがあります。
そのような事態を避けるためにも、タレントマネジメントシステムを導入する際には、導入意図や効果を社員に説明し、納得して貰うための機会を設けることをおすすめします。
タレントマネジメントシステムおすすめ10選
タレントマネジメントシステムは近年注目を浴びているシステムなため、さまざまな企業から製品がリリースされています。
しかし、数が多いからこそ、自社に合うものを選ぶのが困難だと感じるケースもあるでしょう。
そこで、おすすめのタレントマネジメントシステムを10個紹介します。

HRBrain
HRBrainは、人材データを管理・分析・活用し、人事戦略の意思決定を支えます。人事や現場にとって使いやすい仕様となっており、導入事例多数の顧客満足度NO.1のタレントマネジメントシステムです。
人事評価にかかる工数を大幅に削減しながら、社員の評価納得度は向上させられるため、人事評価効率化の推進が可能です。
また、Excelや紙で行っていた業務をクラウド化すれば、リモートワーク化でも人材を正しく把握し活性化したいニーズに応えられます。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 組織改編シミュレーション機能
- 社員情報の簡易検索機能
- 社員リスト一覧の管理機能
- 評価のテンプレート機能
- コンピテンシー評価対応
- 1on1の履歴登録
Resilyは、さまざまな規模の企業140社で導入されています。最大の特徴は、Googleで採用されたタレントマネジメントの事例であるOKRを活用していることです。
OKRの活用により、従来よりも高い頻度で目標設定、追跡、再評価でき、全社員が同じ方向に向かって、優先順位を持って業務に取り組める環境が整います。
また、Resily はOKRに関する情報を一元化しているため、作成や運用を簡単に行えます。導入を検討している企業向けに、14日間のトライアル期間が設けられています。
- 社員リスト一覧の管理機能
- 評価のテンプレート機能
- コンピテンシー評価対応
- 1on1の履歴登録
- 360度評価対応
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- ISMS
- IP制限
Geppoは、個人・組織の一方のみにアプローチしても本質的な課題解決には至らない考えのもと、個人と組織両方の人事課題を可視化し解決へと導きます。従業員にかかる負担は毎月たった3つの質問に答えるだけなので、負荷がかかることはありません。
また、テレワーク下の業務時にも、Geppoを活用すれば従業員のコンディションを把握でき、ストレスや不安を軽減できます。
本質的な人事課題解決ができるタレントマネジメントシステムとして好評で、さまざまな規模・業種の企業で活用が進んでいます。
- メールサポートあり
- 組織改編シミュレーション機能
- 社員情報の簡易検索機能
- 社員リスト一覧の管理機能
- 1on1の履歴登録
- 360度評価対応
- クロス分析機能
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
タレントパレットは、単に人事業務を効率化するだけではありません。人材データの分析・活用により、経営・人事戦略の意思決定の高度化や次世代人材の育成などを実現します。
その他にも、科学的視点のもと最適な人材配置、離職の防止、採用力の強化などの、科学的人事戦略なども叶えます。
幅広い業界で導入が進んでおり、特に製造業と金融業では、人事・配置クラウドNO.1に選ばれています。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 組織改編シミュレーション機能
- 社員情報の簡易検索機能
- 社員リスト一覧の管理機能
- 評価のテンプレート機能
- コンピテンシー評価対応
- 1on1の履歴登録
- 360度評価対応

P-THは、現状社内で使っている評価制度と評価シートをそのままシステム化できるため、既存の評価制度を変更する必要のないタレントマネジメントシステムです。
また、ExcelとWebを連動させられるため、日頃から使い慣れたインターフェイスで人事評価業務を進められます。基本設定代行サービスやシート設定代行サービスなどの有料オプションを加えることもできるため、どのような企業でも着実に運用できます。
導入や運用にかかる負荷が少ないことから、導入事例も多数あり、継続利用率96%の実績を誇ります。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 社員情報の簡易検索機能
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- Pマーク
- 通信の暗号化
- 閲覧・編集の権限設定

HR-Platformは、目標管理や人事評価などの業務を柔軟にカスタマイズできます。評価データはすべて自動で集計できるため、集計の手間なく適切なタレントマネジメントができます。
また、従業員の担当職務や職場環境、キャリア開発、能力開発などを収集できる自己申告機能も搭載。より働きやすい環境づくりのための情報を従業員自身に提供して貰うことが可能です。
企業にとって本当に必要なサービスのみを厳選し、導入にかかるコストを抑えられています。
- 導入支援・運用支援あり
- 社員情報の簡易検索機能
- 社員リスト一覧の管理機能
- コンピテンシー評価対応
- 360度評価対応
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- Pマーク
- IP制限
- 中国語
Saba Cloudは、個人に最適なアプローチができるタレントマネジメントシステムです。パフォーマンスに優れているだけでなく、マルチテナントのクラウドアーキテクチャ上にテクノロジーを構築しているためセキュリティ面も万全に整っています。
既存HRIS、CRM、最新の学習コンテンツへの接続、スクリーニングサービスなどがドラッグ・ドロップのみの手軽な操作でできます。
また、運用時に生じた問題には、専門家のチームが手厚くサポートするため安心です。

ヒトマワリ
ヒトマワリは、従業員情報を一元管理し、常に最新の情報に更新します。利用したいクラウド型人事管理システム、人事担当者が選ぶ人事管理システム、経営者が選ぶクラウド型人事管理システムの3つの指標でNO.1を獲得している、導入事例多数のサービスです。
搭載されている機能は、評価・ワークフローに関すものだけではありません。例えば組織シミュレーション機能では、集めた人材データをもとに組織を直観的に想定できます。また、採用管理機能では応募から入社までの選考の状況をすぐに把握できる構成です。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 組織改編シミュレーション機能
- 社員情報の簡易検索機能
- 社員リスト一覧の管理機能
- コンピテンシー評価対応
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- Pマーク

HRMOSタレントマネジメントは、人事や評価の効率化以外にも、データを活用した人材の配置・育成、従業員サーベイ、1on1支援などにより戦略人事を実現します。これまでの紙やExcelでの管理から解放され、人事業務の負担を軽減できます。
またオートメーション機能が搭載されているため、日常的な業務の自動化も可能です。なお、セキュリティ面も、定期的に第三者による脆弱性診断を実施し評価を受けているため安心です。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 社員情報の簡易検索機能
- 社員リスト一覧の管理機能
- 評価のテンプレート機能
- コンピテンシー評価対応
- 1on1の履歴登録
- クラウド(SaaS)
- Pマーク

スマカン
スマカン SmartCompanyは、人材情報を使って戦略的な人事を行うために開発されたタレントマネジメントシステムです。中小企業から大企業まで、660社以上で導入されています。
人材情報を可視化・一元管理し、従業員1人1人の能力に合わせた育成をします。また個人と企業両方の成長を後押しする人材戦略をサポートします。
データに基づいて、離職者の傾向の分析も可能なため、離職しそうな社員をフォローできます。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 組織改編シミュレーション機能
- 社員情報の簡易検索機能
- 社員リスト一覧の管理機能
- 評価のテンプレート機能
- コンピテンシー評価対応
- 1on1の履歴登録
- 360度評価対応
タレントマネジメントシステムを導入している企業事例
タレントマネジメントの成功事例や失敗事例を紹介してきましたが、実際に導入している企業の事例を知りたいニーズもあるでしょう。
そこで、実際にタレントマネジメントを導入している企業の事例を3つ紹介します。
株式会社サイバーエージェント
2013年頃からタレントマネジメントに着目していたサイバーエージェントは、独自のシステムであるGeppoを開発しました。
Geppoは、毎月社員が3つの質問に答えるだけで組織診断ができ、社員に負担をかけることなく社員の定着率や満足度を高められます。
これにより、従業員の平均回答率97%を実現しました。また、回答を得られなかった従業員には個別に質問をし、実質100%の回答を得ています。
参照:https://www.geppo.jp/blog/cyberagent_geppo_ca
ヤフー株式会社
ヤフーでは、2012年にタレントマネジメントを行う部署であるピープルアナリティクスラボを立ち上げました。
そして、1on1ミーティングやマネジメント層への教育を同時に行いました。
これにより、客観的データから従業員1人1人の活躍をサポートし、従業員の戦力化を進めながら満足度も向上させました。
参照:https://media.spacee.jp/talent-management/#outline__12_2
ライフネット生命保険株式会社
ライフネット生命保険では、社員規模が大きくなるなかで経営方針を見直す必要がありました。
そこで採用されたのがパラレルイノベーター採用と称されたタレントマネジメントシステム施策です。
この施策の内容は、副業を前提として就職する人を採用するものです。
そして、施策の実行によって、社内エンゲージメントの数値向上や、制度の導入が注目されたことによる広報効果などの効果を得られました。
参照:http://recruit.netseiho.com/parallelinnovator/
タレントマネジメントシステムの事例まとめ
本記事では、タレントマネジメントシステムの成功事例や失敗事例、企業事例などを紹介しました。
タレントマネジメントシステムは、社員の的確な育成による戦力化や、社員の定着率を高めるのに有効なシステムです。
実際に、ヤフーやマイクロソフトなど、さまざまな企業で使われています。
一方で、慎重に導入・運用を進めないと、失敗事例で紹介したような事態になりかねません。
また、導入や運用の方法のほかにも、自社に合ったシステムを導入できるかも重要です。
自社に最適なタレントマネジメントシステムを選ぶときには、アイミツSaaSを使うと比較検討しやすいため、ぜひ活用してみてください。

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